一條くんと開発03
手を出すべきか、出さないべきか…
俺は最善の策を必死に考える。
しかし、蒼生は待ってはくれなかった。

「あ、圭太くんってもしかして無理矢理される方が好き?
なぁーんだ、じゃあ無理矢理しても良かったのか…」

なるほどと一人で納得した蒼生は、微動だにしない俺の手を無理矢理掴むと強引に手枷を嵌める。

「蒼生っ!!やめろよ!!」
「圭太くん、そんな乱暴な言い方するなんてらしくないよ?」

ニヤニヤ笑っている蒼生は体格からは想像できないほど力が強い。
無理に動こうとすると返って手枷を締め付けてしまう。

「っ!!」
「ほら、無理に動こうとするから。
大人しくしてればいいのに…ね?」

するりと頬を撫で、妖しく微笑む。
そして、耳元に唇を寄せると耳朶を食んだ。
ねっとりとしたものが耳朶を蹂躙し、時折聞こえる熱い吐息が俺の何かのスイッチを入れていく。

「耳、弱いんだね」

耳朶に舌を這わせながら囁く蒼生。
両手しか拘束されていないはずなのに、全身が硬直し、動けない。

「っ…」

唇を噛み締め、必死に耐える。

「声、聴かせてよ。
我慢してるのも煽られてすごくいいんだけど、やっぱり可愛い声聴きたいなぁ。」

服の中に手を入れ、ゆっくりと腹部を撫で回す蒼生の手は次第に上へ上へと上がっていく。
逃れようにも後ろは壁、前は蒼生で逃げ場はない。
そして…ついにその手は他人に触れられたことのない突起へとたどり着く。

「へぇ、もう勃っちゃってるんだ。
あ、勃ってるのは乳首だけじゃなくてここもか。」

蒼生はいつの間にかズボンの上から主張しているソレに手を這わし、そのまま乳首と股間をゆっくりと撫でていく。

「あっ…やっ、」
「ふふ、可愛い…」

うっとりとした顔で嬉しそうに俺を見つめる蒼生。

嘘だ…俺が、こんな…女みたいな声…
嫌だ…だって、拘束されて…無理矢理…
なのに、なんで俺…

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