第41話 こたえて

「っ‼︎ 」


弾かれたように目を覚ました。
天井の電気が眩しくて、顔をしかめる。
病室の前の長イスで寝てしまったらしい。
自分にかけられた薄手のブランケットがパサリと落ちる。
頭を押さえ、思考を巡らせた。





……あれは夢?






そう、そうだよ。現実じゃなかったんだ。





でも、どうして?
夢だと理解したのに、不安は胸に残ったまま。




病室の中から声が聞こえる。月詠さんと晴太くん。
銀時さんたちもいるみたいだった。
隙間から覗けば、ベットに横になった日輪さんの姿が見える。上下に規則正しく動く布団。眠っているようだった。


みんなの様子から、幸い日輪さんは大事に至らなかったと分かる。中に入ろうとして、ドアに手をかけた。
でもそれを横に動かすことが出来ない。
いつの間にか、手は震えて、冷や汗をかいている。









“お前のせいだ”









急に蘇る、街の中で聞いた誰かの声。
何度も何度も頭の中で響くその声に、私は意識をとられていた。
お前が、全て悪い。そう言われているようだった。




「私の、せいで……」




その瞬間、私は誰にも見つからないように診療所を後にした。



辺りはすっかり暗闇に包まれ、大通りの方では、夜の店が開かれている音がする。右から左に流れる喧騒。





夢が本当だとしたら?
誰も口に出さないだけで、私のせいだと思っていたら?







“目障りなんだよ”








鮮明に聞こえる、あなたの声が。
否定的な言葉が。
そんなこと言うはずないって、私の勝手な想像だって頭では分かってるのに。








「神威さん……」









あなたは私をどう思っていますか?

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