03

ここは本当に漫画、鋼の錬金術師の世界。
しかし漫画が始まる前の所に飛ばされたようだ。

そしてマスタング大佐は現在中佐。
確かエドを国家錬金術師に推薦して大佐に昇格したはず。
となると、大体漫画が始まる2年前くらいに飛ばされた事になるのかな?

そして、漫画にも載っていなかったであろうハミルトン・オーズリー、地位は中佐。
髪と目の色はブラウン。優しい顔をしていて顔も整っている。髪色がブラウンのせいかとても若く見える。
何歳なのだろう?私より2〜3個上に見える。

彼の執務室で私は倒れており、今いる医務室まで運んでくれたらしい。幸い、医務室には私以外誰もいない。
そして今の所、私の事はハミルトンさんしか知らない。

私も記憶はあるし……でも現実世界での事故はどうなったのか、私がこっちにいるということは、あっちに私はいないのか?
そして通行料とは一体何だったのか……

『はぁ……色々あり過ぎて頭痛くなってきた』

名前は今まであった出来事を整理していたが、考えれば考えるほど謎は深まるばかりだった。

ふと窓の外を見ると、外はもう真っ暗になっていた。


コンコン


外を見ていると扉をノックする音が聞こえた。

『……はい』

ハミルトンさんかな?と思いつつ、少し不安げな声で返事をした。
そして名前が返事をすると、ガチャッと扉が開いた。

「お待たせ。少し休めたか?」

扉からひょこっと顔を出すハミルトン。
ハミルトンだと分かると名前は安堵の溜息を吐いた。

『はい、少し』
「荷物はそれだけだよな?んじゃ行くぞ」

あ、そうだった……!
肝心な事を忘れてた!!

私が別の場所で話したいと言ったらハミルトンさんの家に行く事になっていたんだった……
トリップした事とか整理していたからすっかり忘れてた……

どどどど、どうしよう。

だだだだ、だって……

いくら何でも、初対面の男性の家に行くのはちょっと……

と、名前は変な汗を流しながら固まっていた。

「どうした?立つの辛いか?」
『っ!い、いえ、立てます!』
「?まぁ、万全ではないのだろうから無理するなよ」

ハミルトンは名前を気遣い、名前を支えるように背中に手を添え、手を取った。

医務室を出て歩いていると、すれ違う度に誰だコイツ?というような視線で名前をジロジロと見られていた。

名前が心配して聞くと、この前の事件の目撃者の1人、という設定で考えてるから気にするな、と返ってきた。


それでも視線が痛いです……


そして、やっと中央司令部から出る事が出来た。
どうやらハミルトンの家は徒歩5分の所にあるようだ。

『あの、ハミルトンさん……』
「ん?」
『得体の知れない私をどうしてここまでして下さるんですか?』
「んー……勘?」
『……へ?』
「直感で名前は悪い奴ではないって思ったんだ。俺の勘って結構当たるんだぞ?」

ハミルトンはニッと笑って名前を見た。

『……なんか……ありがとうございます。私すぐ殺されるのかと思いました』
「俺がそんな奴に見えるか?」
『あまり見えません』

ふふふと名前は笑って答えた。
そんな会話をしているとあっという間に家に着いた。

『あ……』
「どうした?」
『えっと……突然お邪魔して大丈夫かなと……その、彼女とかいらっしゃったりとか……』

誤解されたくないので、と名前は付け加えた。

「あー、ごめんな?突然俺の家に来いって言っちゃって。その方がゆっくり話せるかなと思ったけど。彼女はいないから安心しろ、って言うのもなんか変だな……まぁ、とりあえず入れ」

鍵を開け、ガチャッとドアが開いた。

『お邪魔します』
「どうぞ」

ハミルトンは名前が入るのを確認すると、ドアを閉めた。

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16.02.07
ほとんど進んでませんね……てへへ。
ハミルトンの顔や髪型は自分の好みの顔、髪型を想像して読んでいただければと思います。

そして医務室ですが本来ならば医師、看護師がいなければいけないようですが、この時は不在だったという設定でお願いします。
とりあえず、適当ですみません…!


22.03.22 加筆修正