公園で一通り説明を終える。
「つまり、俺らはなまえさんのところでは漫画のキャラで、なまえさんは俺のところでは漫画のキャラ」
「で、俺らの漫画の世界にやってきてしまった、ってことだろぃ?」
「そうなんです!」
「唯一あった携帯は壊れてちよと連絡つかない上に金も何もない」
「そうなんです……」
た、助けてくれないかなあ、なんて思っていたのだが彼らもどうして良いかわからない状態に見える。
そりゃそうですよねー。
いきなり漫画キャラが現れて自分達も漫画のキャラだと言われ途方にくれられても知るかって話だよね。
でもね、私に声をかけたのが運のつき!!!
どうにかしてくれるまで離さないよ!!!
「とりあえず今夜はウチに来たら?」
「え、切原なんや」
「なんすかそれー」
「い、いやにおたんが良かったとか思ってへんで!」
「嫌なら良いんすよー」
「嫌じゃないです!ありがとうございます!」
「まあ赤也なら大丈夫だろぃ、仁王なら危なかったかもなー」
「ひどい言われようじゃのう」
そんなこんなで今日は野宿しないですみそうです!
「丸井ーにおたんーまた遊んでね!」
「「おー」」
すでに歩き始めている切原の後を追いかける。
「切原、ありがとうね!」
「良いっすよー俺ん家結構ゆるいっすから」
そっからは漫画で知っている私の失態や切原のネタなどで大いに盛り上がりながら切原家へとついた。
「って、同じ部屋で寝るん?」
「初めての家で一人で寝る勇気あるんすか?」
「ないです……」
切原の部屋は男の子の部屋って感じで少し散らかっていた。
ゲームもやりかけのままだ。
なんのゲームなんやろ。
「なまえさんもゲームするんすか?」
「うん、乙女ゲーだけね」
「ああ、そういや好きでしたね、そういうの」
なんとなく会話が続かなくなりもう寝ようかとなった。
切原はベッドですぐ真下に敷いた布団で私が寝る。
本当にありがとう切原。
家で寝れるってこんなにも安心感があるんやね。
私の失態が筒抜けなのが気になるところだけどそれはお互い様やもんね。
明日のことは明日考えよう。
思っていたよりも疲れていたみたいでこの日はすぐに眠りについた。
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