「んー……」
もそもそと布団から手を伸ばし携帯を手に取る。
が、壊れている為何も表示されない。
「今何時なんやろ、切原は起きてるんかな」
布団から出たくはない。
起こしに来ないってことはまだ寝ていて大丈夫なのだろう。
よし、もう一度寝るか!
布団をかぶり直してさあおやすみ……とはならなかった。
ボンッ!!!
「どぅえぶほあっ!!!!」
寝ようとした瞬間お腹にものすごい衝撃がきて思わず変な声を出してしまった。
「なっなんだ今の音!?!?」
それに起きた切原がガバッと勢いよく起き上がりベッドからおりた。
おりた、私の上に。
ゴリッ
「いっっでえええええ!!!!!」
「うおっなんか踏んだ!!!」
「なんかじゃねえ!私だ!!!」
二度くらった痛みに耐える私。
よくわからず立ちすくむ切原。
誰だっけこいつとか思ってるんじゃないだろうな。
「だ、大丈夫すか?」
「なんとか生きてます」
「それ、なんすか?」
それと指指された先はお腹で、その上には大きなスーツケース。
え、なにこれ。
こんなの勢いよくお腹に乗せられたらそら変な声もでるわぼけえええ!!!
「なんやろ、見てみようか」
もはや色々思考回路から放り出すようになってきた。
切原がスーツケースをどかしてくれようやく起き上がる。
「なんかこれ見覚えあるような気するんやけど」
「スーツケースなんてどれも同じっしょ」
私の言葉は無視してパカッと開けてしまうこいつ。
「ロックかかってへんのかい」
無用心やな!
「服とか日用品とか色々入ってるけど全部女物っすね」
「どれどれ」
除き見て驚いた。
「ええええ!!私が使ってたやつばっかりやん!これもしかして私の!?!?」
「そうなんすか、良かったすね」
けろっと答えているけれど。
「なんでそんなに冷静なん」
「だって漫画のキャラが出てきた時点でもう何が起きてもおかしくないかなーと」
「それをあっさり受け入れてるあんたもどうかと思うで」
せやから助かったんやけどさ。
「だって似すぎだし本当ならおもしれーじゃん」
「嘘やったらどないすんねんっ」
「でも本当でしょ?」
な、なんて純粋なの切原!!!
人懐っこそうだけど性格悪そうだなんて思っててごめんね!!!!
「とりあえず着替え手に入って良かったすね」
「たしかに!さっそく着替えるわ」
さて、着替えたら今日はどうしようかな。
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