たどり着いた先7

さて、着替えたもののどうしましょうかね。


「お金あるならとりあえず携帯直したらどーすか?」

「えっこの携帯ここの世界のやつなん!?」

「一番使用者の多い会社っすよ」

そうだったのかと衝撃を受けてると、休みで予定ないから付き合うっすと言ってくれた。


どこまで良い子なんだ切原よ……!!!!



スーツケースに入っていた向こうで使っていた財布と通帳。
こんなことになるならもう少し貯金しておけば良かった……。
ないよりは良いけどね。


「ほな、お言葉に甘えていざゆかん!!!」

窓から差し込んでくる日差しに向かって指をさす。

「あ、朝飯は食って行きましょうね。腹減りました」


がくうっ。
私のやる気を返して!






「ところでなまえさん」

「なんだね少年」

私と切原は電車に揺られているなうです。

「なまえさんって今何歳なんすか?」

「んん?」

そういえば。
私にとっての現実世界ではもう働いていた。
だから年齢はそのまま、だよね?

「ちなみにこっちの漫画では高校生で描かれてますよ」

なんですと?!?!
ということは私は高校生なのか?成人してるのか?

「切原からは何歳に見える?」

私結構歳相応に見られるんだよね、ドキドキしながら聞くと真顔で返ってきた。

「高校生っす」

「え?」

「え?」

しばし沈黙になる私達。


「携帯ショップついたらトイレ行きたい」

そういやこっち来てから鏡見てないわ、そんなことに気が付いた。






あっという間に最寄り駅につき、ショップまではすぐだった。
携帯ショップでは順番待ちの人がたくさん。

「この様子だと時間かかるっすね」

「よし切原はここで待っとって、トイレ行ってくるわ」

念のため携帯を切原に預けて行く。
すぐさまトイレで鏡を見る。

う、うーん。
肌の質とか良くなっている気がする。
若いって、良いな……。
見た目も若いよね。
それってつまり、私は本当に高校生なのかもしれない。

ちよはどうしているんだろうか。
はやく携帯を直して連絡をとりたい。




back もくじ next