さて、着替えたもののどうしましょうかね。
「お金あるならとりあえず携帯直したらどーすか?」
「えっこの携帯ここの世界のやつなん!?」
「一番使用者の多い会社っすよ」
そうだったのかと衝撃を受けてると、休みで予定ないから付き合うっすと言ってくれた。
どこまで良い子なんだ切原よ……!!!!
スーツケースに入っていた向こうで使っていた財布と通帳。
こんなことになるならもう少し貯金しておけば良かった……。
ないよりは良いけどね。
「ほな、お言葉に甘えていざゆかん!!!」
窓から差し込んでくる日差しに向かって指をさす。
「あ、朝飯は食って行きましょうね。腹減りました」
がくうっ。
私のやる気を返して!
「ところでなまえさん」
「なんだね少年」
私と切原は電車に揺られているなうです。
「なまえさんって今何歳なんすか?」
「んん?」
そういえば。
私にとっての現実世界ではもう働いていた。
だから年齢はそのまま、だよね?
「ちなみにこっちの漫画では高校生で描かれてますよ」
なんですと?!?!
ということは私は高校生なのか?成人してるのか?
「切原からは何歳に見える?」
私結構歳相応に見られるんだよね、ドキドキしながら聞くと真顔で返ってきた。
「高校生っす」
「え?」
「え?」
しばし沈黙になる私達。
「携帯ショップついたらトイレ行きたい」
そういやこっち来てから鏡見てないわ、そんなことに気が付いた。
あっという間に最寄り駅につき、ショップまではすぐだった。
携帯ショップでは順番待ちの人がたくさん。
「この様子だと時間かかるっすね」
「よし切原はここで待っとって、トイレ行ってくるわ」
念のため携帯を切原に預けて行く。
すぐさまトイレで鏡を見る。
う、うーん。
肌の質とか良くなっている気がする。
若いって、良いな……。
見た目も若いよね。
それってつまり、私は本当に高校生なのかもしれない。
ちよはどうしているんだろうか。
はやく携帯を直して連絡をとりたい。
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