休日。
リョーマは何してるのかなあと思ったら行動にでていた。
「あれー?今日はいないのかな、見えないや」
リョーマの部屋が覗けるポイントに立っても姿が確認できない。
見たかったなー。
あわよくばくんかくんかしたかったなー。
その場でリョーマの部屋に目線を向けたまま考え込む。
リョーマいないなら帰ろうかな。
けどせっかく外に出たしなんかもったいないな。
なんてこれからどうするか考えていたら着物を気崩したおじさまに声をかけられた。
「ようお嬢ちゃん」
「はい?」
「いつもそこから見てるな」
「そうですね」
バレてたのか。逃げた方が良いんだろうがおじさまの雰囲気がのほほんとしていて逆に足が動かない。
「暇ならちょっと相手してよ」
「良いですよ」
どうしようかなと思ったのは一瞬だけ。言われた通り暇なのでうなずいてみた。
「ただいま」
玄関から音がして声が聞こえる。おじさまが部屋から顔だけ出す。
「お帰り少年!」
私は玄関へ飛び出す。
「お帰りリョーマ!!!」
まさか私がいるとは思っていなかったみたいで急に飛び出した私を避けることはできなかった。
「すんすんすんすん、はー良い匂い」
ぎゅううう
「なんであんたがいるの、ていうか離れて今すぐに離れて」
それでも離れなかった私を無理矢理引き剥がすと、一目散におじさまの元へと駆け寄ったリョーマ。
「おやじ!何してるんだよ!」
「えーいつものお嬢ちゃんがいたから相手してもらってただけだぜ」
すぐにリョーマの後を追いかける。
「リョーマって小さい時から可愛いんだね!」
「何を見せたおやじ」
「お前のアルバム」
「にゃろう……」
あれ?なんか空気悪い?
なんでリョーマそんなにおじさまを睨んでるんだろう。
おじさまは逆に楽しそうにしてるし。
どう二人の間に入って良いかわからずにいると話をふられた。
「なまえちゃんはテニス上手いし話をしてても面白いし楽しかったよなー」
「はい!私も楽しかったです!」
「仲良くならなくて良いから」
ていうかあんたテニスできるんだ、という疑いの眼差しを向けられる。
「好きな人の好きな事には興味あるからね!」
たまに友達と打ってたんだー、そう言うとリョーマは少し驚いた顔をした。
「それより飯にしようぜ!なまえちゃんも食べて行くだろ?」
「わーい!いただいていきまっす!」
「勘弁してよ……」
部屋に残されたリョーマが頭を抱えていたのを私は知らない。
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