「大変!」
「どうした」
「大変なの!」
「どうした」
買い出しの量が多いからと一緒に出かけエレベーターに乗った。誰もいなかったため「ひょー!浮遊感!浮遊感!」とはしゃいだ。が、突然止まった。
「私たち、閉じ込められたみたい!」
「そうだな」
「ガクンってなってから動かないの!」
「そうだな」
なんでそんなに冷静なのおおおおおおお!
ゆっさゆっさち揺さぶるが「こういう時のためにこれがある」とボタンを押した。
ブーブーと鳴るだけ。
「誰もいないか壊れているのか……」
「いやああああああ、このまま出れなかったらどうしよおおおおおおおお!」
「それはない」
きっぱり言い切ったその言葉に、そうだよねと返す。が、いつ出れるかもわからない状況。
「王道だな」
「え?」
「エレベーターに閉じ込められる話なんていくらでもある」
「そうなの!?みんなどうやって出たの!?」
「上から出るか扉をこじ開けるか」
「ふむふむ」
「するんだが、落ちたりゾンビに襲われたりあまり助からない」
「待って、なんの話?」
とりあえず体力は温存しとくべきだなと座った。お前も座れと言われたので座る。
「なんでそんなに近いんだ、なぜ腕をくむ」
「だって……寒いし、怖いし、いいじゃない」
絶対に離してやるもんかと力をこめる。
「積極的なんだな、帰ったらデータを書き替えるか」
「なんで!私のデータなんかいらないよね!?」
「好きな人のデータは欲しくならないか?」
「わかる、欲しい、知りたい」
「そういうことだ」
もしも密室に二人きりになったら柳ver.
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