もし密室で丸井と閉じ込められたら

「はー!フリーって結構長いね!」

オープンと同時にフリータイムで入ったカラオケ。

「まだまだこれからだろい」

「うん、ジュースおかわり取ってくるね」

歌いまくって喉がカラカラだ。セルフで置いているドリンクバー。その方がすぐ飲めるし歌も邪魔されなくて好きだ。丸井も同じのでいいよねと声をかけ出ようとするがドアが開かない。

「あれ?開かないんだけど」

「んなわけないだろ、貸してみろい」

ちょうど間奏にはいった丸井。押したり引いたりしても開かない。

「立付け悪いのかな」

「えーどうしよ、出れないと思うとよけいに喉がかわく」

曲止めといてと言われて停止を押す。丸井は壁についている内線電話をとった。しかし繋がらないのかずっと無言で受話器を耳に当てている。

「でねーわ」

「なんで」

「コールは鳴ってるから忙しいんだろい」

「そんなあ……」

「この曲歌いきったらまたかけてやるから待って」

再生を押して歌いだす丸井。歌うまいなーって聞くものの水分がほしくて集中できない。
歌い終わっても繋がらない電話に「干からびる〜」ソファで横になる。

「パンツ見えんぞ」

「ぎゃ!」

すぐに座るが「ズボンなのに見えるわけないだろ」と笑われた。

「スポドリで良かったらあるけど」

鞄から出したペッボトルを私へ投げた。

「いるー!」

少ししか減ってないとはいえ半分は残して返す。

「もういいのか?」

「うん、丸井も飲みたいでしょ」

「おう」

一口飲んだだけでにやにやしながら見られる。

「なに?」




「間接キスだな」



もしも密室に二人きりになったら丸井ver.


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