神社の守り神様21

家に帰るとリビングの机にチラシが置いてあった。なんだろうか、見てみると夏祭りのお知らせだった。

「お母さん、これ」

「そこの神社であるらしいわよ」

「行くの?」

「私は行けないんだけどお友達と行くならお小遣いあげる」

「仕事?」

「そ、お父さんも仕事で行けないわよ」

あんたも親と行きたがる歳じゃないでしょ、と言われてしまった。別に反抗期なわけではないんだけどな。
お祭りやパーティなどの雰囲気が好きなので行きたい。でも一人で行く勇気はない。
こう言ってしまうのは悪いが、わざわざ誰かに来てもらうほど神社は大きくないので、お祭りもきっと小さなものだろう。それにこの辺じゃ友達がいない。唯一挙げるとしたら仁王。でも、その彼こそ神社の守り神なのに誘うなんてちゃんちゃらおかしい。




「と思ったんだけどね、やっぱり無しだよね?」

「わざわざこんな所に呼び出すからなにかと思えば」

「ご、ごめん」

翌日の朝テレパシーで送ってみたものの本当に読み取れないのか、腹でもくだしたかと聞かれたのでチョップを入れた。なので屋上へ引っ張て来て、お祭りの話をしたら呆れた顔をされてしまった。

「ま、ええけど」

「いいの!?神様怒らない?仕事しろーって」

「祭りに参加するからって仕事せんわけじゃなか」

「じゃあ一緒に……」

「おん、焼き肉の日やからその後そのまま直行じゃな」

「ありがとう!すっごい楽しみ!!!」

たくさんお礼を言って教室に戻ると丸井がニヤニヤして見てきた。考えてることは嫌でもすぐにわかって、違うからと声をかけると、俺何も言ってねーしって言いながら指でハートマークを作ってきたのですぐさま割ってやった。



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