おい。
自分の部屋に会ったばかりの人を置いていくって不用心やな。
どうしたものかと布団を畳んでいるとドアがノックされた。
部屋主はいないけど「はいどうぞ〜」いいか、ジャッカルやし。
そこに現れたのはジャッカルの父だった。
「なまえちゃん、おはよう寝れた?」
「それはもうぐっすりと!」
「あはは!良かったらお店手伝って、ご飯もあるよ」
ご飯!わーい手伝います〜!
こうしてバイトから始まる1日がスタートした。
元の世界では料理はたまに手伝うくらいしかしていなかったので仕事となると大変だったがジャッカル父は優しくてたすかった。
そういや今日はどこで寝ようか。
することないからとずっとしごをしていたら店も閉店の時間になり焦ってくる。
考えてなかったな昨日はどうなって解散したんやろ。
もやもやとしていると「なまえちゃんおつかれ!これ今日の分ね」手渡されたのは一万円。
こんなにもらって良いの!?!?
わーい手渡しでこんなにもらえるなら毎日ホテル安い所泊まれるやん!
私は一万円を大事に握りしめると店を後にした。
あ、ジャッカルにお礼いい忘れたな。
まあいいか!ジャッカルやし!(2回目)
その辺にホテルなんていくらでもあるだろうと思いつつ探索をかねて周辺をうろついてみた。
が、住宅街のようで飯屋かコンビニしか見当たらない。
「大阪の方がよっぽど色々あるわ」
ここにちよがいたら場所によるやろ!と突っ込みが入ったんやろうなー。
そう思うと声が聞きたくなり携帯をとりだす。
その時着信が入った。
この番号は……ピヨって書いてる!まさかのにおたん!?なぜ!?いつの間に!?
震える手を押さえることができず電話に出ると声も震えていて笑えてきた。
「ももももしもしし!ふ、ふふふ!ふはは!」
『あー……間違えました』
プツリと途切れた電話に今度はこっちからコール。
『はい』
「なまえです!さっきの電話なに!?」
『それはこっちの台詞じゃ変態』
「変態ちゃうよ!ちょっと興奮しただけやん!」
『それが変態言うとるんじゃ』
私達がやいやい言い合っていると痺れを切らしたんだろう丸井が電話にでる。
『おーいなまえ?』
「丸井!におたんがツンデレならぬデレツンやねん!」
『今日どこで寝んの?』
「え?お誘い?丸井って結構大胆」
『仁王、こいつ変態だわ』
『じゃろ?』
扱いがひどい!
『真剣にどーすんだよぃ』
「初給料入ったしホテル探しててん」
『いつまでいるかわからないのに毎日ホテルかよ』
「ぐっさー」
『この前の公園集合な話あるから。来れるだろぃ?』
「りょーかいしやした!」
この前の公園!
わからへんけどつくやろう!
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