なんとなくで来ることができて天才かもと思ったのに「野生の勘だな」の謎の一致団結に負けて天才からただの野生になった。
まあ、それはええねんけど。
「呼ばれた理由ってなんなん?」
「柳って知ってる?」
「さんぼう!」
「そう、その参謀が家を探してくれた」
「ほんまに?!え、柳さんは?いずこ?」
きょろきょろと周りを見渡してもあの時と同じ切原、丸井、愛しのにおたんしかいない。
「いやー柳先輩に言おうと思ったんすけど仁王先輩がやめとけって」
「におたん……」
「その目やめんしゃい、ただめんどくさいと思っただけじゃ」
「とか言いつつ〜?」
「言いつつ?」
「言いつつ?」
「なんじゃおまんらまで」
照れるなよ〜とまたおふざけが始まり本題がそれていく。
ざっくりまとめてしまうと柳は研究熱心やから私の存在をあらゆる方法で調べ出すやろうってこと。
一応私も女の子やしとりあえず遠慮したんやって。
におたんが自分が一人暮らしするならと安い物件を一緒に探してくれたと。
ただ安いだけあって見た目も中身もボロボロだが広さだけはある。
人通りはある方で治安も悪くない。
「お前も女だしボロいのはって思ったんだけどどうよ?」
「住む!私そこに住むよ!」
「見てないのに決めるの?」
「だってみんながにおたんが私のために探してくれたんだよね?!なんの不満があるっていうの!住むよー!ほんま私のためにありがとう!!!いつか柳さんにもお礼しやな!!」
あまりの喜びようにみんなが思っていた反応と違ったんだろう、というのは私にもわかった。
でもほんまに嬉しいんやから!
たくさん感謝の言葉を伝えてさっそくその物件へ向かった。
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