我が家に宇宙人がやってきた14

日曜日、いつもより遅くに起きてリビングへ行くとめずらしくみょうじが声をかけてきた。少し興奮気味の様子に少し警戒しつつも返事をする。

「あ、あの!」

「なんだよ」

「今日ゲーム発売日なんだけどこの辺わからないから売ってるところに連れていってほしいお礼に丸井とも遊んであげるから!」

「俺予定あるから他の人に頼んでくれねえ?」

早口で捲し立てる様子に押されながらも言い返したかった。なんで俺が遊んでもらう立場なんだよ!そして返事をしながら気が付いた。他の人、といっても母か父しかいない。しかもその二人は共に仕事へ行っているということ。

「予定終わってからでも良いから」

「そのまま晩飯行くかもしれないから約束できねーって」

「予定ってなんだよおおおお」

ゾンビみたいな歩き方をして近づいてくるみょうじから逃げるが、うおおおおおと雄たけびを上げながらスピードを上げてきた。

「部活のメンバーで遊ぶんだよ!怖いからやめろって!」

「は?リア充かよ」

なんの予定だと聞かれたから答えたのにチッと舌打ちをされてしまった。そのまましょぼしょぼ階段をのぼっていく。その後ろ姿は絶望に満ちていた。



ファミレスでご飯を食べ終え、ドリンクバーで粘りながらダラダラと過ごすのが定番になっている。後ろの席に座っている小学生であろう声が大きくて会話が丸聞こえだった。ゲーム買ってもらうんだ!良いなーお母さん俺も買って!そんな内容に、そういえばと話しをする。

「ゲーム発売日に買えないってそんなにへこむか?」

「そりゃそうっすよ!一大イベントっすからね!いかにはやくゲットしてプレイするかがすてえたすですよ!」

「へこんでいるのは弟か?」

「そ、買いたかったって」

「俺は予約してあるんであとは受け取るだけっす!」

みょうじ程ではないが張り切って答えてくれている赤也。こういうところも似てるなんて、ゲームしてる奴はみんなそうなのかと錯覚しそうになる。弟かと聞いてきた柳はふむと考えた後ノートになにか書き足していた。もしかして俺の嘘もみょうじのことももうバレているのではと脳裏に横切った。もしそうだとしたら、なんて考えるのがしんどかったのでそれはないと言い聞かせた。



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