中間テストが終わり、久しぶりになにもない日曜日。今日はとことんだらけよう、そう思っていたのに急な来客が現れた。
「……え、なにしてんの?」
チャイムが鳴ったのでインターホンカメラを見ると赤也の姿。あれだけ行かないと言っていたのになんでここにいるんだ。仕方がないのでそっと扉を開けてみると全員集合していた。
「遊びに来たぜよ」
「幽霊のデータがとれるかもと思ってついてきた」
「みんなが行くって言うからよ……お土産に店のデザート持ってきた」
「私は見張りみたいなものです」
「俺は来たくなかったんすよ」
次々に説明にならない説明をしてくるが意味がわからない。ポカンとしていると幸村君がと真田がまともな発言をようやくした。
「急にごめんね、大勢だと迷惑だよね」
「せっかくの休日だ、ご両親達もゆっくりしたいだろう」
それなのに頭がよくまわっていないせいか余計なことを言ってしまった。
「いや、弟達連れて出かけてるけど……」
「丸井先輩も行けば良かったのに!」
「俺は一人でゆっくりしたかったの!」
「ほう、一人のう」
「てっめ仁王!」
「ねえ、お邪魔しても良い?」
答える前に「おじゃましまーす」と入ってきた。他のメンバーも「お邪魔します」と幸村君に続いた。聞いた意味あるのか、ないよな。最後になり渋々靴を脱いでいる赤也を置いて慌てて二階へあがった。
みょうじの部屋をノックしようとして、この音も会話も聞かれていたらマズイと思いスマホを取り出す。
『今学校の奴らが来てるから俺が良いって言うまで絶対におりてくるなよ!』
マインで送るとすぐにポケットへしまいリビングへ戻る。以外にも大人しくソファに座って待っているので紙コップとジュースを持って行った。
「マジでなにしに来たの?」
「俺は来ちゃったしゲームしたいっす。スマブラ買いました?」
「なんだそのスマブラとやらは」
「真田もやる?みんなおすましキャラなのにバトルっていう不思議なゲーム」
「スマシタブラザーズ、略してスマブラっす!」
「ふむ、やってみよう」
意外にもノリ気な真田に赤也が得意げにプレイ方法を教えている。それをみんな真剣に聞いているのでたぶん順番でやるつもりなんだろう。ゲームしに来ただけとは思えないのが三人いるんだけど、思い過ごしでありますように。
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