思いのほか盛り上がる対戦。白熱しすぎたせいか小腹がすいた。
「お菓子買いに行くけど何食いたい?」
「ポテト系」
「チョコ系」
「からあげ」
ザックリした希望の後にからあげ。お菓子って言ってるのに、からあげ摘まみながらゲームっておっさんかよ。そう思ったのに「俺もからあげ」という声が上がる。
「じゃあ俺も行くぜよ」
からあげを言い出した仁王も行くと言うのでお金だけ集めてスーパーへ向った。
「みょうじも出かけてるん?」
「部屋にいる」
「誘ったらええのに」
「本気か?一緒に住んでるのバレたくない」
「なんでじゃ、同棲してるわけじゃあるまい」
「仁王だってお姉さんに会わすの嫌がるだろ。俺は他人で同い年でクラスメートなんだぞ?からかわれそうだしなんか嫌だ」
「姉貴を例にだされると納得するしかないなり」
「だろい?」
カゴにじゃがりんこ数種類とチョコアソートの大袋を入れる。ジュースを選んでいると仁王がからあげとフライドポテトを持ってきた。お会計を終わらせて家に戻ると、ちょうど赤也がバタバタ足音をたててリビングから出てきた。
「気が利くじゃん赤也!これ運んでくれよ」
「ちょ!俺!トイレ!もれる!」
「なんじゃ、お出迎え違うんか」
「俺の感動を返してほしい」
「どうせゲームやりたいからってずっと我慢してたんじゃろ」
あきれる俺とは違い、クツクツと笑いながらリビングへ行く。ありがとうございますと声をかけてくれたのは、柳生とジャッカルだけだった。真田は体ごとコントローラを傾けて必死になっているので気づいてないだろう。幸村君が追加のジュースをみんなのコップにそそぎ、柳はお菓子をお皿にひろげてくれた。惣菜はパックのまま食べるのでつまようじだけ人数分さした。
さて、一息つくか。あいている場所に腰を下ろした途端聞こえた叫び声。
「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
すぐに赤也のものだとわかった。嫌な予感がしてすぐ向かおうと思ったのに、俺よりはやく動いたのは柳、仁王と幸村君だった。あわててみんなの後を追いかけると、そこにいたのは腰をぬかした赤也とみょうじだった。
なんで、降りてきたんだ……。軽くめまいがしながらも声をかける。
「あー……大丈夫か、赤也」
「おおおおおお……おば、おばけ……でた、でたっす!本当っすよ!」
「落ち着け、大丈夫だから」
今にも涙がこぼれそうにしているので背中をさすりながらみょうじを「なにやってんだよ」と睨みつける。しかしみょうじはいきなり現れた四人に驚いたのかフリーズしていた。
back もくじ next