お昼休みになると、今朝声をかけてくれた子がまた声をかけてくれた。きっとこの子が一番仲良いんだろう。ぼっちになるかと思っていたから喜んで受け入れた。
「なまえ〜ご飯食べよ!」
「食べるーお腹すいた!」
私の机でお弁当を広げる。横では忍足と白石が机をひっつけて食べていた。
お弁当をワクワクした気持ちで開けると、見事なキャラ弁だった。なんのキャラかわからないけど可愛い!
「可愛い〜!みてみて、なんのキャラやろ」
「どれどれー?ってモナちゃんやん!いつもやん!」
モナちゃん、こちらで有名なキャラなのだろうか。よく見るとお弁当袋も同じキャラだったので、夢の中の私が好きなんだろう。
「かわいない?すごない?」
「なんで料理部入らんのかなってくらい毎日すごいなと思ってるよ」
「料理部?」
私料理苦手なんだけど。卵焼き作りたいのにボロボロのこげこげになるし、みそ汁は豆腐が膨張してぶさいくだったし、ご飯は炊飯器なのにベチョベチョになるし、できればしたくない。
「だって毎日朝からこんなの作るんやもん、好きなんやろ?」
「朝から?私が?」
「ほかに誰がおるの!」
「お母さん」
「ご飯すら炊かれへんのに!?」
なんでやねーん、とツッコミが入る。え〜お母さん料理教室で先生してるのに苦手なの!?こっちじゃ真逆になるのかもしれない。
「も〜本気でキャラチェン?」
確かにツッコミ続けるの疲れるね〜と笑う彼女。いつもは立場が逆なのかもしれない。ツッコミ慣れていないような台詞だ。この流れなら聞いても良いだろうか。
「ところでさ」
「ん?」
「なんて呼んだら良いかな?」
「徹底的すぎへん?!いつもどおりちよって呼んでや!」
「ちよ!?」
ビックリした。見た目は違えど、私が仲良い子もちよという名前だ。私の知っているちよは大人しくて天然だけど、目の前のちよは元気だな。
どうしても別の呼び方が良いならちよ様でもええで、と親指を立てている。なのでその親指をそっと下に向けた。
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