書きたいけど書こうか迷ってるシリーズ 続き書こうと思ったら場所移します
クソ雑魚くん
双子贔屓の色々出てくる夢
若干ジェイド寄り(にしたい)
主人公
メンタルがクソザコナメクジ。
いつだって困り眉。デフォルトで顔が絶望してる。反射神経がすごくていざという時めちゃくちゃ動けるゾンビ映画で最後に生き残ってるタイプの人間 。サイコパスかと思うくらいたまに常識がバグる。無害な人が好き。
───────────
目につく全ての不安因子を俺なりに上手く潜り抜け、どんな陽キャパリピヤンキーにも関わらず片手で足りる友人はこの学園の僅かな人畜無害人間を選び抜き決して目立たず今日までやってこれたのに。
「あーあどーすんのコレェ、完全に割れちゃったじゃん」
「粉々です。修復魔法も、これでは流石に使えませんね」
あまりの事に腰が抜けて立てない。この学園で最も関わりたくない人間同列第1位の2人は、絶望してへたりこんでいる俺を捕食者の目で見下ろしていた。2人にとって俺は恐らく皿の上の小魚だ。これからフォークを突き立てる物に対して、彼らはそれが泣いていようが怯えていようが気にする事はない。口の中に放り込めば、暴れる前にその歯で簡単に押し潰してしまえるのだから。
あぁ、どうしてこうなってしまったんだ。この2人に不注意でぶつかってしまった事、それが俺の誇れる"危機回避能力"が粉々に砕け散った瞬間だった。
「ひ、ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「は?ごめんで済むと思ってんの?」
「謝罪は1度で良いですよ。意味がないので」
「ご、ごめんなさ…」
「うっざぁ、それしか言えねーのかよ」
ダメだ怖すぎる。絶対カタギじゃない。粉々に割れてしまった高そうな陶器の壺を前にしてみっともなく嗚咽を漏らすと、双子の間延びした喋り方の方がしゃがみこんで目線を合わせてきた。思わず肩がビクッと跳ねる。
「びびりすぎィ」
一応同学年であるはずの彼はケラケラ笑って立ち上がり、ポケットに手を突っ込んで再び俺を見下すと、その長い脚で砕けた壺の破片を軽く蹴っ飛ばした。
「なぁんか雑魚すぎて可哀想になってきたぁ」
「おや、許してさしあげるのですか?」
その言葉に僅かに光を感じて恐る恐る顔を上げる。もうなんでもいい、みっともなくても雑魚だろうが本当にその通りなので許して欲しい。後生だから。
「んなわけねぇじゃんこれ直んねーしアズールにぜってぇ怒られんだからさ。ジェイドだってそう思ってるじゃん」
「ふふ、まぁそうですね。はぁ、せっかく苦労してアズールのワガママを叶えたと思ったのに、貴方のせいで台無しです。しくしく…」
泣き真似も全く感情がこもっておらず、なんなら口の端もニヤついている事に恐怖しながら俺はまた何度も頭を下げた。ああ、今この世から消えてしまえるのなら消えてしまいたい。
「ゔゔゔすみませんすみませんすみませんすみませんすみません」
「お前本当それしか言えねーの?もうそれ飽きたってば」
そう言ってこっちに蹴り飛ばされた大きめの破片を咄嗟に右に避けガタガタ震えていると、さっきからずっとニコニコしていた方がゆっくりと近づいてきて目の前に膝をつけしゃがみこんだ。
「貴方からの謝罪は十分に頂きました。ですので、次は誠意を示して頂けますか?」
そう言ってこっちを見つめてくる双子の片割れの目は全然笑っていなかった。その背後で、かったるそうにもう片方が首を横に倒しつまらなそうに覗き込んでいる。
俺はちぎれるほどこくこくと首を縦に振った。ああ神様、俺の平穏をぶち壊しやがって。会ったらその時は顔面に拳を叩きつけてやるからな。
双子贔屓の色々出てくる夢
若干ジェイド寄り(にしたい)
主人公
メンタルがクソザコナメクジ。
いつだって困り眉。デフォルトで顔が絶望してる。反射神経がすごくていざという時めちゃくちゃ動けるゾンビ映画で最後に生き残ってるタイプの人間 。サイコパスかと思うくらいたまに常識がバグる。無害な人が好き。
───────────
目につく全ての不安因子を俺なりに上手く潜り抜け、どんな陽キャパリピヤンキーにも関わらず片手で足りる友人はこの学園の僅かな人畜無害人間を選び抜き決して目立たず今日までやってこれたのに。
「あーあどーすんのコレェ、完全に割れちゃったじゃん」
「粉々です。修復魔法も、これでは流石に使えませんね」
あまりの事に腰が抜けて立てない。この学園で最も関わりたくない人間同列第1位の2人は、絶望してへたりこんでいる俺を捕食者の目で見下ろしていた。2人にとって俺は恐らく皿の上の小魚だ。これからフォークを突き立てる物に対して、彼らはそれが泣いていようが怯えていようが気にする事はない。口の中に放り込めば、暴れる前にその歯で簡単に押し潰してしまえるのだから。
あぁ、どうしてこうなってしまったんだ。この2人に不注意でぶつかってしまった事、それが俺の誇れる"危機回避能力"が粉々に砕け散った瞬間だった。
「ひ、ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「は?ごめんで済むと思ってんの?」
「謝罪は1度で良いですよ。意味がないので」
「ご、ごめんなさ…」
「うっざぁ、それしか言えねーのかよ」
ダメだ怖すぎる。絶対カタギじゃない。粉々に割れてしまった高そうな陶器の壺を前にしてみっともなく嗚咽を漏らすと、双子の間延びした喋り方の方がしゃがみこんで目線を合わせてきた。思わず肩がビクッと跳ねる。
「びびりすぎィ」
一応同学年であるはずの彼はケラケラ笑って立ち上がり、ポケットに手を突っ込んで再び俺を見下すと、その長い脚で砕けた壺の破片を軽く蹴っ飛ばした。
「なぁんか雑魚すぎて可哀想になってきたぁ」
「おや、許してさしあげるのですか?」
その言葉に僅かに光を感じて恐る恐る顔を上げる。もうなんでもいい、みっともなくても雑魚だろうが本当にその通りなので許して欲しい。後生だから。
「んなわけねぇじゃんこれ直んねーしアズールにぜってぇ怒られんだからさ。ジェイドだってそう思ってるじゃん」
「ふふ、まぁそうですね。はぁ、せっかく苦労してアズールのワガママを叶えたと思ったのに、貴方のせいで台無しです。しくしく…」
泣き真似も全く感情がこもっておらず、なんなら口の端もニヤついている事に恐怖しながら俺はまた何度も頭を下げた。ああ、今この世から消えてしまえるのなら消えてしまいたい。
「ゔゔゔすみませんすみませんすみませんすみませんすみません」
「お前本当それしか言えねーの?もうそれ飽きたってば」
そう言ってこっちに蹴り飛ばされた大きめの破片を咄嗟に右に避けガタガタ震えていると、さっきからずっとニコニコしていた方がゆっくりと近づいてきて目の前に膝をつけしゃがみこんだ。
「貴方からの謝罪は十分に頂きました。ですので、次は誠意を示して頂けますか?」
そう言ってこっちを見つめてくる双子の片割れの目は全然笑っていなかった。その背後で、かったるそうにもう片方が首を横に倒しつまらなそうに覗き込んでいる。
俺はちぎれるほどこくこくと首を縦に振った。ああ神様、俺の平穏をぶち壊しやがって。会ったらその時は顔面に拳を叩きつけてやるからな。
似た者同士すぎてデートしながら謎の勝負をしてるアズと♀主
なんか中途半端な内容なのでボツ
今日のメイクはくすみピンクのアイシャドウを中心に、大人っぽいけど甘みも忘れない抜け感を意識してみました。
などと目の前の男子高校生に言ったところで、まるで台本を用意されていたかのようにポイントを抑えた褒め言葉で演説され、ここがいいんでしょう?とばかりにさらにもうワンポイント見つけ出し盛大なドヤ顔を見せられるだけだろう。別にそういう所が嫌いな訳では無いしむしろ好きなのだが、さぁどうだ!とこちらにリアクションを期待されると負けじと対抗心が出てきてしまうので、せっかくお互い少ない休日の時間を合わせなんとかデートにこぎ着けているのに、開始30分を謎の褒め合いプレゼン大会にしてしまうのはもう二度と御免だ。最後の方は両者ボジョレーヌーボーの品評会みたいになってたし。
「こことここ行ってから、あのお店で新メニュー食べて行こう」
「もちろんです。行きましょうか」
スッと車道側に寄り私をエスコートする姿に流石だなと内心苦笑いをして、私たちは今話題の飲食店をデートという名目で偵察しに行く。偵察という名目でデートなのかもしれないが、それはまぁ一石二鳥なので深く考えることでもないか。
並んで歩き出すと、自然と道行く人の視線がアズールに集まっていく。スマートな今風のファッションと自分に合ったセンスを感じるアクセサリー選びではたから見ればモデルかアイドルかみたいに見えるだろうから無理もない。本人は見られることに慣れっこなのか、気にする素振りも無く最近の店の状況や彼の友人(友人と呼ぶと思うのだが、そう言うと何故か否定される)の双子の話題だとかを話している。
相槌を打ちながら、こちらも近況を話す。同じように学校で飲食店をやっているので、話題には事欠かないのだ。私が1つ話をするだけで、アズールはこなれたようにするすると広い引き出しから話を展開させていく。ちょっと失礼だが詐欺師とかに向いていると思う。いや詐欺まがいのことしてるんだけどねこの人。
1軒目のお店に入り、座席に着く。サラッと椅子を引いて「どうぞ」と言う姿に、後ろの女性客が何だか甘い声でどよめいている。小っ恥ずかしい限りだが、この程度で恥ずかしがっていては彼の隣は歩けないのだ。負けるわけにはいかない。
「……あの、少しいいでしょうか」
「何?」
突然、アズールはさっきまでの涼しげな表情を失くし無愛想に内緒話をするような姿勢でこちらに詰め寄る。首を傾げてこっちからも近寄ると、「その、」とアズールは目を泳がせて顔を背けた。
「……露出、少し多いのでは?」
「は?」
なんの事だか一瞬分からず固まるが、もしかして今日の服のことを言っているのか?と改めて自分の格好を見直す。肩と脚は確かに出しているけど、そんなの制服だって変わらない気がするのだが。
「そうかな」
「ええ、少し…」
言い淀む姿に、もしかして、と不安になって顔を覗き込む。
「こういう格好、好きじゃなかった?」
アズールの好みとかを一生懸命考えて選んだので、もしそうなら落ち込んでしまいそうだ。ごめん、と付け足して窺うように見上げると、アズールは両手で顔を覆い、テーブルにおでこをつけて呻くように返事をした。
「…………………めちゃくちゃすきですけどぉっ!……………他の人間の視線が貴方に集まって嫌なんですぅ………!」
こうかはばつぐんだ!グゥゥ…と唸る姿に満足して運ばれてきたジュースをストローで音を立てて飲み干す。
どうやら今日のあざとさ勝負は私の勝ちのようだ。「負けた…っ!」とテーブルに突っ伏し本気で悔しがるアズールの脚を、笑いながら軽く蹴り飛ばした。
今日のメイクはくすみピンクのアイシャドウを中心に、大人っぽいけど甘みも忘れない抜け感を意識してみました。
などと目の前の男子高校生に言ったところで、まるで台本を用意されていたかのようにポイントを抑えた褒め言葉で演説され、ここがいいんでしょう?とばかりにさらにもうワンポイント見つけ出し盛大なドヤ顔を見せられるだけだろう。別にそういう所が嫌いな訳では無いしむしろ好きなのだが、さぁどうだ!とこちらにリアクションを期待されると負けじと対抗心が出てきてしまうので、せっかくお互い少ない休日の時間を合わせなんとかデートにこぎ着けているのに、開始30分を謎の褒め合いプレゼン大会にしてしまうのはもう二度と御免だ。最後の方は両者ボジョレーヌーボーの品評会みたいになってたし。
「こことここ行ってから、あのお店で新メニュー食べて行こう」
「もちろんです。行きましょうか」
スッと車道側に寄り私をエスコートする姿に流石だなと内心苦笑いをして、私たちは今話題の飲食店をデートという名目で偵察しに行く。偵察という名目でデートなのかもしれないが、それはまぁ一石二鳥なので深く考えることでもないか。
並んで歩き出すと、自然と道行く人の視線がアズールに集まっていく。スマートな今風のファッションと自分に合ったセンスを感じるアクセサリー選びではたから見ればモデルかアイドルかみたいに見えるだろうから無理もない。本人は見られることに慣れっこなのか、気にする素振りも無く最近の店の状況や彼の友人(友人と呼ぶと思うのだが、そう言うと何故か否定される)の双子の話題だとかを話している。
相槌を打ちながら、こちらも近況を話す。同じように学校で飲食店をやっているので、話題には事欠かないのだ。私が1つ話をするだけで、アズールはこなれたようにするすると広い引き出しから話を展開させていく。ちょっと失礼だが詐欺師とかに向いていると思う。いや詐欺まがいのことしてるんだけどねこの人。
1軒目のお店に入り、座席に着く。サラッと椅子を引いて「どうぞ」と言う姿に、後ろの女性客が何だか甘い声でどよめいている。小っ恥ずかしい限りだが、この程度で恥ずかしがっていては彼の隣は歩けないのだ。負けるわけにはいかない。
「……あの、少しいいでしょうか」
「何?」
突然、アズールはさっきまでの涼しげな表情を失くし無愛想に内緒話をするような姿勢でこちらに詰め寄る。首を傾げてこっちからも近寄ると、「その、」とアズールは目を泳がせて顔を背けた。
「……露出、少し多いのでは?」
「は?」
なんの事だか一瞬分からず固まるが、もしかして今日の服のことを言っているのか?と改めて自分の格好を見直す。肩と脚は確かに出しているけど、そんなの制服だって変わらない気がするのだが。
「そうかな」
「ええ、少し…」
言い淀む姿に、もしかして、と不安になって顔を覗き込む。
「こういう格好、好きじゃなかった?」
アズールの好みとかを一生懸命考えて選んだので、もしそうなら落ち込んでしまいそうだ。ごめん、と付け足して窺うように見上げると、アズールは両手で顔を覆い、テーブルにおでこをつけて呻くように返事をした。
「…………………めちゃくちゃすきですけどぉっ!……………他の人間の視線が貴方に集まって嫌なんですぅ………!」
こうかはばつぐんだ!グゥゥ…と唸る姿に満足して運ばれてきたジュースをストローで音を立てて飲み干す。
どうやら今日のあざとさ勝負は私の勝ちのようだ。「負けた…っ!」とテーブルに突っ伏し本気で悔しがるアズールの脚を、笑いながら軽く蹴り飛ばした。
元の世界に帰った監督生とジェイド
海辺の街で生まれ育ったと話した時、確か先輩はそれほど嬉しそうな顔はしていなかった。内心共通点を見せびらかしたかった自分はそれを残念に思いながらも、顔には出さずに他愛のない思い出話をしたのを覚えている。何を話したんだっけ、浅はかな下心は覚えているのに、肝心な内容に関しては忘れてしまっているのだから嫌気がさして思い出を掘り起こすのはやめることにした。
海風の吹くいつものバス停から暗い夜道を体が覚えている道順で歩く。虫の声とアスファルトの焦げた匂いはあの鏡の向こうにはなかった。ベタつく空気と湿った草の匂いも、全てこの生活のいつもの風景だ。
人のいない夜道を歩いている。肩に乗る重さは鞄だけ。お喋りな猫はこの世界では絵本の中にしかいない。きっとあの海の中にだって、人魚なんていないから。
坂を下って見える遠いいつもの街並みに、いつもとは違う赤い灯りがぼんやり並んでいる。豆粒のような人々が行き交う様子を見て、「あぁ、夏祭りか」とようやく思い出す。どこかの家の風鈴が鳴る音がした。
笑い声も仕草もずっと忘れないと思っていた。実際は元の生活に戻って1ヶ月もしない内に思い出せなくなっていた。忘れたいわけじゃない。ただ思い出そうとすると、少し生きにくくなるのが分かっただけだったのだ。呼吸を忘れて泣きじゃくるのは、毎日だと苦しいから。そうやって次第に寝る前の日課を無くしてしまったから、先輩の顔も声も薄れていってしまった。完全に無くしてしまうのは、もっと辛いけど。
つまらない独白にも飽きて、いつもの風景に戻ろうと顔を上げた。その先に、ジェイド先輩は当たり前のように立っていた。
「は」
「お久しぶりです、お元気そうですね、監督生さん」
なんにも変わらない。感情の読みにくい所作の綺麗な笑顔も、きっとわざと呼ばない名前も、左耳についている彼の片割れとお揃いのピアスも。
Tシャツ姿のラフな格好で、「ちょっとそこのコンビニまで」と今にも言い出しそうなジェイド先輩は、幻覚というにはあまりにも輪郭がハッキリとしすぎていた。
「夢…」
「現実ですよ」
ホラ、と言っていとも簡単に彼は私の手に触れた。温度が皮膚の下まで通って、感覚があるようでないような感じだ。
「ね?」
「分かりません」
正直にそう言うと、今度は手を引っ張られ抱きしめられていた。胸の鼓動が聴こえる。そうしてやっと私は、この幻覚が偽物でも本物でもなんでもいいやと思って泣いてしまった。
(ヨルシカ/逃亡を聴きながら書いた)
海風の吹くいつものバス停から暗い夜道を体が覚えている道順で歩く。虫の声とアスファルトの焦げた匂いはあの鏡の向こうにはなかった。ベタつく空気と湿った草の匂いも、全てこの生活のいつもの風景だ。
人のいない夜道を歩いている。肩に乗る重さは鞄だけ。お喋りな猫はこの世界では絵本の中にしかいない。きっとあの海の中にだって、人魚なんていないから。
坂を下って見える遠いいつもの街並みに、いつもとは違う赤い灯りがぼんやり並んでいる。豆粒のような人々が行き交う様子を見て、「あぁ、夏祭りか」とようやく思い出す。どこかの家の風鈴が鳴る音がした。
笑い声も仕草もずっと忘れないと思っていた。実際は元の生活に戻って1ヶ月もしない内に思い出せなくなっていた。忘れたいわけじゃない。ただ思い出そうとすると、少し生きにくくなるのが分かっただけだったのだ。呼吸を忘れて泣きじゃくるのは、毎日だと苦しいから。そうやって次第に寝る前の日課を無くしてしまったから、先輩の顔も声も薄れていってしまった。完全に無くしてしまうのは、もっと辛いけど。
つまらない独白にも飽きて、いつもの風景に戻ろうと顔を上げた。その先に、ジェイド先輩は当たり前のように立っていた。
「は」
「お久しぶりです、お元気そうですね、監督生さん」
なんにも変わらない。感情の読みにくい所作の綺麗な笑顔も、きっとわざと呼ばない名前も、左耳についている彼の片割れとお揃いのピアスも。
Tシャツ姿のラフな格好で、「ちょっとそこのコンビニまで」と今にも言い出しそうなジェイド先輩は、幻覚というにはあまりにも輪郭がハッキリとしすぎていた。
「夢…」
「現実ですよ」
ホラ、と言っていとも簡単に彼は私の手に触れた。温度が皮膚の下まで通って、感覚があるようでないような感じだ。
「ね?」
「分かりません」
正直にそう言うと、今度は手を引っ張られ抱きしめられていた。胸の鼓動が聴こえる。そうしてやっと私は、この幻覚が偽物でも本物でもなんでもいいやと思って泣いてしまった。
(ヨルシカ/逃亡を聴きながら書いた)
夢でもなんでもないやつ
「王様ゲームしよ」
「なんですか突然。しません」
「おや、アズール。つれないですね、せっかく監督生さんもいらして下さったというのに」
「小エビちゃん割り箸こんな感じでいーの?」
「すごい、割り箸の先にちっちゃいエビの絵…フロイド先輩、絵うまいですね」
「あは、でしょ?」
「人の話を聞きなさい」
「アズールはタコじゃん」
「屁理屈を言うんじゃない!」
「仕方がないですね、我々3人で遊ぶとしましょう」
「ちぇ、アズールのバーカ」
「ちょっと、他所でやってくれませんか?僕は資料に目を通している所なんですけど?」
「「「王様だ〜れだ」」」
「無視をするな!!」
「やりぃ!オレおうさまぁ!」
「というか3人しかいないのであんま番号意味ないですねコレ」
「アズールが参加してくれませんからね…うう、悲しいです」
「ジェイド泣いちゃったぁ。かわいそう、小エビちゃん慰めてあげてぇ?」
「それ命令ですか?」
「え〜…じゃあいいや」
「おやおや」
「あーもう!気が散るんですけど!他所でやってください!」
「えっと、じゃあー、1番のヤツがずっとオレを褒めること!」
「僕ですね。よしよし、フロイドは本当に……………よしよし、よーしよしよし」
「いやなんか言えよ。撫でてないで褒めてよ」
「じゃあ次行きましょうか」
「小エビちゃんつめた」
「おぉ〜よしよし、よーしよしよし」
「なんかこの褒め方オレの思ってたのと全然ちがう」
「……ちょっと、いつまで無視するんです?」
「アズール先輩もやります?」
「……1回だけですよ」
「「「「王様だ〜れだ」」」」
「おや、僕ですか」
「解散!」
「おつかれ〜」
「先輩方、ありがとうございました」
「フフフ、みなさん、どちらへ行かれるのですか?」
「ギャアアア!頭もげる!ジェイドの馬鹿力野郎!」
「そうですねぇ、2番の方が、昨日山で見つけたこの山菜を食べてください」
「終わった…」
「監督生さん、今までありがとうございました」
「小エビちゃん…死んじゃうの?」
「失礼な、毒はありませんよ!」
「毒はないって」
「それ以外はあるって意味ですね」
「はい、監督生さん。あ〜ん♡」
「あ〜ん♡」
「小エビちゃーん!さよならーっ!」
「なんだこれ」
「ウ゛オエッ」
「大丈夫ですか?」
「普通にゲロマズイ」
「ふむ、生はダメみたいですね。やはり今度ラギーさんに調理法をお聞きしますか」
「実験台にされた…」
「ていうかあなた達、暇なんですね…」
「なんですか突然。しません」
「おや、アズール。つれないですね、せっかく監督生さんもいらして下さったというのに」
「小エビちゃん割り箸こんな感じでいーの?」
「すごい、割り箸の先にちっちゃいエビの絵…フロイド先輩、絵うまいですね」
「あは、でしょ?」
「人の話を聞きなさい」
「アズールはタコじゃん」
「屁理屈を言うんじゃない!」
「仕方がないですね、我々3人で遊ぶとしましょう」
「ちぇ、アズールのバーカ」
「ちょっと、他所でやってくれませんか?僕は資料に目を通している所なんですけど?」
「「「王様だ〜れだ」」」
「無視をするな!!」
「やりぃ!オレおうさまぁ!」
「というか3人しかいないのであんま番号意味ないですねコレ」
「アズールが参加してくれませんからね…うう、悲しいです」
「ジェイド泣いちゃったぁ。かわいそう、小エビちゃん慰めてあげてぇ?」
「それ命令ですか?」
「え〜…じゃあいいや」
「おやおや」
「あーもう!気が散るんですけど!他所でやってください!」
「えっと、じゃあー、1番のヤツがずっとオレを褒めること!」
「僕ですね。よしよし、フロイドは本当に……………よしよし、よーしよしよし」
「いやなんか言えよ。撫でてないで褒めてよ」
「じゃあ次行きましょうか」
「小エビちゃんつめた」
「おぉ〜よしよし、よーしよしよし」
「なんかこの褒め方オレの思ってたのと全然ちがう」
「……ちょっと、いつまで無視するんです?」
「アズール先輩もやります?」
「……1回だけですよ」
「「「「王様だ〜れだ」」」」
「おや、僕ですか」
「解散!」
「おつかれ〜」
「先輩方、ありがとうございました」
「フフフ、みなさん、どちらへ行かれるのですか?」
「ギャアアア!頭もげる!ジェイドの馬鹿力野郎!」
「そうですねぇ、2番の方が、昨日山で見つけたこの山菜を食べてください」
「終わった…」
「監督生さん、今までありがとうございました」
「小エビちゃん…死んじゃうの?」
「失礼な、毒はありませんよ!」
「毒はないって」
「それ以外はあるって意味ですね」
「はい、監督生さん。あ〜ん♡」
「あ〜ん♡」
「小エビちゃーん!さよならーっ!」
「なんだこれ」
「ウ゛オエッ」
「大丈夫ですか?」
「普通にゲロマズイ」
「ふむ、生はダメみたいですね。やはり今度ラギーさんに調理法をお聞きしますか」
「実験台にされた…」
「ていうかあなた達、暇なんですね…」
オクタモブ日記
着地点が見つからんのでボツ
○月✕日
今日のモストロラウンジはすごい忙しかった。サバナの奴らが騒ぎ起こすし、ポムフィオーレの意識高い系みたいなのがチビチビチビチビ料理食うせいで全然テーブル退かないし。ホール足んないっていうから厨房出て超必死で注文捌いてたのに、突然フロイド先輩がなんか料理したい気分とか言い出して厨房行っちゃうからマジで意味わかんねー。でもめちゃくちゃなスピードで料理作ってくるからすごい助かったわ結果的に。何?あの人。ウツボか…。
○月✕日
残った食材でエビトースト作ってたら、自分で食う前にジェイド先輩とフロイド先輩が来てほとんど食べられた。許せねぇ…。
○月✕日
誰もいないと思ってモストロラウンジの水槽に飼われてるクラゲに赤ちゃん言葉で話しかけてたらジェイド先輩に見られてた。恥ずかしすぎて泣きそう。
○月✕日
なんかエビトーストが新メニューになってた。
○月✕日
今日はすげー暇だった。お客さん全然来なくて暇だからクラゲ見てたら、ジェイド先輩に「おや、今日はこの間の様に話かけなくていいんですか(笑)」って言われた。辛い。
○月✕日
残った食材でパイナップルチャーハン作って厨房のみんなで食べてたら、支配人がチラ見して通り過ぎてった。と思ったら戻ってきて1口食べてった。美味しいですねって言われた。超嬉しい。
○月✕日
オンボロ寮の監督生くんとグリムくんが来てた。グリムくんかわいかった。撫でたい。俺の作ったツナパスタ美味しいって言ってた。やったー。フロイド先輩とジェイド先輩が監督生くんと話してた。監督生くん怖くねぇのかな、普通に話しててちょっと尊敬したわ。
○月✕日
パイナップルチャーハン新メニューになってた。オイ。いやいいけど。
○月✕日
今日シフト終わったあとめちゃめちゃお腹すいたから自分用にまかない作ってたら結局人集まってきてほとんど食われた。ふてくされてたら、この間のお礼だってフロイド先輩がオムライス作ってくれた。機嫌よかったんだろうな。すっげー美味しかったけど、ケチャップでタコの絵描かれたのは意味わからんかった。
○月✕日
自販機と通りかかったフロイド先輩見比べたら同じ高さでウケた。
○月✕日
隣の席のエペルって奴が今日筆記用具忘れたらしくて落ち込んでたから貸そうとしたら、よく分かんないけどタダで施しは受けたくないとか言い出して拒否られた。でも普通に大変そうだったからなんか交換条件でって言ったら、迷ってたけどやっと受け取った。返してもらったペンいい匂いする。
○月✕日
昨日のことでエペルから野菜の調理方法とかなら自信あるんだけどって言われて爆笑したらすげーいいパンチくらった。謝罪して色々教えてもらった。モストロラウンジで働き出してから料理始めたけど、料理は結構楽しい。結構ガチめに料理の勉強したいかもしんない。
○月✕日
エペルに言われたこと思い出しながら野菜の下ごしらえしてたら支配人に呼び止められた。ビビりすぎて気絶しそうだったけど、やり方とやる意味を説明したら褒められた。嬉しすぎる。エペルありがとう。
○月✕日
調理中フロイド先輩の腰の位置が高すぎて自分との差を手で測ってたら「何してんの?」って詰め寄られてめちゃめちゃ怖かった。
○月✕日
(クラゲのらくがきが描かれている)
○月✕日
ジェイド先輩に呼び出されて緊張して行ったら、新メニューの調理方法教えてもらった。俺からみんなに伝えてくれって言われて、なんでジェイド先輩が教えないんですかって聞いたら「貴方なら大丈夫でしょう」って言われた。感動。
○月✕日
今日のモストロラウンジはすごい忙しかった。サバナの奴らが騒ぎ起こすし、ポムフィオーレの意識高い系みたいなのがチビチビチビチビ料理食うせいで全然テーブル退かないし。ホール足んないっていうから厨房出て超必死で注文捌いてたのに、突然フロイド先輩がなんか料理したい気分とか言い出して厨房行っちゃうからマジで意味わかんねー。でもめちゃくちゃなスピードで料理作ってくるからすごい助かったわ結果的に。何?あの人。ウツボか…。
○月✕日
残った食材でエビトースト作ってたら、自分で食う前にジェイド先輩とフロイド先輩が来てほとんど食べられた。許せねぇ…。
○月✕日
誰もいないと思ってモストロラウンジの水槽に飼われてるクラゲに赤ちゃん言葉で話しかけてたらジェイド先輩に見られてた。恥ずかしすぎて泣きそう。
○月✕日
なんかエビトーストが新メニューになってた。
○月✕日
今日はすげー暇だった。お客さん全然来なくて暇だからクラゲ見てたら、ジェイド先輩に「おや、今日はこの間の様に話かけなくていいんですか(笑)」って言われた。辛い。
○月✕日
残った食材でパイナップルチャーハン作って厨房のみんなで食べてたら、支配人がチラ見して通り過ぎてった。と思ったら戻ってきて1口食べてった。美味しいですねって言われた。超嬉しい。
○月✕日
オンボロ寮の監督生くんとグリムくんが来てた。グリムくんかわいかった。撫でたい。俺の作ったツナパスタ美味しいって言ってた。やったー。フロイド先輩とジェイド先輩が監督生くんと話してた。監督生くん怖くねぇのかな、普通に話しててちょっと尊敬したわ。
○月✕日
パイナップルチャーハン新メニューになってた。オイ。いやいいけど。
○月✕日
今日シフト終わったあとめちゃめちゃお腹すいたから自分用にまかない作ってたら結局人集まってきてほとんど食われた。ふてくされてたら、この間のお礼だってフロイド先輩がオムライス作ってくれた。機嫌よかったんだろうな。すっげー美味しかったけど、ケチャップでタコの絵描かれたのは意味わからんかった。
○月✕日
自販機と通りかかったフロイド先輩見比べたら同じ高さでウケた。
○月✕日
隣の席のエペルって奴が今日筆記用具忘れたらしくて落ち込んでたから貸そうとしたら、よく分かんないけどタダで施しは受けたくないとか言い出して拒否られた。でも普通に大変そうだったからなんか交換条件でって言ったら、迷ってたけどやっと受け取った。返してもらったペンいい匂いする。
○月✕日
昨日のことでエペルから野菜の調理方法とかなら自信あるんだけどって言われて爆笑したらすげーいいパンチくらった。謝罪して色々教えてもらった。モストロラウンジで働き出してから料理始めたけど、料理は結構楽しい。結構ガチめに料理の勉強したいかもしんない。
○月✕日
エペルに言われたこと思い出しながら野菜の下ごしらえしてたら支配人に呼び止められた。ビビりすぎて気絶しそうだったけど、やり方とやる意味を説明したら褒められた。嬉しすぎる。エペルありがとう。
○月✕日
調理中フロイド先輩の腰の位置が高すぎて自分との差を手で測ってたら「何してんの?」って詰め寄られてめちゃめちゃ怖かった。
○月✕日
(クラゲのらくがきが描かれている)
○月✕日
ジェイド先輩に呼び出されて緊張して行ったら、新メニューの調理方法教えてもらった。俺からみんなに伝えてくれって言われて、なんでジェイド先輩が教えないんですかって聞いたら「貴方なら大丈夫でしょう」って言われた。感動。
アズ
コロコロと水が耳の中で鳴っていました。そこは海の中でした。光はなく、仄暗い青が私を取り囲んでいます。水の中で目を開けても、これといって滲みたりはしないのですが、例え目を開けていても、私は私を縁取る輪郭すら見えませんでした。
どうやら私は沈んでいるようです。ここは恐らく海の真ん中でしょう。少し上がれば光が差すけれど、これより少し潜れば、きっとそこからは二度と浮き上がることは出来ないのだと、私は直感していました。
もちろん私は孤独な海の底になど沈みたくはなかったですから、先程から口を開け声を出そうと試みていたのですが、どうにもここは海の中ですから、塩からい水が喉の奥へと入っては、そのまま胃を満たしていくので、私の体はどんどんと下へ落ちていってしまうのです。
それでも私は声を上げようとするのをやめませんでした。私はなんと言おうとしていたのでしょうか。今となってはまるで思い出せないのですが、きっと「助けて」だとか「お願い」だとか、そんなありふれた命乞いをしていたのだと思います。
「えぇ、貴方の願い、僕が叶えて差し上げましょう」
その声は唐突でした。私の懇願は声にはならずに全て口から哀れな泡となって弾けていたのにも関わらず、その声の主は私の悲鳴を全て聞いていたかのように私に語りかけました。姿はどこにもありません。いえ、そもそも最早わたしの目に映るのは、暗いだけの青色だったのですが。
「その代わり、対価は、必ず」
拒むことなど出来なかったでしょう。それはこの砂漠の砂のひと握りの奇跡が、52ヘルツのクジラに訪れたからではありません。私のこの救いようのない哀れな生への執着を、この声の主が拾いあげようとしている事への高揚感だけが、私が私を光へと持ち上げようとする原動力となりました。なんとも矮小で限りなく薄氷な生命になった私を、まるで神のように現れた声の主が救おうと言うのですから。
もう何も見えなくなった両の目を、私はしぶとく開けていました。私の頬に触れた何かの感触が、この全身に至るまで。
どうやら私は沈んでいるようです。ここは恐らく海の真ん中でしょう。少し上がれば光が差すけれど、これより少し潜れば、きっとそこからは二度と浮き上がることは出来ないのだと、私は直感していました。
もちろん私は孤独な海の底になど沈みたくはなかったですから、先程から口を開け声を出そうと試みていたのですが、どうにもここは海の中ですから、塩からい水が喉の奥へと入っては、そのまま胃を満たしていくので、私の体はどんどんと下へ落ちていってしまうのです。
それでも私は声を上げようとするのをやめませんでした。私はなんと言おうとしていたのでしょうか。今となってはまるで思い出せないのですが、きっと「助けて」だとか「お願い」だとか、そんなありふれた命乞いをしていたのだと思います。
「えぇ、貴方の願い、僕が叶えて差し上げましょう」
その声は唐突でした。私の懇願は声にはならずに全て口から哀れな泡となって弾けていたのにも関わらず、その声の主は私の悲鳴を全て聞いていたかのように私に語りかけました。姿はどこにもありません。いえ、そもそも最早わたしの目に映るのは、暗いだけの青色だったのですが。
「その代わり、対価は、必ず」
拒むことなど出来なかったでしょう。それはこの砂漠の砂のひと握りの奇跡が、52ヘルツのクジラに訪れたからではありません。私のこの救いようのない哀れな生への執着を、この声の主が拾いあげようとしている事への高揚感だけが、私が私を光へと持ち上げようとする原動力となりました。なんとも矮小で限りなく薄氷な生命になった私を、まるで神のように現れた声の主が救おうと言うのですから。
もう何も見えなくなった両の目を、私はしぶとく開けていました。私の頬に触れた何かの感触が、この全身に至るまで。
保健室の先生(♂)
マイナスイオンの出てそうな癒し系の顔面から放たれる無表情の暴言というコンセプト(コンセプト?)の夢主。ぶっきらぼうで面倒くさがり。素直な子には優しい。面倒臭い奴にはそれ相応に冷たい。身内に甘い。拳でなんでも解決できると思っているし、負わせた怪我は自分が治せば万事解決と思ってる。怖いね。
エース
「せんせー足怪我した!」
「それくらいなら魔法で治る。…はい、行ってらっしゃい」
「ヤダ。サボりに来たに決まってんじゃん。せんせー、癒して」
「先生にそんな効果はない」
「ある!」
「断言した…」
カリム
「せんせーー!!!」
「元気だな。帰れ」
「すみません、カリムが授業で怪我を」
「擦り傷だから、いいって言ったんだけどなー」
「いつも持ち歩いている消毒が切れていて…」
「そうか。戸棚にあるから勝手に使ってっていいぞ」
「ありがとうございます」
「せんせー、あのな!ジャミルがこの間、せんせーの処置はすっごく綺麗で精密だって感動してたんだぜ」
「カリム、動くな」
「そうか、ありがとうジャミル」
「……いえ」
フロイド
「せんせー怪我したぁ」
「それくらいなら魔法で…………治らん、なんじゃその大怪我」
「落ちた」
「どこから?」
「ホウキから」
「そうか…頭打ってないか?」
「うん」
「そこ横になりな。傷全部は塞がんないから、しばらく飛んだり跳ねたりするなよ」
「えーつまんない」
「もう寝ていいぞ」
「いいの?」
「いいよ、ここまでよく来れたな」
「……んー…ありがとせんせー」
ラギー
「せんせ〜〜〜」
「まともに先生と呼ぶ生徒が来なさすぎる」
「包帯ちょっと貰っていいスか?」
「用途による」
「さっきぶつかって来た奴に包帯グルグル巻きにした腕を見せるんスよ。慰謝料を請求するっス」
「そうか。帰れ」
「冗談っスよ!あ、ちょっまって!そこ!痛っ!」
「赤いな、腫れてる」
「あはは…ちょっとヘマしちまいました…」
「どうせお前にも原因があるんだろう。勝手に包帯でもなんでも使ってろ」
「あざ〜っす。………せんせーどこ行くんスか?」
「やった奴シメてくる」
「え?え!?まっ…足はっや!!」
ボドゲ部とネトゲで仲良くなる♀主の話
永遠にネトゲしてる会話文になりそうだったのでボツ
ネトゲ仲間の卍冥界卍さん(ハンドルネーム)経由で知り合った、知略ゲーが鬼のように強い慈悲深いタコさん(ハンドルネーム)という人がとにかく戦略を練るのが上手い。チャットで会話してるんだけど、よくもまぁそんなハンドルネームにして慈悲のない作戦思いつくなと若干引きつつも、それで勝ててしまっているので何も言えない。それになんだかんだゲーム仲間として会話していくうちに、2人は同じ学校の部活仲間であるらしい事も分かったり、年相応に勉強の話をしている所を見かけたりするので、同じく学生の私としても親近感がわいていた。
3人で今流行りのFPSをやろうとなった時に、ボイスチャットを提案されたので二つ返事でOKした。まぁこういうのってリアルタイムに話し合えた方が有利だしな、とその時は思ったのだが、よくよく考えたら自分だけ女なので心配になってきた。いや、あの二人も女性である可能性はないこともないけど、話の内容の感じからして男性だと思う。一瞬、セクハラ…とか考えたが、すぐに無いなと冷静になった。だって2人ともえげつないほど頭良いしな。そういう事はしないだろうというのが私の彼らへの印象だ。
で、ボイスチャットを初めて、第一声に「こんにちは」と言ったわけだが。
「「え」」
2人は声を揃えた後、少し溜めて盛大に困惑を叫んだ。
「は、はぁ〜〜〜??え、女性?嘘でしょ?絶対オッサンだと…」
「落ち着いて、イデアさん!きっとボイスチェンジャーです」
「いや女です」
「女性だァーーー!?!?」
「落ち着いて、イデアさん!きっとユニーク魔法です」
「頑なに認めないじゃん」
なんで?確かに女性らしい感じの言葉は使った覚えはないけど、ネットなんだから予想外だったとしてもそこまで驚くことないじゃん。そう言うと、イデアさんと呼ばれた方が(多分だけど卍冥界卍さん)いやいやいや!と喚いた。
「だってハンネに"✩美少女✩"とか使うのなんて確実にオッサンですぞ!?!?」
「事実だし」
「ナルシストだし!!!」
「いや、名前は置いておくとしても、僕はあのやたらと顔文字を使う会話文が……」
「あれ完全にオッサンだったよね!?!?」
「え?可愛くないですか、あれ…」
「そこ無自覚なの!?」
なんか完全にオッサンだと思われていたらしい。あれやこれやと散々ボロクソに言われた後、結局ゲームはやることになったので楽しく遊んだのだが、「うわぁ、間違いないこの神エイム&ヤクザみたいなプレイング…完全に✩美少女✩さんでござる…」とまぁなんだかんだ納得してもらえたのでよかった。
そんな感じで週に何度かだがボイスチャットで遊ぶようになると、また少しずつだが2人の会話も高校生らしいものが含まれてくる。私もそうだし、タメかもじゃん、と気分よく会話に入ろうとしたらイデアさんに「え!?…………あ、そういえばオッサンじゃなかったんでござった」と言われたので盛大にフレンドリーファイアをお見舞いしてやった。
「イデアさんは僕より年上ですよ」
「そうなんだ」
「#name4#氏!痛いから!マシンガン使ってFFしないで!!」
「ウチ女子高なんだけどさ」
「聞いて!?え、ていうか女子高?#name4#氏、もしかしてお嬢様かなんか?」
「女子高ってそんなイメージなの?まぁ間違ってないけど、そんで今度ウチの寮でさ」
「しかも、我々と同じ寮制となると、かなり限られますね」
「女子で寮制って、なんかあの凄い名門のとこしか知らないんですけど…」
「多分そこっすわ」
「嘘乙!」
「話聞いてよ」
「分かったから!撃たないで!もうHPない!死ぬ死ぬ!!」
「今度ウチの寮で、お店始めることになって」
「……ほう」
「あ、アズール氏の経営者スイッチ入った」
「それはそれは。何かお困り事でも?」
「ウチ、副寮長なんだけど、メニュー任されたんだよね。そういうの嫌いじゃないから考えたんだけど、人の意見欲しくて」
「え〜、#name4#氏も?」
「奇遇ですね、実は我々も寮長をしておりまして」
よく考えなくてもイデアのこと知らなすぎるから途中で書くのをやめた腐女子の小エビちゃんとイデア
学友でそういうことを妄想するのは確かに良くないことだけど、妄想よりもっと凄いことを目の前の現実でやられてしまったら、それはもうこちらの責任ではなくそちらの責任なわけで当方としては謝罪しかねますと思いながら食堂の窓際で口論から手が出る喧嘩に発展しているエースとデュースを見つめていた。お互い距離を意識していないらしく、やたらと顔と顔が近い。ガン見をしていたら口を開けて私に食べさせてもらおうとしていたグリムの鼻にスプーンを押し付けてしまっていた。グリムがふなぁ゛ー!と悲鳴を上げていてもちょっと今目が離せないので無視をした。
「ヤバいぜ…」
「いや、監督生氏の顔のがヤバいぜ」
ガチャ、と隣から食器を置く音がした。私を監督生氏と呼ぶのはイデアさんしかいない。
「イデアさん、私は…きっとボーイ達のラブを見るために、この世界にやって来たんだと思うんです…」
「違うと思いますぞ」
目を閉じて食堂の賑わう音に耳をすませば、隣のテーブルではジャミルさんとカリムさんが何やら言い合いをしながら席に着く声が聞こえた。
「カリム、またおかずをつまみ食いしたな。何度言えば分かるんだ」
「ごめんなジャミル、美味かったぞ!」
「…はぁ」
「お詫びに俺がまた昼飯を取ってきてやる!」
「やめろ、どうせまた間違えるだろ」
間近で聞きたい〜。磁石で引っ張られるみたいに、隣のテーブルの方へ体が勝手に動いてしまう。耳に手を当てて体をイデアさんの方へスライドさせる私に、イデアさんは「まってまってまって監督生氏ぶつかるからぶつかるから」と自分の食事の皿を上に持ち上げた。
「イィーン、とうとい」
「ちょっとは拙者の事も気にかけて欲しいですぞ…」
「アズール先輩とは最近どうなんですか?」
「どうって何?いや気にかけてっていうのはそういう意味でなく」
「どういう意味なんですか!?」
「ヒイッ!いきなり興奮しないで!?」
ツイ…のやつ 最新エピソードまで読めたらちゃんと書きたい
双子の部屋になんかの理由で転がり込んでこき使われてる話
「小魚ちゃ〜んおはよぅ〜ごはんできた〜?朝はなぁに〜?今日は早く帰るからぁ帰ったらすぐギュッてしてあげるからねぇいい子で待っててねぇ」
「は、はい…」
「フロイド、火元が危ないですから、抱きついてはいけませんよ」
「はぁ〜い、ごめんね小魚ちゃん」
「はい…」
「そんなに怯えないでください、何も朝からどうこうしようだなんて思いませんから」
「(朝じゃなかったら何をすると言うんだ…)」
「小魚ちゃん怯えてるの?大丈夫?よしよし〜」
「ヒッ、だ、大丈夫です」
「あ、それ食べたいなぁ食べさせてほらあ〜ん」
「え゛、いや、その」
「おや、我々の言うことは絶対という契約でここに置いてあげているのですから、出来ないとなると………」
「どうぞ!!!!」
「あ〜む、ん〜おいしい」
「では僕も」
「(怖い…早く自分の寮に帰りたい…)」
「小魚ちゃ〜んおはよぅ〜ごはんできた〜?朝はなぁに〜?今日は早く帰るからぁ帰ったらすぐギュッてしてあげるからねぇいい子で待っててねぇ」
「は、はい…」
「フロイド、火元が危ないですから、抱きついてはいけませんよ」
「はぁ〜い、ごめんね小魚ちゃん」
「はい…」
「そんなに怯えないでください、何も朝からどうこうしようだなんて思いませんから」
「(朝じゃなかったら何をすると言うんだ…)」
「小魚ちゃん怯えてるの?大丈夫?よしよし〜」
「ヒッ、だ、大丈夫です」
「あ、それ食べたいなぁ食べさせてほらあ〜ん」
「え゛、いや、その」
「おや、我々の言うことは絶対という契約でここに置いてあげているのですから、出来ないとなると………」
「どうぞ!!!!」
「あ〜む、ん〜おいしい」
「では僕も」
「(怖い…早く自分の寮に帰りたい…)」
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