タフネス
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永和は母親に言われてたお使いの為に
商店街へ行こうと歩いていると
入り口に人混みが出来ていた。
何事かと人混みを避けて前に立つと
敵(ヴィラン)が暴れていて
ヒーローが何人も集まっていた。
「(凄いギャラリー…、
火事も起きてるし結構ヤバいやつかな)」
「すげー!何あいつひょっとして
大物ヴィランじゃね!?」
「頑張れヒーロ〜〜〜!!」
「あれ敵(ヴィラン)に捕まってるの中学生か?」
「なんで中学生襲ってんだ?」
「(中学生…?ここら辺の中学ってうちの…)」
永和は敵(ヴィラン)をよく見た。
すると暴れている敵(ヴィラン)の中に人がいた。
それが誰なのか直ぐに分かり目を見開く。
「こんっのぉおおお!!!」BOOOOM!!
見た事ある爆破の個性。
敵(ヴィラン)に襲われていたのは爆豪だった。
苦しいのか必死にもがいていて
爆破して暴れている為
ヒーローが手出し出来ずにいる様だった。
「勝己!!」ダッ
「こら君危ない!(汗)」
「なら早く助けて下さい!幼馴染なんです!」
「あの個性に対抗出来るヒーローを待ってる!
危ないからもう少し下がりなさい!」
「あたしなら抑えられます!行かせて下さい!」
「資格を持たない個性の使用は禁止だ!
ここはヒーローに任せて下がりなさい!」
「だったら早く助けてよ!」
ダッ!!!!
Σ「「「「!!?」」」」
横から誰かが走り抜けて ヴィランに向かった。
永和はその人物を見て すぐに誰だが気付いた。
あの黄色いリュックに赤いスニーカーは
緑谷だった。
「馬鹿ヤローー!!止まれ!止まれ!!」
「出久!」
緑谷は敵(ヴィラン)に向かって
リュックを投げて 視界を塞いだ。
そして爆豪の口元のヘドロに手を掛け
なんとか掻き出そうと
バシャパシャと手を動かしている。
「かっちゃん!!」
「何で!!てめェが!!(汗)」
「足が勝手に!!何でって…!
分かんないけど!!!
君が 助けを求める顔してた!!」
緑谷がもがくも個性も何もないその手は
意味なくヘドロを掠めていく。
ヘドロが緑谷を襲おうと伸ばし
永和も飛び出して個性を使おうと手を伸ばす。
緑谷と爆豪の腕を別のヒーローが掴んだ。
「君を差し置いて…己が実践しないなんて!!!
プロはいつだって命懸け!!!!!
DETROIT SMASH!!!!」
オールマイトの拳の風圧で
敵(ヴィラン)は散り散りになり
強烈な風圧で一時的に雨が降り出した。
あまりのパワーにギャラリーは大盛り上がりの中
永和は2人とも無事だった事に
ホッと胸を撫で下ろした。
その後 緑谷はヒーローにかなり怒られ
逆に爆豪はよく耐えたと賞賛された。
「勝己!」
「永和、てめえいたのかよ…」
「ごめんね、私も助けたかったけど
ヒーローに止められて、そしたら出久が…」
「俺は助けなんか求めてねえ!」
「!」
凄い形相で怒鳴りつけ
永和はビクッと身体全体が驚いた。
「……チッ、帰るぞ。」
「……うん。」
怒鳴りつけ機嫌が心底悪くても
爆豪が永和を遠ざける事はなかった。
ただ何も言わずに自分を理解してくれる
一番の幼馴染だと思っているからだ。
ちらりと緑谷を見るとまだ叱られてる。
あの時自分が動かせなかった足を
無個性で泣き虫で弱虫の緑谷が飛び出した。
そう思うと何故か悔しいという思いが湧いて
敵(ヴィラン)とヒーローそして個性。
今回の事で自分が知らなかった事が多く、
永和の中で白紙の紙に1つの高校が浮かんだ。
でもそれは1人じゃ決められない。
守りたい人は近くにいる。
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