喧嘩










明日香のおかげ?で、
花道はバスケット部に入部する事が出来、
美人マネージャーの指導の元
ひたすらドリブルをつく日々が続いた。

美人マネージャーが付き添っているのだが
今の花道は晴子一筋の為 早くスラムダンクがしたいと
日々苛々が沸々と煮えたぎっていた。



「花道がバスケ部に入部して一週間かぁ。
ちょっとは上達したかな。」

「どうだろ。」

「いやそろそろ辞める頃だろ。」

「ああ。」

「あいつは本気に部活に打ち込むような
柄じゃねえもんな。」

「どれ、ちょっと覗いてみるか。」

「もう既にいねえかもしんねえぞ(笑)」



明日香含む5人は体育館に向かうと
黄色い声援が聞こえて直ぐに下の窓から顔を覗かせる。

バスケ部は練習をしていて流川が活躍すると
女子はキャーキャー騒いでいて
その中に晴子も混じっていた。



「晴子ちゃんもあれで結構ミーハーだからなぁ(汗)」

「花道めちゃくちゃイラついてる…」

「そろそろ爆発するとみた。」

「言えてる。」



表情を見るからに花道はかなりイラついている。
低い姿勢でダムダムしている姿を一週間見ていた。

花道は何か妄想してたのか
ボールを放ったらかして手を動かしていると
美人マネージャーが花道にハリセンで叩き
次はボールハンドリングの基礎だと始める。



「おお!あのグラマラスなマネージャーも
なかなか火に油を注いでるな!(汗)」

「グ、グラマラス…?
(洋平まさかああいうのがタイプなんじゃ…(汗))」

「俺は好みだな。」

「お前かい!(怒)」

「んな事は聞いてねえよ(汗)」

「そろそろ来るぞ(汗)」



花道はマネージャーの彩子に
早く仲間に入りたいと言うが
まだ初心者の為 ボールハンドリングを見せられる。
それを見た花道は物凄いスピードで
ハンドリングをすると皆が驚いて注目する。

これで認められたと花道は思ったのだが
ゴリは厳しくコート中に入れてくれなかった。



「来る…!(汗)」



洋平達の予想通り花道はキレた。



「やっぱし!(汗)」

「さあ 俺たちの出番だ!(汗)」

「花道ー!」

「花道よせよせ!!」

「ふぬー!!(怒)」


洋平達が花道を止めようとするが
やはり止める事は出来ず頭突きされ
いつものように煙を出して仰向けで倒れた。



「あちゃー…(汗)」

「うーん…まさに焼け石に水…(汗)」

「なんなのよあんた達は…(汗)」

「さ、桜木くん…(汗)」

「テメェら!誰が磨いたボールを
使ってると思ってるんだ!返せ返せ!(怒)」

「(あたしも磨いたけどな(汗))」



明日香は思わず口に出そうだったが
ややこしくなりそうで言わなかった。



「洋平くん!洋平くんお願いやめさせて!」

「む(怒)(また洋平に近付いて…!)」



明日香は花道よりも洋平と晴子が気掛かりだった。



そして気付いたら花道とゴリが喧嘩していて
ついに花道はゴリに頭突きをして辞めると言い出した。

花道は晴子と目が合い、一瞬立ち止まったが
体育館を出ていった。



「よ、洋平!花道 出ていっちゃったよ!追いかけよ!」

「お、おう…」



明日香は洋平の身体を揺さぶって起こし、
etc軍団ものっそり身体を起こして
そそくさと花道を追いかけた。










ーーーーーー…*°




花道は制服に着替えてetc軍団がわいわい囲む。
6人はファミレスに入り 花道はパスタを頼み
高宮は夕飯も普通に食べるだろうにカレーを頼んだ。



「洋平 またブラック飲んでるの?苦くない?」

「飲んでみるか?」

「嫌!昔飲んで不味かったから!
(間接キスは嬉しいけど苦いキスは嫌だ!(汗))」



ホットコーヒーを飲む洋平の横で
明日香はカルピスを飲んでいた。
花道はボーッとしながら水を飲み干し
氷をガリガリと噛み砕きパスタを食べようとしない。

そんな花道の横でetc軍団はやっぱりなと
言いたい放題であるが洋平と明日香は言わなかった。
パスタも洋平に指摘されてやっと手に付けたと思えば
考え事していてクルクル回すだけだ。

そんな中 大楠が誰かを睨んでいるかと思えば
私服も混じった他校がこちらを見てニヤニヤしている。



「クソが…」

「ほっとけほっとけアホは。
ほらもう帰るじゃんよ」



6.7人程のガラが悪い男達は店を出て行くが
花道達の窓の外からこちらを指差し笑っていた。
頭を指していたのでいつも通り花道の事だろう。
だいたい目立つ赤い髪で目を付けられる。

頭に来た洋平とetcはカチンと来て立ち上がる。
然し考え事していた当本人の花道は出遅れた。



「明日香は此処で待ってろ。」

「えーまたあ?」

「巻き込まれたらどうすんだ」

「洋平が守ってくれるじゃん。」

「お前が絡まれるの見たくねえんだよ」

「むぅ…分かった…///」



男前な発言に明日香は直ぐに身を引いた。



「ちゃんと戻ってきてよ!
ここアタシ持ちなんて嫌だから!」

「バーカ。ちゃんと金は置いとくよ」

「洋平は信じてるけど花道と三馬鹿よ。」

「ふざけんな!(怒)」

「ほんとに奢らせるぞ!(怒)」



三馬鹿が香織に怒っている間も花道はぼーっとしていた。

そして5人がいなくなると席はすっかり寂しくなり
明日香はカルピスを飲んでぼーっとしていた。
また仲間外れだが喧嘩だから仕方ない。
中学の時もこうして喧嘩場所から離していた。

一度喧嘩の場所にいた時 自分を襲おうとした奴が
洋平にボコボコにされたのが懐かしく思う。

洋平達にボコボコにされた卑怯者は
女の明日香に手を出そうとした。
少し目を離した隙に襲われそうになり
花道や洋平が相手が結構な血だらけになるほど
半殺しという例えが正しいほどボコボコにした。
そういう危ない目に遭わないように
夜道もそうだが 洋平は喧嘩場所から離すようになった。



「あ、そういえばバイトの事 洋平に聞かなきゃ…」



せっかく高校生になったんだしバイトはしたい。
然しバイトをすれば帰りは遅くなるし、
水戸に送り迎えさせるわけにもいかない。
そしたら自分はどうすれば良いのかと
ストローを軽くかじりながら考えていると
さっきとは違う男達3人が洋平達が座っていた席に座る。



「……」

「なぁ、随分と暇そうじゃないの?
さっきの奴らに置いてかれたか?」

「(はぁ…めんどくさ…)
一回喧嘩しにいってるから待ってんの。
勝手に座んないでくれる?」



明日香は慣れたように軽くあしらうが
ひとりの男はニヤニヤしながら明日香に接近し、
明日香の後ろの背もたれに腕をかける。



「そう言ってボコボコにされて
その辺に転がってんじゃねえの?」

「暇なら俺たちと遊ぼうぜ。」

「嫌。」

「そう言うなよ。アイツらよりも
俺らの方が楽しい事知ってるぜ?」

「そうそう。今みたいに退屈させないから。」

「うっさいな!触んな!(怒)」

「へっ 威勢の良い女じゃねえか」

「大声出すなよ 目立つだろ」

「ほら、こっち来いよ」

「嫌!」



ガンッ!!



隣にいた男が明日香の腕を掴むと
その男は壁に強く打ちつけられ
掴んでいた腕を弱々しく離した。

顔を上げると洋平が目だけで人を殺せそうな程
鋭く睨んで殴った男を見下ろしていた。



「よ…洋平…」

「明日香に触んじゃねえよ(怒)」



洋平の怒りは最高潮だった。



「な、なんだテメェら…!」

「こんな事してタダじゃおかねえぞ!」

「それはこっちの台詞だよ。
二度と近づけねえようにしてやる」

「ッ…!(汗)」



数で劣ると思った男達は気絶した男を担いで
慌ててファミレスから出て行った。



「大丈夫か!?明日香!」

「洋平の馬鹿!アタシをひとりにするから!(泣)
(登場めちゃくちゃカッコ良かったけど!)」

「悪かったよ でも喧嘩の場に連れて行けねえだろ(汗)」

「でも離れてたら守ってくれないじゃん!」

「それはそうなんだけどよぉ…(汗)」

「あいつアタシの腕掴んできて
凄い気持ち悪かったんだから!(泣)」



さっきまでキレていた洋平とはガラリと変わって
今は明日香を宥めるのにアワアワしている。
そんな洋平を前に明日香は一人足りない事に気付いた。



「む。というか花道は?」

「用事があるって言って走り出したから
たぶんバスケ部に戻ったんだ。
明日香も学校に戻って見に行こうぜ。」

「もう!(怒)」



明日香は洋平達と一緒に学校へ戻ると
花道はバスケ部に戻っていて
ドリブルの基礎練習からパスの基礎練習へと
一段階ステップアップしていた。















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