ちがーう!









ラスト6分 花道がノリに乗り始めた頃
陵南の得点源 仙道を抑えていた流川だったが
ついに体力の消耗が表に出始めた。



ダムッ

「ッ!!」



仙道に抜かれて得点を決められて再び5点差
流川は尻餅をついたまま動かない。
足をつったらしく体力の限界を感じさせられた。



「(しめた!これでオレの1人舞台!(汗))」

「よーしよしよし!これで貰った!!」

「湘北はここまでだ!」

「やっぱり陵南と湘北じゃ鍛え方が違うからな!!」

「俺たちは毎日地獄を見てるんだ!!」

「ぬ…………」



初めは流川の消耗に喜んだ花道だったが、
周りのヤジに反応してイラつかせる。



「交代しますか?」

「いや、ちょっと待って…(汗)」

「どけいヤス!足がつっただと!?情けねー!
そんなのはこうすりゃいいんだ!(怒)とう!!」

ビシィッ!!

Σ「!!」



花道は流川のつった足を思いっきり蹴り上げた。



「ム…ムチャするな桜木!
流川はずっと仙道をマークしてきて
相当疲れてるんだ!!
お前は出たばかりだから元気だけどな!!(汗)」

「うるせー!湘北の看板を背負う男として許せん!
情けねーー!!(怒)」

「いつ湘北の看板背負ったんだあいつは…(汗)」

「イヤほら今のぼせ上がってるから…」

「おいオヤジ交代だ!流川はバテバテ…!」

どかっ

「ぬ…!(怒)」

「誰がバテてるって?」

「おめーだおめー!(怒)」

「うるせー。ちょっとつまづいただけだ。」

「(ま…また始まった…(汗))」

「(イジのはりあい…(汗))」

「ああ…赤木のいない時に…(汗)」

「交代はなし。試合再開。」

Σ「なに!!(汗)」

「そうこなくっちゃよ。スーパールーキー。」

「けっ!!俺の足を引っ張りやがったら
すぐ交代さすぞ!!(怒)」

「おめーこそボロがでねーうちに代われよどあほう。」

「ほざけ!この天才にむかって!!(怒)」

「いってろ。」



ボールは花道に渡り陵南は流川を警戒するが、
やはりボールはヤスへと渡り、シュート打つが外れた。
然しリバウンドは流川が取り、得点を決める。

だが陵南も仙道が決めて5点差は縮まらない。
原因はリバウンドが競り負けているから。

だが何かブツブツと唱えていた花道は、
外れたボールを誰よりも高い位置から取り、
着地した瞬間6番の越野がボールを掴むが
力で勝つわけもなく振り回されて投げ飛ばされた。

その異常なジャンプ力に全員が驚愕する。



「さ…さ…桜木!!お前ってやつは…
ナイスリバウンドだ!!」

「ちょ…ちょっと…おい!?(汗)」

「今メチャクチャ飛んだぞあいつ!?(汗)」

「あれや!あのジャンプ力や!!(汗)」

「ヘルドボールヘルドボール!!」ピピピッ

「オッケーオッケー!ジャンプボールね!
いいよそれくらい!!
(赤木…!これが昨夜のリバウンド特訓の成果なのか!?
すげーよ…これならまだいけるぞ!)」

"リバウンドを制する者は試合を制すだ!!"

「フッフッフッ この試合は俺が制す!!」

「「「オオオオオ!!」」」



花道の調子は最高潮で高笑いがよく響く。



然し、陵南の監督田岡は魚住を呼び、
何か伝えているようだった。



「ハッハッハッ!すぐだすぐ!!
このリバウンド王桜木がいるかぎりすぐに追いつく!」

「あいつスゲーぜさっきから!」

「やけに目立つぜ!!」

「髪が赤いからじゃねーのか?」

「イヤ!動きがだ!ただ者じゃねえ!!」

「(フッフッフッ 皆んな注目しているな…
無理もない。ハッ!晴子さん
この天才桜木の活躍を見てくれたかな…///)」



花道は晴子の方を向いたがゴリの手当ての為おらず、
友人2人だけが立っていた。



Σ「!!」

「あっ!!(汗)」バインッ

「桜木よそ見するな!試合中だぞ!!(汗)」

「お…おうよ(汗)」



そしてヤスがシュートを打つと
花道はゴール下に立つがその前に魚住が立つ。
前へ回ろうにも抑えられて出れず
そのまま落ちたボールは魚住に取られてしまう。

その後も花道がリバウンド取りたくても
前に魚住が立ち、それが邪魔で取らないでいる。
監督田岡が読んだのは花道がど素人という事だ。

残り4分で7点差

湘北にとって厳しい状態になる。



「どうした桜木!!」

「ぬぬ……とれん!!
リバウンドがとれん!!なぜだ!(汗)」



花道の頭の中でゴリとの特訓で忘れている事があった。



「入った!!」

「くそ…!(汗)」

「ナイス安田!よく決めた!!」

「3点シュートだ!」

「4点差!まだわかんねーぞ!」

「あわてるこたーない。落ち着いて攻めよう。」

「!」

「仙道!」

「そうだ仙道。」

「さ…いこーか!」

「(このどたん場にきて陵南は
落ち着きと自信を取り戻したわ…
天才・仙道の一声で…
まさにつけいるスキがない!!(汗))」

「(まさかこの先一点もとれないんじゃ…
バカな!俺がそんな事を考えてどうする!
赤木のいない時に!しっかりしろ!!(汗))
ディフェンス1本!死ぬ気で止めるぞ!!」



再びシュートが外れ、小暮が花道を見ると
花道はまた魚住に前を取られている。



「スクリーンアウトだ桜木っ!!(汗)」

「ぬ?」

「(やはりこいつはスクリーンアウトを知らない!素人だ!)」

「基礎中の基礎だ!
バスケットはそんなに甘くはないぞ!」

「うるせー!(汗)」

「うらあ!!」ドガッ

「「「「おおーーーーっ!!」」」」

「勝負ありだ!」

「ぬ…くそ…こんなハズは…(汗)」

「(やはり桜木にはまだムリだったか…)」

「ちが〜〜〜う!!」

Σ「!!」

「あ!!」

「………(汗)」ちらっ

「バカタレが。なんだそのリバウンドは。」

「赤木!!」



手当てを終えた赤木は試合中に戻ってきた。



「赤木さん!!」

「赤木!!」

「赤木先輩!!」



皆んなが赤木を出迎える中、
花道は晴子にしか目がいかなかった。



「晴子さん!!」

「6点差!凄いわ!よく食らいついてる!」

「ハッハッハッ!それはこの天才の
活躍によるものですよ晴子さん!全て!」

「桜木くんっ」

ゴンッ「試合中にウロチョロするな!(怒)」

「ぬ…くそ!(汗)ゴリめ…
怪我しても衰えてやがらねえ!ちっ!(汗)」

「(まったくこの大事な場面に…(汗))」

「メンバーチェンジ!」

「おおおお!!湘北の怪物が帰ってきたぞ!」

「ゴリ復活!」

「帰ってきたゴリ!」

「ゴリ!!」

「「「「「ゴーリ!ゴーリ!ゴーリ!!ゴーリ!!
ゴーリ!!!ゴーリ!!!ゴー」」」」」ガンッ

「やめんか(怒)」



ゴリコールをしていた洋平と三馬鹿トリオ
明日香まで混ざっていたのだが、
洋平と三馬鹿トリオはゲンコツを食らい
さすがの明日香は殴られなかった。



「メンバーチェンジ湘北!」

「おおおーーっ!戻ってきたぞパワフル4番!」

「怪我はもういいのか!?」

「あいつは要注意だ!」

「残りは3分!」

「赤木先輩ファイト!!」



入ってきた赤木は消耗が激しかった流川と交代した。
赤木の代役だった花道は少しだけ安心している。



「さあ残り3分きったぞーーーーっ!!」

「いけいけ湘北!」

「おせおせ湘北!!」



入ってすぐ赤木は魚住から得点を決めて
4点差まで詰め寄る。
煽られる魚住はリズムを崩して
強引にシュートを打つが外れてしまう。

リバウンドになる時 花道はまた魚住に前を取られるが、



「ちが〜〜〜〜う!!!!」

Σ「!!(汗)」ビクッ



その声で昨夜の事を思い出す。

リバウンドの位置取りや、
相手よりも中に入ろうとするポジション取り
体を張って止める事
力で相手を外に締め出す事
これがスクリーンアウトだと。

それを思い出し、次のリバウンドで動きが変わる。



「!!」

「ふぬ!ふぬ!!」

「くっ…!」



腕を使わず相手よりも素早く前に出て体を張る。
花道はやっと魚住からリバウンドを勝ち取った。



「よォーーーーしそうだ!!」



試合はここから。
















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