仙道









花道がスクリーンアウトを思い出し、
リバウンドを取れるようになり、
湘北はゴールを決めて2点差まで追いついた。



「完全にノッてきた!」

「湘北ペースだ!」

「いけいけーっ!!」

「「「ディーフェンス!ディーフェンス!!」」」

「おう!!」バチ!!

「「「でたーーーーっ!!必殺ハエ叩き!!」」」

「陵南の攻撃をしのいだっ!!」

「スゴイッ!!スゴイセッターや!!
赤木さんいう人はホンマ スゴイで!!(汗)
監督こらあちょっとマズいですよ!湘北は強い!」

「落ち着かんか彦一。うちが負けることはない。
(だが正直湘北にここまでプレッシャーを
かけられるとは思わなかった。確かに強い!(汗)
30点も開けろなどと言ったのは私のミスだったな…
甘くみていた…だが、
それでもウチが負ける事はない!)」



然し、小暮の3点シュートが決まり
湘北はついに逆転をした。



「「「「ああああっ逆転だっ!!」」」」

「「とうとう逆転されちまったーーーっ!!」」

「メ・ガ・ネ!!」

「メ・ガ・ネ!!」

「メ・ガ・ネ!!」

「メ・ガ・ネ!!」

「小倉さん!!

「メ・ガ・ネ!!」

「メ・ガ・ネっ…ハッ!
(る…流川くんの前で私ったら…
ああっ…!はしたない!!///(汗))」

「どーした晴子ちゃんさー一緒に!」

「そうだよ晴子ーっ」

「あ、明日香ちゃんったら!///(汗)」

「メ・ガ・ネ!!」

「メ・ガ・ネ!!」

「すげえっ!!逆転した!!」

「マジで勝てるかもしんねーー!!」

「陵南に勝てるかもしんねー!!」



だが仙道は全然落ち着いていた。



「ここからだ!」

「ぬ?フッフッフッ 仙道覚えてるだろーな
おめーはオレが倒す!」



そういう花道だが仙道に一瞬で抜かれ、
ゴリがカバーに入るもそのままダンクを決められる。
さらにゴリのファウルでさらに1本
フリースローが与えられてしまった。



「くそ…!仙道ー…!(汗)」

「この終盤にきて…今までより数段早くそして強い!」

「仙道…今までのは本気じゃなかったのか…!?」

「いや…集中力の問題だ…
今までのプレイも手を抜いていたわけじゃないだろうが
100%の力というわけでもない。
70%の力で勝てる相手なら残りの30%は
温存しておくというやり方が
無意識に身についてるんだろう。
そして今、うちが逆転した事によって
危機感を感じたのか集中力が増した!
逆転した事によって仙道の力を
引き出してしまったんだ!」

「勝負どころを的確に見極め
そこで最高の仕事をしてチームを勝利へと導く
仙道…奴はまぎれもなく天才だ!!」

「くそう…くそう…くそう!仙道!!(汗)」



仙道はフリースローもしっかりと決めた。



「すげー奴だ7番は…花道に止められるわけがない!
なんで花道があいつをマークしてんだ…!!(汗)」

「うーーん、今出ている5人の中では仙道に劣らない
スピードをもってる唯一の男だからね……
身長も同じくらいだし…でも…
もうゴマカシは通じないわねこれじゃぁ…」

「あーーあ」

「………」

「これが当たり前だ…」

「花道…」

「仙道は俺がマークする!」

Σ「ぬ!?ちょちょちょちょっと待ていゴリ!
今のはちょっと油断しただけで次はゼッタイに…!(汗)」

「お前をせめてるんじゃない!
お前には初めから荷が重すぎるんだ!
本気になった仙道を止められる男は
県内の強豪にすら1人もいないかもしれない!
お前が今抜かれたのはそういう男なんだ!
お前の恥じゃない!」

「おいっ!何やってんだ赤木!桜木!早くこい!」

「仙道は俺がマークする。」

「……」ガシッ



花道はゴリの言う事聞かず、首を振った。



「まだわからんのか!試合中だ!行くぞ!」

「……!(汗)」

「む………!(汗)」



それでも花道は譲らなかった。



「あんなになすすべなく抜かれて
そのままにはできねーさ…
負けず嫌いなんだ あいつは。極端に!」



洋平がそう言うと明日香の表情も柔らかくなった。



「仙道は、俺が倒す!」



花道がそう言った瞬間 仙道がボールを取り、
花道とゴリの間を抜けていった。



「コラァちょっと待てい仙道!!」



花道はそう言って仙道を追い掛けていき、
あっという間に追い付いた。
然し、仙道はピタッと止まってミドルシュートを打ち
また得点を決められてしまう。



「「「「あ〜〜〜〜!!(汗)」」」」

「く…くそ…おのれ…!(汗)」

「……」

「ぬ…ゴリ…イヤ…今のは……」

「よく追いついた。」

「……!!」



その後 湘北は得点を決めて81対79で
まだ2点差にしがみついた状態

花道のディフェンスも仙道は簡単に抜き
シュートを決められるが、
仙道に余裕を持たせない執念深さによって
今まで涼しい顔をしていた仙道を疲れさせている。



「先輩…そろそろじゃねえ?ラスト2分だろ」

「先生…」

「うん。」

「メンバーチェンジ湘北!」



1分間休んだ流川が出てきた。
そして安西も立ち上がり試合中2人を呼ぶ。
何かを指示したかと思えば
花道も流川からも大クレームだった。
それでも安西はただ笑うだけだ。



「さあ!残りはたった2分だ!いくぞ!!」



安西が2人に指示を出したのは
2人が協力して仙道を止める事だった。



「ダブルチーム!仙道封じか!!」

「俺の足を引っ張んじゃねーぞ流川!!」

「よそ見してんじゃねぇ初心者!」

「………おもしれえっ!!」ダムッ

「なめやがって!1人はフリーになるじゃねーか!仙道!」

「ヘルプだ!安田!小暮!声を出せ!」

「おう!行ったぞ!」

「もらいっ!」

ダムッ

「(しまった!抜かれる!(汗))」



飛び出した花道のコースを流川がしっかりと押さえる。



「とれもしねーのにむやみにとびつくなどあほう!」

「ああ!?」

「よそ見すんな相手を見てろ!
腰を落とせ!足を動かせ!相手の目を見ろ!」

「珍しくよく喋るじゃねーか流川!
ハッハッこの天才の力を借りたくなったか!?」

「負けるよりはマシだ。」

「………!!(汗)」

「おおおーーーーーっ!!
凄いディフェンス!凄いプレッシャーや!!
あれじゃパスも出せへん!!」

「初めてだ……」

「は?そ…そうですね、こんな凄いディフェンスは…」

「いや…そうじゃない。初めて見た。
あんなに嬉しそうにプレイする仙道を…!!」



2人がしっかり守っていると
空いている越野が直接貰いに行き、
仙道が一回体を起こして休むと
花道まで安心してその隙に抜かれて
フォローに出たゴリの穴 魚住にシュートを決められた。



「くそ!(汗)」

「気を抜きやがってどあほうが。」

「ぬ!!なんだと!!(怒)」

「どう考えてもこの作戦は失敗だ。
こんなどあほうとコンビとは。」

「うるせー流川!!てめーこそ仙道にやられて
さっきまでバテバテで泣いてたくせにえらそーに…!(怒)」

「さあ来い1年坊」

「「!!」」

「上等だ仙道てめえ!!
俺が倒すつったら倒〜〜〜す!!!(怒)」

「上等だ。」

「フッ 来い。」



決められた得点はしっかりゴリが返す。
だが残り1分と少しで4点差は陵南相手に厳しい。



「どうですか先生…まずいかな…(汗)」

「うむ…この1本 止めればまだ可能性ありですね。」

「止めれば…(汗)」

「じゃあ…もしここで1本決められなかったら…?(汗)」

「とどめだな。」

「「「「…………!!(汗)」」」」」

「あの2人が…流川と桜木花道が仙道に対して
どこまで頑張れるかにかかってるわ!
こういう勝負のポイントになる場面では陵南は必ず…」

「そう。仙道くんです。」



時間は残り1分を切った。



「ぐああっ!こりゃもうダメだ!
時間がねーーーっ!!(汗)」

「大丈夫!」

「でも4点差だぜアネゴ!」

「だれがアネゴよ!!」

「ええと4点差で残り1分てことはええと…
30秒でシュート打たなきゃいけないからええと…(汗)」

「まだ望みはある!とにかくこの1本止めれば
まだ十分追いつける数字よ!!」

「おおお!そうこういってるうちに残り50秒!」

「なんとかしろーーーーっ!!」

「「「止めてくれえっ流川!桜木ーっ!!(汗)」」」



仙道は花道を抜き、
ゴリの前でシュートモーションに入る。

そして追いつく流川とゴリがブロックに飛ぶが
シュート打つ場所が少し遠く、ゴリも届かない。
だが後ろから花道の驚異的なジャンプ力で
仙道に触れる事なくボールをブロックする。



「「「「おおおーーーーっ!!
止めたーーーーっ!!!(汗)」」」」

「せ、仙道さんがブロックされた!(汗)」

「信じられねえっ!(汗)」

「あの打点の高いシュートをっ!!(汗)」

「アンビリーバブルや!!
ヒー・イズ・アンビリーバブル!!(汗)」

「おおおお!信じられん!
あの初心者花道が天才を止めた!!(汗)」

「あの単純王が!(汗)

「あの万年フラれ男が!!(汗)」

「凄いぞー!花道ー!!」

「スゴイスゴイスゴイ!!
スゴーーイ!桜木くん!!(汗)」



ベンチ側も花道の活躍に大盛り上がりだった。
まさか初心者花道がこごで活躍するとは思わず
明日香もつい熱くなってしまった。














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