バスケット









ドガッ!!

「まだだ。次はタバコ押し付けたボールと
折られたモップの分。」

「……!!(モップはてめえが…)」

ゴンッ



花道は圧倒的な強さで私服男を倒した。
一方洋平と三井は小暮が洋平の肩を掴んで止めていた。



「小暮さん!」

「もういいよ…もういい。もういいだろ…(汗)」

「ど………どいてろォ!!(汗)」

バシィッ!!

Σ「「小暮さん!!」」



三井は小暮を引っ叩き、小暮の眼鏡が吹き飛んだ。



「…………大人になれよ…三井…!!」

「ッ………!!(汗)」

「え……!?」

「小暮さん…?」



不良と無縁そうな小暮が三井に話しかけている姿をみて
宮城はどういう事だと疑問に持ち始めた。

そして花道の強さに怖くなった雑魚2人は
急いで体育館から逃げようとした。
然し、外を開ければ先生はすでに待ち構えている。



Σ「バカ開けんな!!外は!!(汗)」

「「逃げろっ!!(汗)」」



ドアを開けた瞬間、立っていたのはゴリだった。



Σ「「ひいいいい!!(汗)」」

「ゴリ!!」

「よーーし!開いたぞ!
一体何をやってたんだ!!(怒)」

「どけい赤木!!(怒)」



ゴリは状況を見るとガンッとドアを閉めた。



Σ「あっ!!なんだ赤木!!」

「開けんか!!」

「ひ……秘密の特訓中ですので。」

Σ「「何ぃ!?」」



ゴリは締め切っているのも暑さ対策だと言って
また鍵を閉めて中心部に歩き出した。



「赤木のダンナ…全てオレの責任…」

「黙ってろ宮城。」

「………(汗)」



不良でも無いのに圧倒的な巨体が近づくと
不良達は自然とゴリは身を引いていく。
そしてゴリは三井の前に立った。



「おい…洋平にやられた上にゴリにもやられたら
あの女男死ぬぞ。1発で。即死かも。」

Σ「!、あ……赤木!!
も…もうひきあげるから!!な!!
赤木……君!!赤木君!!な!!(汗)」

「靴を脱げ。」

「………あっ、ああ!!(汗)」サッ



堀田含め不良達プラス三馬鹿トリオも慌てて靴を脱いだ。



「三井……」

「ぬ……知り合いか?」

「小暮さんも知ってるふうだったぞ…」

「メガネ君?」

「ぁ…流川 あんた大丈夫?(汗)」



明日香の横で倒れていた流川はゆっくりと
起き上がって花道と宮城の方へ近づいていった。



「おい、メガネ君。」



バチンッ!!!

Σ「「「「「「!!」」」」」」



ゴリは三井の事を引っ叩いた。
何度も何度も。



「三井は…バスケ部なんだ。」



バチン!!



「え……!?(汗)」

「ウ…ウソじゃなくて?本当に?メガネ君(汗)」

「……」

「三井サン…本当なのか…………?(汗)」

「………」

「オレ達の学年でバスケットをしていて、
武石中の三井寿を知らない奴はいなかったよ…」



それはまだゴリが凄く下手くそな1年生だった時まで遡る。









三井寿は中学の県大会決勝で安西と出逢い、
諦めない気持ちの大切さを教えてもらい、
その教えを胸にその年県を制して最優秀選手に選ばれた。

そして数々の強豪校の誘いを断って
無名校の湘北へ安西を求めて入学した。
目標は全国制覇だとそう掲げて。
そこで同じ目標を持つ赤木剛憲と出会う。

三井は自然と自分より目立ち、
期待される赤木を意識する様になった。
入部してすぐの1年同士の試合で
三井は膝の靭帯を怪我した。

その後も退院がまだにも関わらず抜け出し
勝手に練習を再開した結果また膝を壊し、
予選には出れなかった。

コート上で湘北のユニフォームを着て活躍する赤木が
スポットライトを浴びている様で
それを松葉杖を手に見ている自分は影に感じた三井は、
コートから背を向けて会場から出て行った。



「それから二度と…三井はここに
戻ってこなかった…この体育館に…」

「………三っちゃん…………(汗)」

「小暮…ベラベラベラベラしゃべりやがって…!(汗)」

「でも本当の事だろ。三井(汗)」

「そんな事があったのか…三井さんがバスケ部…(汗)」

「知らなかったな……(汗)」

「怪我がなきゃ今ごろエースだったかもな…」

「ありえん!このエース桜木がいる限り!」

「(リョータにあんなに絡んだのも
ただ生意気だったからじゃなく、
リョータがバスケ部期待の新人だったから…
自分が失ったものを持っていたから…?)」

「三井さん…」

「み…三っちゃん…三っちゃん本当は…
バスケ部に戻りたいんじゃ…(汗)」

ドスッ!!

「はぐ!!(汗)」

「や…やめろ三井!(汗)」

「うるせえ!!関係ねー事を
ベラベラベラベラ喋りやがって!」バッ

「あっ!(汗)」

「小暮さん!!」

「コラァ女男!てめーこの期に及んで
まだこりねーのか!!」

「お前がいくとややこしくなる。引っ込んでろ。」

「ぬ…!なぜだ主人公(原作の)なのに…!
メガネ君を助けるんだ放せ…!(汗)」

「三井…!あ…足はもう治ったんだろ?
だったら…だったらまた一緒にやろうよ…!!」



すると三井は小暮を突き飛ばした。



Σ「メガネ君!!」

「ッ………!!バッカじゃねーの!?
何が一緒にだバァカ!!
バスケなんてもうオレにとっちゃ思い出しかねーよ!
ここに来たのだって宮城と桜木をブッつぶしに来ただけだ!
いつまでも昔のことをゴチャゴチャゆーな!!
バスケなんて単なるクラブ活動じゃねーか!!
つまんなくなったからやめたんだ!それが悪いか!!」

ガシッ

「ッ………何が全国制覇だ………」

「あ!?」

「何が日本一だ!!何が湘北を強くしてやるだ!!
お前は根性なしだ………三井……
ただの根性なしじゃねーか……
根性なしのくせに何が全国制覇だ…
夢見させるようなこと言うな!!」

「小暮……!!(汗)
……………ッ昔の事だ!!もう関係ねえ!!」ドンッ

「三井さん。」

「!、宮城…」

「いちばん過去にこだわってんのは、アンタだろ…」

「ッ………」



すると外の体育教師のうるさいノックではなく、
静かに響くノック音と共に
静かで穏やかな声が聞こえた。



「私だ…開けて下さい。」



彩子が扉を開け、安西が中へ入ってきた。

三井は安西を前に今までの気持ちが溢れ出し、
コートに崩れるように座って

         バスケがしたいです    

と言った。




そして問題はこの状況を教師に見られてしまった事だ。
安西が入って来れば当然
今までうるさかった体育教師も入る。



「おい…お前たち!!
これは一体どういうことなんだ!
ただじゃすまさんぞ!!(怒)」

「(マズイ…!どうかしてごまさないと(汗))」

「(もみ消さないと…)」

「「(思いつかん!)」

「(こいつらやっぱり結局なんも考えてなかった…!(汗))」

「三井君がオレたちのグループ抜けて
バスケ部に戻るなんて言うから
ちょっと頭にきて…やっちまいました。
バスケ部も三井君も。」

「なに?」

Σ「「洋平!?(汗)」」



花道と明日香は同時に声を出した。



「な?堀田さん。」

「…!!」

「スイマセン(汗)」

「実はそーなんです(汗)」

「オレたちが…(汗)」

「なっ堀田番長」

「組長」

「大統領」

Σ「!!(汗)…そ…そーです…!!
俺たちがやりました。」

「(徳男…!)」

「あた!アタシもやりま…!(汗)」

Σ「やめなさい!(汗)」



明日香も仲間に入ろうと名乗り出ようとしたが
彩子が口を手で覆って静止させた。

体育教師2人はお互い顔を合わせて
少し疑ってはいたが、
堀田と洋平達4人を生活指導室へ連行した。



「……申し訳ありません。安西先生。」

「良いんですよ赤木君。
怪我が酷い人は病院へ行きなさい。
貴方もですよ。三井君。」

「ッ……!!」



三井はずっと涙を流していた。



「………(あぁ…やっぱり…アタシ洋平の事好きだなぁ)」



泣いてる三井を見て、明日香は洋平の優しさを感じ
自分の気持ちが染み染みと再確認する。

すると花道がのっそり近づいて来た。



「明日香…すまない。洋平が…」

「別に!洋平は花道と違って頭が良いから
バスケ部全員洋平に感謝してよね!」

Σ「なんだと!(怒)」

「「「「(何故お前が威張るんだ…(汗))」」」」

「明日香。」

「!、なに流川…
というか名前覚えたのか偉い偉いっ」

「ハンカチ…」

「ハンカチ?もう血止まってるじゃない。
あんたの血吸い過ぎて吸収力無いし。」

「返す。から貸せ。」

「え、いいよ クリーニング屋に通報されるよ?(汗)」

「返す。」

「いらんて。あんた意外と律儀だったの?(汗)」

「……感謝する。」

Σ「またそれか!(汗)」



明日香は流川と話していると漫才をしている気分だった。



「もう!アンタと話してる場合じゃなくて!
アタシは洋平のとこに行く!(怒)」



明日香は1人体育館を出て行き、
生活指導室に走って行った。













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