2人の男の子










ベポは熊だけど器用なクマさんだった。
ヴォルフの仕事を手伝いながら、
料理や洗濯をこなし、空いた時間には
航海術の勉強をしていた。

最近の朝は私が一番乗りで、ローは一番最後になった。
でもそれはこの家に馴染んだからだと思う。
早起きだったのはローなりの気遣いなんだと
今になって思うけど考え過ぎかな。
夜も医学書読んでる時があるから単にお寝坊さんなのかも。
代わりにベポが手伝ってくれるようになった。



「アメリは偉いなー 毎朝早起きで」

「もう自然と目が覚めちゃうんだ。
だから全然大変じゃないよ。
ベポこそずっと冬なのに眠くないの?」

「野良クマと一緒にすんなよー!
俺はミンク族のクマだから平気だよ!」

「クマなのに冬眠しないの?」

「冬眠しなくてすみません…」

「あ!ごめん!そんな事ないよ!
ずっと働いてて偉いと思う!」



ベポは結構落ち込みやすかった。
でも数分後にはあっけらかんとするから
そこは問題ないんだけど、
凄くヘコむからこっちが申し訳なくなる。

ベポは生の魚だけじゃなくて
調理済みの食べ物も全然食べる。
ペンも持てるから当たり前かもだけど
お箸も器用にギュギュウに掴んで使える。
観察していると飽きずに見ていられた。










ーーーーーー…*°




ヴォルフは仕事で研究室にいて、
私は洗濯と掃除をしてローとベポは畑仕事だった。
それが終わると私は狩りに出掛ける事にした。
ベポも行きたいって言ってたけど
流石にクマを連れてだと目立って
獲物に逃げられてしまうから、やんわり断った。

今日はシカを狙いたいけど、
ベポは毛生えたお肉は食べないから
別で魚も取ってこなきゃ。



「あー!クソ!失敗したー!」

「?」



ローとベポじゃない男の子の声がして
草をかき分けて声のした方に行くと
PENGINと書かれた帽子を被った男の子と
派手なグリーンとピンクの
キャスケットを被った男の子がいた。



Σ「なんだお前!」

「女のガキじゃねえか。迷子か?」

「迷子じゃないよ!
2人も狩りをしているの?」

「そーだよ」

「あそこに罠仕掛けてるんだけど、
今日はさっぱり捕まらないんだ。」

「ふーん」

「この辺所々罠仕掛けてるから気を付けろよ」

「うん!」

「というかお前なんで銃持ってんの?」

「あ。」



2人と話しているとウサギがピョンッと顔を出した。



「お、ウサギ。」

「ウサギかー捌くの大変なんだよな、」パアンッ!!

「「!!?」」



2人が話してる間に私はパアンッ!!と銃を撃ち
ウサギは2匹撃ち殺した。
今日はウサギ肉のシチューにしよう。
ベポには悪いから代わりに何か捕らなきゃ。



「お、お前…ウサギを…!」

「ビックリした!ビックリした!!」

「はい!」

「「は?」」

「1匹あげる!」

「い、良いのか!?」

「うん!美味しいよ!」

「あ、ありがたく貰っとくよ…お前良い奴だな」

「この辺に住んでる奴か?」

「うん!此処から少し先に抜けたところ!
2人も此処で暮らしてるの?」

「もう少し奥行った小屋で暮らしてるよ。」

「へー!今度ウチにも遊びに来てね!
反対側の森を抜けたところにあるから!
じゃあ、魚も捕らなきゃだからまたね!」

「「おー…」」



私は大きく手を振って2人から離れて行った。
困ってたから助けたけどお節介だったかな…
他にも森に暮らしてる子がいてビックリした。
ほとんどの人が町で暮らすのが当たり前だと思ったから。
お兄ちゃん達は家族と暮らしているのかな。












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