暖かい部屋
▽
「ペンギン、てめえ!
そのワニの肉はおれが焼いてたやつだろ!」
「知らねェよ!こんなのは早いもん勝ちだ!」
「ちょっと待てよ!
ペンギンもシャチも三キレずつ食べてるだろ!
おれ、まだ二キレしか食ってないぞ!
この家ではお前らの方が新入りなんだから、
ちゃんとおれを立てろ!」
「うるっさいわ、ガキども!メシは静かに食えと、
何度言ったら分かるんじゃ!」
ベポとペンギン・シャチが住むようになって
食卓はかなり賑やかになった。
大皿に並ぶお肉をいつも皆んな取り合って
私がいつも食べ損ねないように
ローがソッとお皿に置いてくれるのが嬉しかった。
ヴォルフがテーブルを叩いてお説教モードになると、
ローが椅子から降りてゆっくり部屋に行こうとするけど、
気付いたヴォルフはローの首根っこを掴んで引き止める。
「こらぁ!ひとりで逃げようとしても
バレバレじゃぞ、ロー!
そもそもリーダーであるお前がちゃんとしないから、
こいつらの行儀がよくならんのじゃ!」
「んなこと知るかよ。おれはこいつらを子分にしたけど、
世話係まで引き受けた覚えはないぞ」
「ええい!どいつもこいつも生意気な……!!
大人しく言うこと聞くのはアメリだけか!!
ああ、ワシの平穏な生活はもう帰ってこないのか……」
「いいじゃねェか。ガラクタ作ってるだけの生活よりは、
今の方が活気もあってマシだと思うぜ」
「やかましいわ!このクソガキが!」
それで結局代表としてローがお説教される。
ベポもペンギン・シャチも
その時は申し訳なさそうな顔をしているけど、
次の日にはコロッと忘れて同じように繰り返す。
私もローも食べ物で取り合う事なんてないから
凄く新鮮でこの生活に慣れるのは直ぐだった。
同じ屋根の下で食卓を囲み、風呂に入り、
寝る時は皆んな同じ部屋。
私は2段ベットの上で下がロー。
その周りにベポがいてペンギンとシャチも
床に布団を敷いて寝ている。
時々ベポを枕にしてて羨ましかった。
寝る前には自分たちでゲームを考えて遊んだり、
可笑しな話を楽しんだりするけど、
今日は自分達で考えたカードゲームしながら
私の話をしていた。
「でもビックリしたよ。
ローさんよりアメリの方が此処に住んでるなんて」
「ヴォルフの身内じゃないんだろ?」
「うん。私も逃げてこの島に来たよ。」
「逃げた?別の島にいたのか?」
「……」
「うん。貿易船に乗って逃げてきたの。
その時にヴォルフに拾って貰って、
皆んなみたいにギブ&テイクの関係で
家の事お手伝いしてた。」
「詳しくは聞かねえけど、
アメリも色々あったんだな。
じゃあ、年下なのに俺らの先輩か。」
「俺らアメリさんって呼ばなきゃな」
「私は皆んなを子分にしてないから、アメリでいいよ!」
「良かったー。アメリさんなんて落ち着かねえよ」
「私は可愛がられる方がいい!」
「甘えんな」
「かと言ってローさんが一番甘やかしてるよな」
Σ「!?」
「そりゃそうだよ。アメリは可愛いもん」
「俺らの天使だな。この家男だらけだし。」
「わーい!」
「その喜び方やめろよガキくせえ」
「だって子どもだもん ローは口が悪いよ!」
「なんだと!」
ローがギロリと睨むから私は
ベポに抱き着いて後ろに隠れた。
フワフワのもこもこで気持ちいい。
「ガキどもー!さっさと寝ないか!!
朝メシ遅れたらしょうちしないぞ!!」
ローの怒鳴り声でヴォルフが怒った。
「やべ!寝よ寝よ!」
「私 今日ベポと寝るー!」
「え!いいの!?やったあ!」
「ベポずりいぞ!」
「クマだからって羨ましい!」
「おやすみなさーい!」
私はベポと同じ布団にもぐりこんで
フワフワの抱き枕でぐっすり眠った。
暗くて冷たい石の部屋で硬い床に
薄くてボロボロの毛布で寝てた私が
今こんなに柔らかくて暖かい部屋で眠れてる事が
凄く凄く幸せだと思った。
△
>「ペンギン、てめえ!
そのワニの肉はおれが焼いてたやつだろ!」
「知らねェよ!こんなのは早いもん勝ちだ!」
「ちょっと待てよ!
ペンギンもシャチも三キレずつ食べてるだろ!
おれ、まだ二キレしか食ってないぞ!
この家ではお前らの方が新入りなんだから、
ちゃんとおれを立てろ!」
「うるっさいわ、ガキども!メシは静かに食えと、
何度言ったら分かるんじゃ!」
ベポとペンギン・シャチが住むようになって
食卓はかなり賑やかになった。
大皿に並ぶお肉をいつも皆んな取り合って
私がいつも食べ損ねないように
ローがソッとお皿に置いてくれるのが嬉しかった。
ヴォルフがテーブルを叩いてお説教モードになると、
ローが椅子から降りてゆっくり部屋に行こうとするけど、
気付いたヴォルフはローの首根っこを掴んで引き止める。
「こらぁ!ひとりで逃げようとしても
バレバレじゃぞ、ロー!
そもそもリーダーであるお前がちゃんとしないから、
こいつらの行儀がよくならんのじゃ!」
「んなこと知るかよ。おれはこいつらを子分にしたけど、
世話係まで引き受けた覚えはないぞ」
「ええい!どいつもこいつも生意気な……!!
大人しく言うこと聞くのはアメリだけか!!
ああ、ワシの平穏な生活はもう帰ってこないのか……」
「いいじゃねェか。ガラクタ作ってるだけの生活よりは、
今の方が活気もあってマシだと思うぜ」
「やかましいわ!このクソガキが!」
それで結局代表としてローがお説教される。
ベポもペンギン・シャチも
その時は申し訳なさそうな顔をしているけど、
次の日にはコロッと忘れて同じように繰り返す。
私もローも食べ物で取り合う事なんてないから
凄く新鮮でこの生活に慣れるのは直ぐだった。
同じ屋根の下で食卓を囲み、風呂に入り、
寝る時は皆んな同じ部屋。
私は2段ベットの上で下がロー。
その周りにベポがいてペンギンとシャチも
床に布団を敷いて寝ている。
時々ベポを枕にしてて羨ましかった。
寝る前には自分たちでゲームを考えて遊んだり、
可笑しな話を楽しんだりするけど、
今日は自分達で考えたカードゲームしながら
私の話をしていた。
「でもビックリしたよ。
ローさんよりアメリの方が此処に住んでるなんて」
「ヴォルフの身内じゃないんだろ?」
「うん。私も逃げてこの島に来たよ。」
「逃げた?別の島にいたのか?」
「……」
「うん。貿易船に乗って逃げてきたの。
その時にヴォルフに拾って貰って、
皆んなみたいにギブ&テイクの関係で
家の事お手伝いしてた。」
「詳しくは聞かねえけど、
アメリも色々あったんだな。
じゃあ、年下なのに俺らの先輩か。」
「俺らアメリさんって呼ばなきゃな」
「私は皆んなを子分にしてないから、アメリでいいよ!」
「良かったー。アメリさんなんて落ち着かねえよ」
「私は可愛がられる方がいい!」
「甘えんな」
「かと言ってローさんが一番甘やかしてるよな」
Σ「!?」
「そりゃそうだよ。アメリは可愛いもん」
「俺らの天使だな。この家男だらけだし。」
「わーい!」
「その喜び方やめろよガキくせえ」
「だって子どもだもん ローは口が悪いよ!」
「なんだと!」
ローがギロリと睨むから私は
ベポに抱き着いて後ろに隠れた。
フワフワのもこもこで気持ちいい。
「ガキどもー!さっさと寝ないか!!
朝メシ遅れたらしょうちしないぞ!!」
ローの怒鳴り声でヴォルフが怒った。
「やべ!寝よ寝よ!」
「私 今日ベポと寝るー!」
「え!いいの!?やったあ!」
「ベポずりいぞ!」
「クマだからって羨ましい!」
「おやすみなさーい!」
私はベポと同じ布団にもぐりこんで
フワフワの抱き枕でぐっすり眠った。
暗くて冷たい石の部屋で硬い床に
薄くてボロボロの毛布で寝てた私が
今こんなに柔らかくて暖かい部屋で眠れてる事が
凄く凄く幸せだと思った。
△