新しい生活
▽
翌日から私たちの生活は忙しなくなった。
朝、ヴォルフが作ってくれた電動自転車に乗って町へ向かい
それぞれの仕事をこなした後、家に戻る。
それから炊事や洗濯、日によっては畑仕事や
ヴォルフの発明の手伝いをする。
これだけでもだいぶハードだけど
私たちは自分達の時間も作るようにしていて
勉強や修練をこなす時間もちゃんと作るようにした。
町の人達も変わらず優しくて、
お店の中で服を作っている女の人達も
男達の中で混ざる私の事を凄く心配して
お下がりの洋服を沢山くれたりした。
そういう忙しない毎日の中でも、
私たちは絶対に朝食と夕食は6人全員で
とることに決めていた。
それぞれがバラバラのことをやっていても、
一緒にご飯を食べる時間があるだけで、
ちゃんと繋がっているんだって感覚を持てた。
「今日、お客さんが話してるのを聞いたんだけどさ、
なんか『スワロー島の財宝伝説』ってのがあるらしいんだ。」
寝る前に皆んなで話して盛り上がってると
町で聞いた噂について話してくれた。
60年前に、この島へ有名な海賊団が来たけど、
彼らは航海の途中で流行り病にかかってて、
結局全員ここで命を落として、その船長が
死ぬ前に持ってた財宝を島のどこかに隠したらしい。
本当か分からない噂話だけどベポは食い気味に聞いていた。
なんなら実在していつかそれを見つけて
お金持ちで贅沢な暮らしを妄想し始めた。
ヨダレまでたらし始めたから大変だ。
すると続けてシャチも噂話を話し始めた。
「この島にはさ、『海中を飛ぶツバメ』がいるらしいんだ」
「なんだそりゃ。海中なのに泳ぐじゃなくて飛ぶなのかよ」
「こっちはそんな昔の話じゃないよ。
この数年、漁師が船を出した時に
何度か巨大なツバメを海の中に見たらしいんだ。
で、そのツバメが姿を見せる時には、
決まって島中に大きな鳴き声が響くって聞いた。」
「大きなツバメも、海中にいるのも、全部変なの」
「どうしたローさん?難しい顔しちゃって」
「いや、その鳴き声、俺聴いたことあるかもしれねェ」
「ええ! マジかよ!?」
「ああ、こないだ仕事が休みで
俺だけこの家に残ってた時にな。
昼過ぎくらいだったかな……外で剣振り回してたら、
キィィィンってかん高い音が急に聴こえてきたんだ。
30秒か1分くらいでおさまったけどよ、
あれはびっくりしたな」
「すげえ!やっぱり、『海中を飛ぶツバメ』は
実在するってことじゃん!」
「どうだろうな……あれ、
鳥の鳴き声には聴こえなかったけどなあ……」
「きっと、珍しいツバメだから、
鳴き声も普通のとは違うんだよ!」
「おう、きっとそうだ!それに、
『海中を飛ぶツバメ』の話が本当だったら、
『スワロー島の財宝伝説』だって信用できそうじゃん!」
シャチとペンギンにベポがテンション高くすると、
ローも含めて皆んなはどうやってツバメを捕まえるかとか、
財宝が隠してあるとしたらどこらへんかとか、
そんな話を眠くなるまで続けていた。
皆んなが楽しそうに話すもんだから
私も嬉しくなって話を聞いていた。
噂か現実か分からないけど、
この考えている時間が皆んな楽しいんだと思った。
ーーーーーー…*°
今日は私が仕事お休みだったから、
ヴォルフと一緒に畑仕事をしていた。
「アメリ 能力の方は使い慣れたのか?」
「うーん。重いもの持つ時は楽だけど
それ以外使い道がないから全然….」
「まだ4人に打ち明けないのか?」
「わざわざ言うことじゃないし、
タイミングが合わなくてあんまり…」
「そうか、じゃがこういう時便利なんだ
打ち明けて仕事を楽にしても良いと思うがな」
「言うならローに先に言ってみようかな。」
「ほんと二言目にはローじゃなあお前は」
「だって頼りになるんだもん」
私はヴォルフには能力について話していた。
だから2人きりの時は便利な能力として使ってる。
この間運んだ時みたいに小さくしたりして。
変な形で不味かった果物が原因だっていうのは
初めてヴォルフの前で能力が出てしまった時だ。
悪魔の実というカナヅチになる代わりに
不思議な能力を手に入れる果物で、
沢山の種類の能力があるらしい。
私はこの能力をとても気に入っている。
ロー達に話さないのは、
ほんとにタイミングがないだけで
別に気味悪いと思われる心配はしてない。
でもまさか、こんな身近に
不思議な能力を持つ人がいるとは思っていなかった。
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>翌日から私たちの生活は忙しなくなった。
朝、ヴォルフが作ってくれた電動自転車に乗って町へ向かい
それぞれの仕事をこなした後、家に戻る。
それから炊事や洗濯、日によっては畑仕事や
ヴォルフの発明の手伝いをする。
これだけでもだいぶハードだけど
私たちは自分達の時間も作るようにしていて
勉強や修練をこなす時間もちゃんと作るようにした。
町の人達も変わらず優しくて、
お店の中で服を作っている女の人達も
男達の中で混ざる私の事を凄く心配して
お下がりの洋服を沢山くれたりした。
そういう忙しない毎日の中でも、
私たちは絶対に朝食と夕食は6人全員で
とることに決めていた。
それぞれがバラバラのことをやっていても、
一緒にご飯を食べる時間があるだけで、
ちゃんと繋がっているんだって感覚を持てた。
「今日、お客さんが話してるのを聞いたんだけどさ、
なんか『スワロー島の財宝伝説』ってのがあるらしいんだ。」
寝る前に皆んなで話して盛り上がってると
町で聞いた噂について話してくれた。
60年前に、この島へ有名な海賊団が来たけど、
彼らは航海の途中で流行り病にかかってて、
結局全員ここで命を落として、その船長が
死ぬ前に持ってた財宝を島のどこかに隠したらしい。
本当か分からない噂話だけどベポは食い気味に聞いていた。
なんなら実在していつかそれを見つけて
お金持ちで贅沢な暮らしを妄想し始めた。
ヨダレまでたらし始めたから大変だ。
すると続けてシャチも噂話を話し始めた。
「この島にはさ、『海中を飛ぶツバメ』がいるらしいんだ」
「なんだそりゃ。海中なのに泳ぐじゃなくて飛ぶなのかよ」
「こっちはそんな昔の話じゃないよ。
この数年、漁師が船を出した時に
何度か巨大なツバメを海の中に見たらしいんだ。
で、そのツバメが姿を見せる時には、
決まって島中に大きな鳴き声が響くって聞いた。」
「大きなツバメも、海中にいるのも、全部変なの」
「どうしたローさん?難しい顔しちゃって」
「いや、その鳴き声、俺聴いたことあるかもしれねェ」
「ええ! マジかよ!?」
「ああ、こないだ仕事が休みで
俺だけこの家に残ってた時にな。
昼過ぎくらいだったかな……外で剣振り回してたら、
キィィィンってかん高い音が急に聴こえてきたんだ。
30秒か1分くらいでおさまったけどよ、
あれはびっくりしたな」
「すげえ!やっぱり、『海中を飛ぶツバメ』は
実在するってことじゃん!」
「どうだろうな……あれ、
鳥の鳴き声には聴こえなかったけどなあ……」
「きっと、珍しいツバメだから、
鳴き声も普通のとは違うんだよ!」
「おう、きっとそうだ!それに、
『海中を飛ぶツバメ』の話が本当だったら、
『スワロー島の財宝伝説』だって信用できそうじゃん!」
シャチとペンギンにベポがテンション高くすると、
ローも含めて皆んなはどうやってツバメを捕まえるかとか、
財宝が隠してあるとしたらどこらへんかとか、
そんな話を眠くなるまで続けていた。
皆んなが楽しそうに話すもんだから
私も嬉しくなって話を聞いていた。
噂か現実か分からないけど、
この考えている時間が皆んな楽しいんだと思った。
ーーーーーー…*°
今日は私が仕事お休みだったから、
ヴォルフと一緒に畑仕事をしていた。
「アメリ 能力の方は使い慣れたのか?」
「うーん。重いもの持つ時は楽だけど
それ以外使い道がないから全然….」
「まだ4人に打ち明けないのか?」
「わざわざ言うことじゃないし、
タイミングが合わなくてあんまり…」
「そうか、じゃがこういう時便利なんだ
打ち明けて仕事を楽にしても良いと思うがな」
「言うならローに先に言ってみようかな。」
「ほんと二言目にはローじゃなあお前は」
「だって頼りになるんだもん」
私はヴォルフには能力について話していた。
だから2人きりの時は便利な能力として使ってる。
この間運んだ時みたいに小さくしたりして。
変な形で不味かった果物が原因だっていうのは
初めてヴォルフの前で能力が出てしまった時だ。
悪魔の実というカナヅチになる代わりに
不思議な能力を手に入れる果物で、
沢山の種類の能力があるらしい。
私はこの能力をとても気に入っている。
ロー達に話さないのは、
ほんとにタイミングがないだけで
別に気味悪いと思われる心配はしてない。
でもまさか、こんな身近に
不思議な能力を持つ人がいるとは思っていなかった。
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