心配事









目が覚めたらローのベッドから起きた時の視界だった。

全身はやっぱり痛くて左足にも熱がこもっていて、
うっかり寝ちゃってたけど死なずに起きれて良かったと
私は一人ホッと一息つくとドアが開いた音がした。



Σ「アメリ!?良かった!目が覚めたんだ!」

「ベポ…ごめんね 心配かけて…」

「ううん!良かったよ!
ローさんから聞いてビックリして
起きなかったらどうしようって
ずっとドキドキしてたんだ…!」



ベポは私が起きたと気付くと慌てて入ってきて
ベッドの横に座った。



「ローに起きてろって言われたのに
目閉じた瞬間寝ちゃった…怒られるかな…」

「ローさんもかなり心配してたよ…!
頭も打って血が出てて…左足も折れてたから…」

「そっか、なんか皆んなよく怪我するね…
ローがこの家にいてくれてほんと良かっ……あれ?
そういえば倒れたの町なのにどうしてお家?
病院の方が近いのに…」

「もちろんすぐ病院に行ってローさんが手当てしたよ。
でも入院しないでこっちにいた方が良いって、
ヴォルフに迎えに来てもらってバギーで運んだんだ。」

「そうだったんだ…
私も家の方が良かったから良かった…
ねえ、ヴォルフやロー達は?」

「シャチとペンギンなら仕事だよ。
今はアメリが倒れてから今日で3日めの昼間。
俺とローさんが休みで今下でヴォルフと
トッタとトッタのお父さんの4人で話してるよ。」

「トッタ?じゃあ…皆んな知って…」

「うん ごめんな…俺と同じ職場の奴が
あんな事するやつだなんて思わなくて…
アメリについては色々聞かれて好きなのは知ってたんだ…
でも自分の思いが叶わないからって、
階段から突き落とすなんてヒドイよ…」

「え…ベポ 違うよ。階段から落ちたのは事故だよ。
トッタが引き止めようとしたら、
私が足を滑らせて落ちたんだ。だから…」

「でもお前のことを見捨てたんだろ。」



ガチャッと音がして扉に目を向けると
ローとヴォルフが部屋に入っていた。



「ロー、ヴォルフ…トッタは…」

「今帰ったぞ。ローからは話を聞いた。
モテるのも考えもんじゃのう。
昔のワシを思い出すわい。」

「じいさん ボケたんなら診てやろうか?」

「なんじゃい!ワシはずっと正常じゃ!」

「騒ぐなよ。アメリの頭に響くだろ。」

「全く…!医者の言うことじゃから
素直に聞くしかできんわ…!」



ローとヴォルフの正常なやり取りを見て
私は思わずクスリと笑った。
するとローにギロリと睨まれる。



「笑い事じゃねえぞ。肝を冷やさせやがって。
起きてろって言った瞬間 爆睡じゃねえか。」

「ぅ…ごめんなさい…」

「目が覚めて良かった…心配させやがって…」

「ごめんなさい…」

「トッタの件もあって入院させるより
うちに運んだほうが安全だと思って連れ帰った。
またお前に会いに来られても困るからな。
だからさっきも謝罪しに父親と来てたが、
顔を見たいと言ってきたから突き返した。」

「そっか…」

「ワシとトッタの親父さんとも話をして、
アメリにはもう近付かないと約束してくれた。
まぁ狭い町の中で可能かといえば無理な話だが、
トッタ自身もかなり後悔していて、承諾したわ。」

「お前は誰にでも愛想良すぎだ。
だから言ったろ。変な奴に好まれてるって。」

「ほんとだね ローの言った通りだった。」

「これに懲りて俺に習うんだな。」

「ローは女の子にもう少し優しい方が良いと思う…」

「だからそれでこうなるんだろうが。」

「そうですね…」



もうローに何を言っても正論で返されると思った。
でも無愛想なローだって女の子に声掛けられてて
仮病で病院に来る子もいるって知ったんだから。
然も素っ気なく病院から追い出して泣かれてるのも
小さい町中じゃ当たり前に知ってんだから。
素っ気なくは素っ気なくて反感を喰らいそうで
私は参考にはしたくないなって思った。



「頭の縫合はもう大丈夫だが、
全身の打撲と左脚の骨折で全治1ヶ月位だ。」

「え、1ヶ月も?」

「これでも俺の能力で縮めた方だ。
普通だったら2.3ヶ月は掛かるんだぞ。」ギロ…

「ごめんなさい。ありがとうございます。」



私はもうローには頭が上がらないと思った。












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