荒れる町
▽
私たちが動揺しているとバッカが声を荒げる。
「そうさ!俺は俺の欲望を抑えたりはしないっ!!
だからよお、親父ぃ。今、あんたがどうすべきかは
分かるよなあ?……この島にずっと住んでいるあんたなら、
キャプテン・ラドガの財宝についての情報、
握ってるんじゃねェのか?それを出せ。そうしたら、
かつての仲間に免じて、皆殺しだけは勘弁してやるよ」
「ふん。そんなものはもともと存在しないわ。
それにな、仮にワシが財宝の在り処を知っていたとして、
お前に教えるような真似はせんよ」
「そいつぁ、俺に対する挑発のつもりか」
「約束が守られるとも思えんし、何より……
お前はかつて、この町を焼き払った男じゃ!
そんな人間に与えるものなど、何ひとつない!!」
「なんだ、そんなことをまだ恨んでやがるのか」
「二十年前も、お前は偉大なる航路≠ノ挑もうとした。
そのためには大量の食糧や水、それに金が必要だった。
それを集めるためにお前はこの町へ……故郷へ戻ってきて
住民から略奪を行い、町を壊滅させた!
ワシはお前のやり方を認められず一味を抜け、
島の端で暮らすようになった……だが!
ワシの罪が消えたわけではない。
息子であるお前の悪逆非道な振る舞いを、
ワシは止められなかった……だから今こそ!
ワシにはお前を止める責任があるんじゃ!!」
ヴォルフの力強い声があたりに響いた。
普段ロー達に説教をする時ともまるで違う、
真に怒りと決意のこめられた言葉だった。
「親父ぃ……それは、
俺の邪魔をするって意味だなぁ……?」
「ああ。もう二度と、お前にこの町は荒らさせんよ」
「ゲッパッパァ!! だったら、あんたは俺の敵だ。
かつての仲間だろうと、実の父親だろうと関係ねェ。
立ちはだかるやつは、誰であろうとすり潰す!!」
バッカが手にしていた二本の巨大な棍棒を天高くかかげた。
そしてヴォルフも懐から銃を取り出す。
「ベポ!ペンギン!シャチ!俺たちも行くぞ!!
アメリはそこで待ってろ!」
「「「おうっ!!」」」
「え、わ、私も…!」
ロー達はヴォルフとバッカのいる場所目指して、
一直線に駆け出した。
その前に、バッカの手下の海賊たちが群がってくる。
「なんだてめェらは!」海賊が吼えると、
ロー達は容赦なく体術で敵を倒していった。
私はローに止められてその場で立ち尽くす。
こんな事なら麻酔銃でも持ってくれば良かった。
体術だってロー達より筋力不足だけど、動けるのに。
そしてヴォルフはバッカに銃を向けた。
「こいつを喰らえい!
『ナンデモシトメールくん』、発射あっ!!」
前に発明品で見せてもらった光線銃は
レンガの壁だって壊せる威力のものだった。
でもそれをバッカはさらりと避けてヴォルフの後ろに回って
太く重い棍棒が、ヴォルフの頭部を打った。
そのままヴォルフは地に倒れ、ぴくりとも動かない。
「ヴォルフ!!」
私が叫ぶとペンギンがヴォルフに駆け寄り、
気を失っているだけだと言っていた。
安心したのも束の間でローがバッカと戦い始めた。
ローはレンガを相手に投げつけた後、
直ぐ近くに駆け寄って鉄パイプを手に取り、
バッカの頭を殴った。はずなのに、目の錯覚か、
ズルリと鉄パイプが抜けたように
バッカには当たらなかった。
そしてローはバッカに殴られて大きく後ろに吹き飛んだ。
でも大丈夫だったみたいで戦いを続けた。
ローの動きは早くてバッカの隙をつけてるのに
何故か鉄パイプが当たらない異様な状況に
私も目を凝らすけど当たってるのに当たらない。
バッカの体自体が変な状態だった。
あれは間違いなく能力者だけどなんの能力なんだろう。
「小僧〜、なかなかいい身のこなしじゃねェか。
このままやってれば、いつかは俺が勝つだろうが、
時間をかけるのは面倒だ。だから……
ちょ〜っと別の攻め方をさせてもらうぜェ
てめえら!建物の中に入ってろ!」
突然、やつは自分の部下にそう命じた。
すぐさま、海賊たちが近くの建物に駆け込んでいく。
「……っ!シャチ、ペンギン、ベポ、アメリ!!
じいさんをかついですぐに逃げ──」
「もう遅いっ!W溶解波(デロリンパ)Wっ!!」
ヤバいと思った時には青い光が広がって
私は咄嗟に横に飛んで避けれたけど、
周りの人たちが当たってしまった。
そして反応もなく周りの人が棒立ちになっていると
ゆっくりと歩き出して
周りの人たちが海賊が落としていった武器を手に取り、
ロー達に向かって攻撃をしてきた。
Σ「ロー!」
「アメリ…!大丈夫だ!そこにいろ!」
「ん〜?なんだそこの女 お前も親父の仲間か?
俺の溶解波を避けられるなんてどういう事だあ?」
「ぅ…!そ、そんなノロイビーム簡単よ!!」
「な、なんだと!?このガキ…!」
「アメリ!!」
Σ「わっ、ベポ…!」
バッカに挑発してローから気を逸らすと、
いきなりベポに担がれてバッカと反対方向に向かった。
そして私たちは一度バギーに乗って町から脱出し、
作戦を練ることにした。
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>私たちが動揺しているとバッカが声を荒げる。
「そうさ!俺は俺の欲望を抑えたりはしないっ!!
だからよお、親父ぃ。今、あんたがどうすべきかは
分かるよなあ?……この島にずっと住んでいるあんたなら、
キャプテン・ラドガの財宝についての情報、
握ってるんじゃねェのか?それを出せ。そうしたら、
かつての仲間に免じて、皆殺しだけは勘弁してやるよ」
「ふん。そんなものはもともと存在しないわ。
それにな、仮にワシが財宝の在り処を知っていたとして、
お前に教えるような真似はせんよ」
「そいつぁ、俺に対する挑発のつもりか」
「約束が守られるとも思えんし、何より……
お前はかつて、この町を焼き払った男じゃ!
そんな人間に与えるものなど、何ひとつない!!」
「なんだ、そんなことをまだ恨んでやがるのか」
「二十年前も、お前は偉大なる航路≠ノ挑もうとした。
そのためには大量の食糧や水、それに金が必要だった。
それを集めるためにお前はこの町へ……故郷へ戻ってきて
住民から略奪を行い、町を壊滅させた!
ワシはお前のやり方を認められず一味を抜け、
島の端で暮らすようになった……だが!
ワシの罪が消えたわけではない。
息子であるお前の悪逆非道な振る舞いを、
ワシは止められなかった……だから今こそ!
ワシにはお前を止める責任があるんじゃ!!」
ヴォルフの力強い声があたりに響いた。
普段ロー達に説教をする時ともまるで違う、
真に怒りと決意のこめられた言葉だった。
「親父ぃ……それは、
俺の邪魔をするって意味だなぁ……?」
「ああ。もう二度と、お前にこの町は荒らさせんよ」
「ゲッパッパァ!! だったら、あんたは俺の敵だ。
かつての仲間だろうと、実の父親だろうと関係ねェ。
立ちはだかるやつは、誰であろうとすり潰す!!」
バッカが手にしていた二本の巨大な棍棒を天高くかかげた。
そしてヴォルフも懐から銃を取り出す。
「ベポ!ペンギン!シャチ!俺たちも行くぞ!!
アメリはそこで待ってろ!」
「「「おうっ!!」」」
「え、わ、私も…!」
ロー達はヴォルフとバッカのいる場所目指して、
一直線に駆け出した。
その前に、バッカの手下の海賊たちが群がってくる。
「なんだてめェらは!」海賊が吼えると、
ロー達は容赦なく体術で敵を倒していった。
私はローに止められてその場で立ち尽くす。
こんな事なら麻酔銃でも持ってくれば良かった。
体術だってロー達より筋力不足だけど、動けるのに。
そしてヴォルフはバッカに銃を向けた。
「こいつを喰らえい!
『ナンデモシトメールくん』、発射あっ!!」
前に発明品で見せてもらった光線銃は
レンガの壁だって壊せる威力のものだった。
でもそれをバッカはさらりと避けてヴォルフの後ろに回って
太く重い棍棒が、ヴォルフの頭部を打った。
そのままヴォルフは地に倒れ、ぴくりとも動かない。
「ヴォルフ!!」
私が叫ぶとペンギンがヴォルフに駆け寄り、
気を失っているだけだと言っていた。
安心したのも束の間でローがバッカと戦い始めた。
ローはレンガを相手に投げつけた後、
直ぐ近くに駆け寄って鉄パイプを手に取り、
バッカの頭を殴った。はずなのに、目の錯覚か、
ズルリと鉄パイプが抜けたように
バッカには当たらなかった。
そしてローはバッカに殴られて大きく後ろに吹き飛んだ。
でも大丈夫だったみたいで戦いを続けた。
ローの動きは早くてバッカの隙をつけてるのに
何故か鉄パイプが当たらない異様な状況に
私も目を凝らすけど当たってるのに当たらない。
バッカの体自体が変な状態だった。
あれは間違いなく能力者だけどなんの能力なんだろう。
「小僧〜、なかなかいい身のこなしじゃねェか。
このままやってれば、いつかは俺が勝つだろうが、
時間をかけるのは面倒だ。だから……
ちょ〜っと別の攻め方をさせてもらうぜェ
てめえら!建物の中に入ってろ!」
突然、やつは自分の部下にそう命じた。
すぐさま、海賊たちが近くの建物に駆け込んでいく。
「……っ!シャチ、ペンギン、ベポ、アメリ!!
じいさんをかついですぐに逃げ──」
「もう遅いっ!W溶解波(デロリンパ)Wっ!!」
ヤバいと思った時には青い光が広がって
私は咄嗟に横に飛んで避けれたけど、
周りの人たちが当たってしまった。
そして反応もなく周りの人が棒立ちになっていると
ゆっくりと歩き出して
周りの人たちが海賊が落としていった武器を手に取り、
ロー達に向かって攻撃をしてきた。
Σ「ロー!」
「アメリ…!大丈夫だ!そこにいろ!」
「ん〜?なんだそこの女 お前も親父の仲間か?
俺の溶解波を避けられるなんてどういう事だあ?」
「ぅ…!そ、そんなノロイビーム簡単よ!!」
「な、なんだと!?このガキ…!」
「アメリ!!」
Σ「わっ、ベポ…!」
バッカに挑発してローから気を逸らすと、
いきなりベポに担がれてバッカと反対方向に向かった。
そして私たちは一度バギーに乗って町から脱出し、
作戦を練ることにした。
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