何する?










「アンタらの船すげえな…
此処ならきっと人目には付かねえよ。
皆んな表の港から漁に出るからな。
感謝の代わりに町まで案内するよ」

「海軍基地まで連れてったりしたら容赦しねえぞ」

「んな事しねえよ。懸賞金もねえんじゃ、
ただ働きみてえなもんだし、
誰もアンタらを海賊だって思わないさ」



そう言ってルドルフは私たちを
町まで案内してくれる事になった。



「ローさん…俺、町に行って大丈夫かな…」

「別に此処で暮らすわけじゃ無いんだ。
お前の悪くいうような奴がいたら容赦しねえさ。
俺たちはもう海賊なんだから」

Σ「いや、頼むから大人しくしてくれよ!?」

「俺たちは海賊だ。仲間を侮辱するような奴がいたら
誰だろうと許さねえよ。」

「ローさん…!」

「そっか、海賊だから言う事聞かなくていいのか」

Σ「おいおい!」

「ただ、まずは仲間集めからだからな
此処でいきなり海軍と戦うのは流石に避けるよ」

「た、頼むよ…」



ルドルフは相当海軍に対して怖がってるらしく、
私たちが暴れないか心配をしてくれていた。

そして森の中を抜けると町が見えてきた。



「「「おぉおおお!町だあ!」」」



山から見下ろす形でカラフルな町が立ち並び
その向こうには砂浜と港が広がっていた。
そして工場みたいな町に似つかわしくない
建物がきっと海軍の基地なのだろう。



「すげー!雪が積もってない!」

「南国みたーい!」

「俺らの島と全然ちげーな!」



私たちは別世界のような町並みにワクワクして
興奮して目を輝かせていた。
プレジャータウンで買っていた胸元が空いて
ウエストを結んだシャツにデニムのショートパンツの
春服がちょうど良くて、こんなに早く活躍するとは思わなかった。



「アンタとは此処でサヨナラだ。
くれぐれも俺らのこと海軍に言うなよ」

「し、信用されねえな…それもそうか…」

「私たちもルドルフの事誰にも言わないから安心して!」

「ああ、海賊成り立てのあんたらに拾われて良かったよ。
ありがとうな 悪いことすんじゃねえぞ」

「海賊に無茶言ってんなーあのオッサン」

「でも俺ら海賊になって数日だから
いまいち何したら良いかよく分かってないんだよな…」



シャチとペンギンの言い分もよく分かる。
海賊って町を襲って財宝や食料を奪って
好き勝手に暴れてるバッカみたいなイメージだけど
私たちはそんな事したくないから何をすれば良いか…



「町に行ったら食料と生活用品の調達、
あとは此処夏服充実してそうだから
服屋も寄ってみます?ローさん」

「ああ、初めての町なんだ。
先ずは色々回ってみよう。
くれぐれも海賊って言葉口にするなよ。」

「アイアイ!」

「新鮮なお魚も売ってそうだし、楽しみー!」

「お前ははしゃぎ過ぎるなよ アメリ」

「アイアーイ!」



私はすっかり浮かれていた。
だって雪国でずっと育ったから
こんな暖かい気候初めてなんだもん。

町に入るとルドルフが言っていたような
怯えている雰囲気はなく、
笑顔に溢れた活気のある町だった。



「なんだ なんだ?全然フツーの町じゃねえか」

「スゲー皆んな楽しそうだけど…」

「あ!なあなあ!アレがヤシの実かな?アメリ」

「あ!ほんとだ!ロー買っていい?」

「一つだけだぞ」

「わーい!オジさん!ヤシのジュース一つ下さい!」

「あいよ 50Bだよ。
…あんたら見ない顔だけど、旅人かい?」

「う、うん!観光で…!」

「そうかい。ゆっくりすると良いよ。」

「ありがとう」



いきなり聞かれてドキドキしながら答えると
オジさんはニッコリ笑ってジュースを渡してくれた。
そしてジュースを一口飲むと甘くて美味しかった。



「大丈夫だったか?」

「やっぱ見ない顔だねって聞かれた…
観光で来たって言ったら大丈夫だったよ」

「毎回聞かれるかもな。纏まって動こう」

「うん。」

「キャォアアアア!!」

Σ「「「「「!!?」」」」」



平和な町からいきなり叫び声が聞こえた。















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