同居人











ガラクタ屋は天才発明家なんて言ってたが、
実際にはガラクタばっか発明するガラクタ屋だった。

気付けば俺とガラクタ屋だけ部屋に残って
女はいなくなっていて、それを聞いたら



「風呂じゃろ、覗くなよ?」

Σ「覗かねえよ!!」



ヴォルフに心外な事を言われて思わず怒鳴った。



「アイツはお前の孫とかなのか?」

「ん?アメリか?あいつもお前と似た境遇じゃ」

「え…」

「貿易船に忍び込んでここへ来た。
まぁ、詳しくはワシからは言えないがの。
お前と同じギブ&テイクの関係じゃ。」



てっきりヴォルフの孫かと思っていたが違った。
俺と同じように別の島から逃げてきたんだ。
誰かに追われているのか?
もし追われているようなら俺も気を付けなきゃならない。
アイツ以外にも海軍にも海賊にも
全て俺にとっては敵なんだから。

俺はアイツに話を聞くことにした。
この部屋にはリビングとヴォルフの部屋
そしてこの部屋だけらしく
この部屋はアイツのものだったらしい。

風呂から出たアイツはこの部屋に戻ってきた。



「今日はローがそのベッド使って良いよ。
明日にでもヴォルフが2段ベットにするって。」

「いや、お前がこっちで寝ろよ。
俺は後から入って来たし、お前にも助けられた。」

「え!良いよ!今日まで大変だったんだし!
ゆっくり寝て体力戻さないと
ヴォルフのお手伝いクタクタになっちゃうよ!」

「それで銃持ってたのか?」

「今日のスープの肉 私が捕ったキジなんだ。
シカとかイノシシもよく捕るよ。
でも私はラム肉が好きだなー。」

「お前、名前は?」

「私はアメリ。ねえ、ローって歳いくつ?
近そうだけど…」

「13。」

Σ「え!?もっと下だと思ってた!
私 11歳だよ!身長変わんないのに!」

Σ「な…!それは病気があったから
栄養がいきにくかったんだ!」

「ご、ごめんなさい…!」

「お前なんでこの島に来たんだよ」

「それは…えっと…」



俺が聞くとアメリは困ったように俯いた。

俺はあの時溜めてたもんを吐き出したから言えたが、
こいつはすでにヴォルフには話していて
わざわざ俺には話したくないんだろうと直ぐに分かった。



「話したくないならいいよ。
でもこれから俺も住ませてもらうから
お前の事も知っておきたいと思っただけだ。」

「……ごめんなさい…今は言えない…
言いたくない…嘘は、つきたくないから…」

「分かった。ただ気になっただけだ。
言ってもよくなったら教えてくれよ。」

「うん…ありがとう。」



アメリは本当に申し訳なさそうに言っていた。
困らせるつもりは無かったんだけど
よっぽど言いたくない事だったんだろう。
俺はアイツに背を向けた形で布団に潜った。






       君の方が辛いのに涙なんか…!





       痛ェのはお前の方だったよな…
      がわいそうによォ……!!ロー…!!











俺の事で泣いてくれて、似た言葉をかけてくれた。
思わずあの人を思い出してまた泣きそうになったが、
ギュッと目を閉じて俺は眠りについた。












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