愛の言葉
▽
「はぁ…!はぁはぁ…!!」
まさかアメリが王族なんて想像もつかなかった。
退屈だから町の奴らに狩りの方法聞いて
それが理由で町は焼かれて殺されて…
アメリが城で大人しくしていれば
町の奴らもまだ生きていたのに。
そんな奴と今まで一緒に生活してたと思うと
フレバンスでの惨劇を思い出して吐き気がする。
「う!おえ…!げぇ……!!」
ほんとに吐きやがった。
俺はどこまで走ったか分からず
呼吸を整えていると
俺が倒れた洞窟まで来ていた。
せっかく信用出来る人に出会えたと思ったのに
アメリもヴォルフも俺に黙ってたんだ。
そうだ ヴォルフも知ってたはずだ。
知っていて俺の話を聞いておきながら
アメリが王族はだって事を隠してたんだ。
信用出来ると思ったのに…
やっぱり信用してもろくな事がない。
もうあの家には帰りたくない。
だけど最悪な事に医療道具のポーチはあの家だ。
手ぶらじゃ魚も釣れない。
「ロー!!」
「!」
俺が立ち往生しているうちにヴォルフが追い付いてきた。
じじいのくせに良く走れるな。
後ろにはアメリもいて、俺はまた逃げようとしたが
走り疲れて雪に足を取られて転んだ。
「ロー!」
「来んなよ!裏切り者!!」
「!」
「ロー…」
「ガラクタ屋も知ってたんだろ!
アメリが王族だって事を!
知ってて俺に黙ってたんだ!
俺の国で何があったか知った上で!
お前らを信じた俺が馬鹿だった…!!」
ヴォルフとアメリは俺に近付いてくる。
俺は後退りをして怒鳴った。
俺のこの惨めな気持ちをどうしてくれるんだ。
「ロー。アメリは王族じゃない。」
「こいつが王族だって言ってた!」
「今は、王族じゃない。」
「!」
「ヴォルフ…」
「ラヴィーニ王国の王女アメリは死んだ。
此処にいるのはワシの家に暮らしているただのアメリだ。
狩りも畑仕事も家事も出来る娘じゃ。
ロー、お前の計り知れない思いはあるじゃろうが
アメリの話も聞いてやってはくれないか?」
「ッ……」
ヴォルフの言葉に俺は返す言葉もなかった。
確かにアメリは言ってた。
親にもう自分の子どもじゃないって
国中に死んだって事にされたって
それなのに俺は王族っていう種族に嫌悪を抱いて
一方的に怒鳴りつけて逃げ出した。
俺はアメリの方を見ると、
ヴォルフの後ろに隠れてギュッと服を掴み
涙と鼻水で可愛い顔がぐしゃぐしゃになっていた。
「………王族ってだけで
俺はアメリを嫌な奴だと思った。
でも、お前は初めてあった時から
ずっと俺に優しかったよな アメリ。」
「ぅ…ぐす……」
アメリは一歩ずつ俺に近付いて
尻もちついた俺の前で膝をついた。
「ごめんなさい…ローを傷つけて……
もっと早く言わなきゃと思ってたんだけど、
ローと話してる時間が嬉しくて…
嫌われたくなくて言い出せなかったの…」
「ッ!!」
ウソをついて悪かった……
お前に嫌われたくなかったもんで……
そういえばコラさんも、政府と関係のある海兵だった。
お前はまたコラさんと同じ言葉を俺にくれるんだな。
目の前で泣きじゃくるアメリを見て
俺は自分の弱さを知った。
家を焼いたのもこいつがやったんじゃない。
こいつの親がこいつの友だちや家族を殺して
娘のこいつまで殺そうとしていたんだ。
辛かったのはアメリも同じで、
それで逃げ出して生きているんだ。
年齢は妹のラミーと同じくらいの小さな女の子なのに
俺はアメリの気持ちなんて考えてなかった。
情けねえ事をした…!
「…ロー?」
「アメリ、俺も悪かった。
お前も辛かったのに一方的に傷つけた。」
「ううん!ローは悪くないよ!」
アメリは強く首を横に振った。
鼻水が垂れて勢いよく揺れている。
「ほら、鼻水が凍るぞ。家に帰ろう。」
「!、うん!うん!!」
俺はアメリの手を握ってヴォルフの家に帰った。
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>「はぁ…!はぁはぁ…!!」
まさかアメリが王族なんて想像もつかなかった。
退屈だから町の奴らに狩りの方法聞いて
それが理由で町は焼かれて殺されて…
アメリが城で大人しくしていれば
町の奴らもまだ生きていたのに。
そんな奴と今まで一緒に生活してたと思うと
フレバンスでの惨劇を思い出して吐き気がする。
「う!おえ…!げぇ……!!」
ほんとに吐きやがった。
俺はどこまで走ったか分からず
呼吸を整えていると
俺が倒れた洞窟まで来ていた。
せっかく信用出来る人に出会えたと思ったのに
アメリもヴォルフも俺に黙ってたんだ。
そうだ ヴォルフも知ってたはずだ。
知っていて俺の話を聞いておきながら
アメリが王族はだって事を隠してたんだ。
信用出来ると思ったのに…
やっぱり信用してもろくな事がない。
もうあの家には帰りたくない。
だけど最悪な事に医療道具のポーチはあの家だ。
手ぶらじゃ魚も釣れない。
「ロー!!」
「!」
俺が立ち往生しているうちにヴォルフが追い付いてきた。
じじいのくせに良く走れるな。
後ろにはアメリもいて、俺はまた逃げようとしたが
走り疲れて雪に足を取られて転んだ。
「ロー!」
「来んなよ!裏切り者!!」
「!」
「ロー…」
「ガラクタ屋も知ってたんだろ!
アメリが王族だって事を!
知ってて俺に黙ってたんだ!
俺の国で何があったか知った上で!
お前らを信じた俺が馬鹿だった…!!」
ヴォルフとアメリは俺に近付いてくる。
俺は後退りをして怒鳴った。
俺のこの惨めな気持ちをどうしてくれるんだ。
「ロー。アメリは王族じゃない。」
「こいつが王族だって言ってた!」
「今は、王族じゃない。」
「!」
「ヴォルフ…」
「ラヴィーニ王国の王女アメリは死んだ。
此処にいるのはワシの家に暮らしているただのアメリだ。
狩りも畑仕事も家事も出来る娘じゃ。
ロー、お前の計り知れない思いはあるじゃろうが
アメリの話も聞いてやってはくれないか?」
「ッ……」
ヴォルフの言葉に俺は返す言葉もなかった。
確かにアメリは言ってた。
親にもう自分の子どもじゃないって
国中に死んだって事にされたって
それなのに俺は王族っていう種族に嫌悪を抱いて
一方的に怒鳴りつけて逃げ出した。
俺はアメリの方を見ると、
ヴォルフの後ろに隠れてギュッと服を掴み
涙と鼻水で可愛い顔がぐしゃぐしゃになっていた。
「………王族ってだけで
俺はアメリを嫌な奴だと思った。
でも、お前は初めてあった時から
ずっと俺に優しかったよな アメリ。」
「ぅ…ぐす……」
アメリは一歩ずつ俺に近付いて
尻もちついた俺の前で膝をついた。
「ごめんなさい…ローを傷つけて……
もっと早く言わなきゃと思ってたんだけど、
ローと話してる時間が嬉しくて…
嫌われたくなくて言い出せなかったの…」
「ッ!!」
ウソをついて悪かった……
お前に嫌われたくなかったもんで……
そういえばコラさんも、政府と関係のある海兵だった。
お前はまたコラさんと同じ言葉を俺にくれるんだな。
目の前で泣きじゃくるアメリを見て
俺は自分の弱さを知った。
家を焼いたのもこいつがやったんじゃない。
こいつの親がこいつの友だちや家族を殺して
娘のこいつまで殺そうとしていたんだ。
辛かったのはアメリも同じで、
それで逃げ出して生きているんだ。
年齢は妹のラミーと同じくらいの小さな女の子なのに
俺はアメリの気持ちなんて考えてなかった。
情けねえ事をした…!
「…ロー?」
「アメリ、俺も悪かった。
お前も辛かったのに一方的に傷つけた。」
「ううん!ローは悪くないよ!」
アメリは強く首を横に振った。
鼻水が垂れて勢いよく揺れている。
「ほら、鼻水が凍るぞ。家に帰ろう。」
「!、うん!うん!!」
俺はアメリの手を握ってヴォルフの家に帰った。
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