ひととき
▽
マイキーとエマの二股現場にドラケンが現れ
焦るタケミっちを他所にヒナは二人に接近し、
テーブルをバンッと強めに叩いた。
「ん?(汗)」
「え?ヒナ?(汗)」
「二人は最低です…!(汗)」
「エマとマイキー…?」
「違うんですよドラケン君!!(泣)」
「ん!?」
「ドラケン!?//(汗)」
「え!?(汗)」
修羅場が始まると思い
タケミっちは泡を吹き出して倒れそうになる。
然しそれは予想とは反する結果となった。
「プ!ブハッ!お前 "妹"の誕生日
付き合ってんの!?マイキー!」
「うっせーな」
「妹?(汗)」
「あれ?知らなかったっけタケミっち。
マイキーとエマは腹違いの"兄妹"なんだ。」
「「ええええ!!?」」
一瞬間が空いてタケミっちと山岸は驚いた。
「確かにどことなく似ている……
だから同じ家から出てきたのか…(汗)」
「そーか?」
「あれー?ヒナには前に言ったけどなー(汗)」
「え!?名探偵さん?それと山岸君?(汗)」
「わー」
「見て見てーこのパフェ美味しそー♡」
「姉ちゃん忘れてたな(汗)」
するとドラケンはエマの頭にクマのぬいぐるみを乗せた。
「ホレ」
「え?//」
「誕生日おめでと」
「あっ それこの前ゲーセンで欲しがってた奴じゃん」
「用済んだし帰るわ。」
そう言って本当に帰っていくドラケンがカッコよくて
タケミっちと山岸とナオトが惚れてしまいそうだった。
「良かったネ エマちゃん!」
「へへっ」
エマは嬉しそうにぬいぐるみを抱き締めた。
「そうだ。瀬里奈からも預かってたんだ。」
「え?」
「はいこれ」
マイキーはポケットから小さい紙袋を取り出して
エマに渡すとクマで腕がいっぱいだが中から取り出す。
「わあ!カワイイ!アクセサリーだ!」
瀬里奈からのプレゼントはハートに
キラキラストーンがついた可愛らしいネックレス。
それを見てエマの目もキラキラと輝いていた。
「瀬里奈にお礼言わなくちゃ!」
「うん」
兄弟と思うと二人のやり取りが微笑ましくて
タケミっち達はその場から離れて行った。
「瀬里奈」
河川敷で煙草を吸っていると
名前を呼ばれて振り返ればマイキーだった。
瀬里奈は色々言われる前に煙草を消して
飴を取り出して苺ミルク味を口に入れた。
「飴いる?」
「いる。」
「ラムネと苺ミルクどっちが良い?」
「コーラねえの?」
「ないってば(笑)」
瀬里奈はそう言って笑うと
ラムネ味をマイキーに渡した。
珍しくマイキーも包装を取って
飴を口に入れてコロリと転がした。
「エマへのプレゼントありがとな すげー喜んでた」
「そっか 良かった。
でもドラケンには負けてるだろうな。」
「知ってたの?」
「ドラケン意外とマメじゃん」
だからエマの誕生日に何かあげるだろうと思ってた。
その事にマイキーは納得した。
瀬里奈は立ち上がって葉っぱを払う。
「態々どうしたの?」
「会いたくなってここにいると思った。」
「そんなの呼び出せば良かったのに。」
「来た方が早えーもん」
マイキーはそう言って草むらに座った。
「なァ 瀬里奈」
「何?」
「お前はどこもいかねェよな?」
「行かないって。前にも聞いたね。
そんなに不安?アタシの事。」
瀬里奈はそう言ってもう一度マイキーの隣に座った。
「なんでだろうな。
お前が急にいなくなる気がした。
パーちんや場地、一虎がいなくなって
創設メンバーが半分になっちまった。
またドラケンや三ツ谷になんかあったら
俺は俺でなくなる気がして怖い。
そんな俺を支えてくれるの
お前しかいねェから、側にいて欲しい。」
まるでプロポーズのような言葉に
瀬里奈の表情は変わる事なく
そのまま話を聞いていた。
「なァ お前はどこも行かねェよな?
俺の前から勝手に消えたらどうなるか分かってる?」
マイキーはまるで脅しのように迫って
瀬里奈を草むらに倒すと片手は首を掴んで
黒く冷たい目で見下ろしていた。
瀬里奈は首を掴んでいる手に自分の手を重ねた。
「………アタシいなくならないよ?
不安にさせてるならごめんね。
でもアタシ マイキーの事好きだから
勝手にどっか行ったりしないから。
マイキーがそれを望んでくれるなら側にいるよ。」
瀬里奈が笑って言うと
マイキーは首を掴んでいた手を離して
瀬里奈の胸に顔を落とすと
瀬里奈は両手をマイキーの背中に回して
ギュッと抱き締めた。
「マイキーが求めてくれるなら
アタシはいつでもこうやって抱き締めるよ。」
「うん……ありがとう 瀬里奈。
俺、この先どうなって行くか分かんねェし 不安だ。」
「マイキーなら大丈夫だよ。
叶えたい夢があるんだからそれを突き進めばいいよ。」
「うん。俺 瀬里奈がいてくれて良かった。」
その後 マイキーの部屋に帰った二人は
直ぐにベッドに行き深いキスをする。
マイキーはちゃんとここにいるか確かめるように
瀬里奈の身体を一つ一つのパーツに触れてキスをして
逃がさないようにずっと強く抱き締めていた。
そのふわふわした雰囲気が蝶のようで
勝手にヒラヒラ飛んでいきそうで
だからマイキーは不安に思ってた。
でも瀬里奈は自分の事 蛾だと思ってる。
蛾は光りのところへ集まる。
だから深い夜の中でマイキーが輝けば
自分はずっとマイキーの側にいる。
輝いてさえいてくれれば。
ーーーーーー…*°
「んー…これも美味しそう…!(汗)」
「あ!こっちも美味しそう!」
Σ「ほんとだ!うわー悩むー!瀬里奈は!?」
「コレとコレにしてシェアしたら?
アタシ少しだけ貰えればいいから。」
「瀬里奈にあげたら足りないから瀬里奈も頼んで!」
「えー…」
今日は瀬里奈にとっては珍しく女子会だった。
エマとヒナはすっかり仲良くなって
ちょこちょこ一緒に出掛けたりするのだが
エマが瀬里奈を誘って3人でカフェに来ていた。
エマがマイキーとデートしたカフェで
ヒナも美味しそうだと気になっていたお店だった。
結局生クリーム山盛りのパンケーキとワッフルと
瀬里奈はバニラアイスが乗ったワッフルを頼んでいた。
正直食べ切れる気がしないけど二人ならイケると思った。
「あ、エマそれ付けてくれてんだ。」
「うん!可愛くてお気に入り!」
「そうだ。ヒナからもエマちゃん誕生日おめでと」
Σ「え!ヒナありがとう!」
ヒナからは髪留めを貰ってエマは嬉しそうだった。
「3人で出掛けるの初めてだよね」
「うん ヒナ瀬里奈さんと出掛けるの初めて」
「瀬里奈せっかく可愛いのに
なんで渋谷でラフな格好すんのよ!」
「一応気ぃ使ったんだけど…」
瀬里奈は黒いフワフワのパーカーがついたアウターに
中は黒のトレーナーを着て
下はケミカルウォッシュのスキニーデニムパンツに
厚めの黒いブーツを履いていた。
いつもジャージかスエットだから
スキニーパンツを履いただけ珍しかった。
然し、冬でも生足を出す二人と比べたら
そりゃ手抜きと思われても仕方なかった。
「これ食べたらマルキュー行って
瀬里奈の服選んであげようよ」
「あ!それ楽しそう!」
「えー いいよ アタシの事は」
「制服以外も生足出さなきゃ勿体無いよ!」
「エマ達の方が足綺麗だよ。」
「瀬里奈の方が細くて綺麗でしょ!」
瀬里奈はエマに弱くて押されて断りきれなかった。
一人一つで頼んだパンケーキとワッフルは
やっぱりボリュームがあって瀬里奈は半分も食べれず
なのに二人はペロリと瀬里奈の分まで食べ切って
瀬里奈は感心しながらホットのカフェラテを飲んだ。
「12月に入ったらクリスマスだね」
「二人はデートするの?」
「ど、ドラケンはどうせ
マイキーと遊ぶと思うし…///」
「ヒナはタケミチ君誘おうと思うけど
マイキーさんも出掛けるなら瀬里奈さんも遊ばないの?」
「そもそもアタシとマイキー
デートらしいデートしないもん」
「そういや二人で買い物とか食べに行くとか無いよね」
「デートだったら家かバイクでこの辺回ったりくらいかな?」
Σ「そうなんだ!(汗)」
「原宿行ったり遊園地行ったりすればいいのに」
「いーの アタシとマイキーはこれで」
瀬里奈はそう言って冷めきったカフェラテを飲み干した。
「瀬里奈 マイキーに夕飯遅くなるから
先にお風呂入ってって言っといて沸かしとくから!」
「うん」
ヒナと別れた後 瀬里奈はエマと家に帰った。
瀬里奈はマイキーの部屋に帰って来ると
マイキーはソファで横になっていた。
「マイキー ただいま。
エマが夕飯の前に先にお風呂入ってだって」
「おかえり………瀬里奈そんな格好してたっけ?」
マイキーが顔を上げると瀬里奈の服が上は変わらないが
ボトムスだけスカートに変わって少しスリットが入って
タイトな大人っぽいスカートだった。
「ううん。ズボン履いてったけど
エマが勿体ないから足出せって
マルキューで買わされちゃった。
セールで1900で安かったから…っ」
瀬里奈はマイキーに腕を掴まれて
ボスンッとソファに押し倒された。
「可愛い。けどエロい。」
「珍し マイキーが可愛いって言ってくれた。
買って良かった。」
「いくらでも言うよ。
でも履くのは俺がいる時にして。
他の奴が見ると寄ってきそう。」
マイキーはそう言って外で冷たくなった太腿を撫でて
キスをした。
「ん…分かった。マイキーがそう言うなら…」
その後マイキーは瀬里奈を抱こうとしたが
エマが夕飯の前に先入れと言っていたので
我慢して今日は生足だけを楽しんだ。
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