孤独
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オレはオマエを救いたいんだ。
「うるせえ!!」
イザナはマイキーに拳を振るうが交わされて
カウンターで顔面モロに殴られた。
「もう当たんねえよ。」
マイキーの回し蹴りがしっかり決まって
イザナは地面に叩きつけられた。
見慣れた光景されどやっと見れた光景だ。
「イザナぁあ!!」
「………なんだよ…やりゃーできんじゃねぇかマイキー!!」
普通だったら1発KOなのにイザナは直ぐに立ち上がる。
「上等 上等楽しくなってきた…なぁ!!?」
然しフラフラでイザナが殴りかかっても、
もう簡単に交わされてしまいカウンターを食らう。
「なんでそんなになっちまった!?
なんで兄弟を愛せない!?オマエさえ心開けば!
エマもオレも快く受け入れた!!なんでだよイザナ!!」
「うるせぇええ!!うぉおおおお!!」
殴りかかってきたイザナにマイキーはまた顔面を殴る
ふらりとよろけたイザナの目線はマイキーではなく、
マイキーの後ろに映る真一郎とエマの姿だった。
「真一郎、」
「!?」
「エマ…なんで…なんでそっちにいるんだよ?」
「オマエの負けだイザナ。」
「はぁ…はぁ…はぁ…うあぁあ"あ"あ"あ"!!
稀咲!貸せ!!」
「!!」
イザナは稀咲から拳銃を奪いマイキーに向けた。
瞬間 瀬里奈は飛び出そうとするが、
ドラケンが瞬時に腕を伸ばし遮られた。
ドラケンを見上げると何も言わず目線はマイキーだった。
「喧嘩でまで負けてたら、全部なくなっちゃうだろ?」
「イザナ…」
「…ねぇ、母さん」
「銃なんて汚ねえぞイザナ!!」
タケミっちが怒鳴ってもイザナは反応しなかった。
瞳孔は開いていて完全にイカれている。
「死ねよ マイキー」
「撃てよイザナ。それでオマエの気が済むんならな。」
「煽んなマイキー!ソイツは本気だぞ!!」
「どうしたイザナ!!?撃てよ!!撃ってみろ!!」
ドラケンがマイキーを止めようと叫んでも
マイキーはイザナを煽り続けて
イザナは銃をマイキーに向けたまま呼吸を荒くする。
そして拳銃の向ける先がマイキーから少しずれて
瀬里奈に向けられるとパシンと音が鳴り、
イザナの前に鶴蝶が立っていた。
「!?」
「!!」
叩かれたイザナの手にはもう拳銃は無かった。
「鶴蝶…テメェ 何しやがる?」
「イザナ…もういいだろ…?オレらの負けだ。」
鶴蝶の行動に驚いていたのは東卍よりも天竺だった。
誰よりもイザナに忠誠心が強かった鶴蝶が
初めてイザナに逆らい負けを認める発言をしたからだ。
「下僕が王に意見すんのか?あ!?」
「……オレは…オマエの為だけに戦ってきた。
どんなにオマエの思想が歪んでいようがかまわねぇ。
オマエの為なら喜んで死んでやる。
だからもうそんな醜態を晒すな。
オマエの情けねえ姿を見たくねえんだよ!!」
「……おい幹部共 何ボーッと見てやがんだよ。
早く鶴蝶殺せよ。」
イザナの言葉に武藤や灰谷兄弟は動かなかった。
「イザナ!!!分かるだろ!?
幹部達(コイツら)じゃあオレには勝てねぇ!!」
「…………どけよ下僕ぅ…
オレはまだまだやれんだよぉぉ」
「天竺の負けだイザナ!!!」
「うるせぇえええぇぇ!!」
WドンッWという低くて深い音が鳴ると
イザナの顔に血が飛び散り、
向かいに立っていた鶴蝶の胸から血が出ていた。
鶴蝶は崩れるように膝をついて口から血を吐いた。
それをイザナは目を丸くして見下ろしていた。
「カクちゃん!!」
鶴蝶を撃ったのは稀咲だった。
「ジャマなんだよテメェは。
何度も何度も繰り返し…考え抜いた計画も花垣に潰された。
マイキーが使えなくなった 今
オレはイザナを媒体にするしかなくなった。
鶴蝶 テメェは邪魔なんだよ…!!」
「うぉあああ!!」
「死ね」
ドン ドン ドン
銃声が鳴って驚いた。
その銃弾に当たったのは鶴蝶ではなく
鶴蝶を庇ったイザナだったからだ。
「なんでっ…なんでイザナ(テメェ)が…下僕を庇う!?」
二人ともバタリとその場に倒れた。
「ハァ…ハァ…テメェ…何やってんだよ…」
「…ったくよ 下僕のくせに手がかかる…
体が勝手に動いちまった。」
イザナがそう言って横から仰向けに倒れる。
稀咲は動揺して尻餅をついた。
「マイキー…オマエに話しておきたい事がある」
イザナがそう言うとマイキーは二人の側に立った。
「天竺の負けだ。」
「ふざけんなっ オレが言うのはいい、
オマエがそれを言うな!」
「ハハ…なんだよソレ…ワケわかんねえ野郎だな…」
「イザナ…なんでオレなんか庇った!?
オマエは王だ。オレをゴミのように捨ててでも
オマエの時代を創らなきゃいけないんだ!!
ソレが王だろ!?イザナぁ…!」
「………"オレら"の時代…だよ」
「…え?」
「ゴメンな鶴蝶 …でもオレには、オマエしかいないから。」
そう言って笑うイザナに鶴蝶は涙が溢れ出た。
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