選んだ道
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数日後 マイキーから連絡があって
久しぶりにマイキーの家に来た。
「久しぶり 瀬里奈」
「久しぶり」
2人はソファに並んで座り、
瀬里奈が買って来た温かいココアを飲んで
目の前のストーブがさらに体を暖めてくれる。
「今日はどうしたの?」
「昨日…東京卍會は解散した。」
「……そっか…」
「今思えば場地が作ろうって言い出して、
瀬里奈が名前付けてくれたんだっけな。
俺は此処まで引っ張ってきただけだった。」
いつも何かを決断しなきゃいけない時、
マイキーは色々な感情を瀬里奈に見せてきた。
なのに最後は自分だけで決断してやり通してしまった。
思い出を振り返るようにマイキーは笑顔だった。
「そのマイキーが一番大切だったんでしょ。
東京卍會にとって。」
「………」
瀬里奈がそう言うとマイキーは少し考えるように黙り
持っていたココアをテーブルに置いた。
「解散前にタケミっちに聞いたんだ。」
「うん。」
「未来について。」
「それが解散した理由なんだ?」
「タケミっちが経験した未来は東京卍會にとって
悲惨なものだった。裏社会を牛耳るような組織で
俺がトップで隣には稀咲がいて、稀咲はヒナちゃんを殺し、
俺は東卍の皆んなを殺した。
その中には瀬里奈、お前も含まれてる。」
「そっか…」
「だから瀬里奈、お前とも別れようと一晩考えた。」
「うん。」
「だけど、俺には無理だった。」
「………約束したでしょ?
どんな未来でも私はマイキーの隣にいるよ。
もうマイキーのものだからじゃない。
私がマイキーの側にいたいからいるの。」
「……どんな俺でも愛してくれるのか?」
「うん。マイキーになら、
どんな悲惨な殺され方しても構わないよ。
それに、マイキーにとっても
私といることでその裏社会と繋がって
巻き込むような形になるかもしれないのに
マイキーはそれでも良いの?」
「………瀬里奈にだけ今話そうと思う。」
「?」
「お前ならどんな俺でも受け入れてくれるから。」
その後マイキーは淡々と私に
自分の心の中全てを話してくれた。
それを聞いて私は嬉しかった。
私にもあるものがマイキーにもあって、
それを共有し合って生きていける事が。
この時にはもう真一郎の死について
私はしがみつく事は止めた。
呆れるほどに薄情な女だと自分に失笑した。
ーーーーーー…*°
「瀬里奈さん!」
いつもの河川敷で煙草を吸っていると
後ろからタケミっちがいた。
「良かった 最後に話したくて…!」
「最後…って事は未来に帰るんだ?」
「は、はい そろそろ帰らなきゃいけないと思うので…
稀咲はいなくなったけど、それで未来が良い方向になったのか
やっぱり心配だし…」
「そっか、仕方ないとはいえ寂しくなるね。」
「あの、マイキーくんから東卍の事は…」
「勿論聞いてるよ。タイムカプセルの事も。
皆んなそれぞれの道に進む事になるんだね。」
瀬里奈はそう言って吸っていた煙草の火を消した。
「それで瀬里奈さんにお願いがあって…」
「?」
「ヒナの事 よろしくお願いします。」
「……ヒナちゃん?」
「エマちゃんがいなくなって、
やっぱりヒナが寂しいと思うので
今後もヒナと仲良くしてくれたら
嬉しいと思ったのでもし嫌じゃなかったら、その…」
「ヒナちゃんは良い子だよ。」
「!、…俺もそう思います。」
「ぷっ。急な惚気なに?(笑)」
Σ「な!ち、違いますよ!(汗)」
「ヒナちゃんなら私とマイキーが守るよ。
未来でタケミっちと結婚出来るように
変な虫が湧いたら追っ払っとくね。」
「ありがとうございます!」
「………安心して未来に帰りな。」
「はい!瀬里奈さんにも祭りの時とか
色々助けてくれてありがとうございました!
マイキーくんとどうかお幸せに!」
そう言ってタケミっちは元気よく走り出し、
瀬里奈の元から去っていった。
「良かったね、タケミっち。
幸せが保証された未来が残されて。」
自分達の未来はこの先どうなるのか、
それは自分の生き方次第になるが、
きっと幸せという華やかさとは縁遠く
自らが潜った深い闇に飲まれて行くのだろう。
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