高専










東京都立呪術高等専門学校

日本に二校しかない呪術教育機関の一校
表向きには私立の宗教系学校とされている。
多くの呪術師が卒業後もここを拠点に活動しており、
任務の斡旋・サポートも行なっている呪術界の要。



祖父との別れをした悠仁は五条に連れられ、
遥々東京までやって来たのだが、
意外にも学校は深い山の中にあった。



「スゲー山ん中だな。ここ本当に東京?」

「東京も郊外はこんなもんよ?」

「伏黒は?」

「術師の治療を受けて今はグッスリさ。
とりあえず悠仁は学長と面談ね。」

「学長……」

「下手打つと入学拒否られるから気張ってね。」

Σ「ええっ!?そしたら俺 即 死刑!?(汗)」



【《{なんだ。貴様が頭では無いのか】}》



《{【力以外の序列はつまらんな。》}】



両面宿儺は虎杖悠仁の頬から口が浮かび上がり
言葉を発していた。
直ぐさまハエを叩き落とすように
強めに叩いて押し付ける。



「悪ぃ先生。たまに出てくんだ。」

「愉快な体になったねぇ。」



悠仁が手のひらで押さえているが、
その手の甲から口を浮かび上がらせて話を続ける。



{【《貴様には借りがあるからな。
小僧の体モノにしたら、真っ先に殺してやる。》}】

「宿儺に狙われるなんて光栄だね。」

「やっぱこいつ有名なの?」

「両面宿儺は腕が4本顔が2つある仮想の鬼神。
だがそいつは実在した人間だよ。
1000年以上前の話だけどね。
呪術全盛の時代、術師が総力を上げて挑み彼に負けた。
宿儺の名を冠し死後呪物として時代を渡る屍蝋さえ、
僕らは消し去る事が出来なかった。
まごうことなき、呪いの王だ。」

「先生とどっちが強い?」

「うーん そうだね。
力を全て取り戻した宿儺なら
ちょっとしんどいかな。」

「負けちゃう?」

「勝つさ。」



そう言って五条は悠仁と
学長のいる建物の中へと入っていった。



その後学長に試されたが悠仁は合格し、
呪術高専学校に転入する事が認められた。

呪術高専は全寮制。
悠仁は広い寮にも関わらず
恵の隣の部屋になった。



「空室なんていくらでもあったでしょ。」

「だって賑やかな方がいいでしょ?
良かれと思って」

「授業と任務で充分です。
ありがた迷惑」

「おお!ちゃんと生活してる!」

「だから、迷惑だっつうの!(怒)」バンッ

「あ痛!(汗)」



部屋の中を覗く悠仁に恵は扉だ頭を挟んだ。



「まっ!いいっしょ!!
それより明日はお出掛けだよ!」

「おお!」

「(よくない……)」

「三人目の一年生を迎えに行きます!」













ーーーーーー…*°







【あ"ええ!ぁ"え"がぁあ"》バシュッ



薄暗く長いコンクリートで固められた夜のトンネル
雨寧は準一級程の呪霊を祓い、術式を解く。

端には呪霊に襲われた人間だったモノ二体。
一体は頭丸々と半身喰い千切られたモノ。
もう一体は練り物のように纏められたモノ。
これ迄も犠牲者は数人いた事トンネルには
二級呪霊が二体と準一級が一体だった。

雨寧は人間だった二体をトンネルの外の近くまで
引き摺り後は高専関係者"窓"に処理して貰う。
役目は終えた。手を軽くぱぱっと払い、
肩などについた砂埃なども払うと携帯が鳴る。



「安曇です。あぁ…はい。そうですか。」



電話口は陽気に話す相手 五条だった。
両面宿儺の器 悠仁が呪術高専に入学したと
わざわざ一報をよこしてきた。
彼はご機嫌そうで何やら楽しんでいるようだ。



「……は?」



彼はご機嫌にそのまま雨寧が不快になる事を言う。
仕事が終わったなら明日一緒について来いと。
しかも人がごった返す原宿にだ。
なんで私が、と言葉を発する瞬間に
じゃあ宜しくね〜と通話を切られてしまった。



「……いつか呪ってやろう。」



雨寧はそう言って携帯を強めに閉じた。

栃木県宮城県神奈川県と続いてやっと
明日はオフにしてくれと伊地知に念押ししたのに
それを易々と五条に埋められた事に腹たった。

適当に買い物して家でゆっくりしようと思ったのに。
明日 一年生が集まるから原宿に来いと言われた。
自分は教師では無くただのOBであるのに何故と
問い質したかったのだが、切られた。

雨寧は深く溜息をついて、東京に向かった。





























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