Spring wind
▽
春の大事件
たまたま同じクラスになって
ちっちゃくてめちゃくちゃ可愛い奈緒が
悪い噂しか聞かない男子バスケ部のマネージャーとして
入部する事になった。
「ぜっっったい危ない!」
「知夏ちゃん声大きい…!(汗)」
「だって男子バスケ部だよ!?
でっかいアフロとかでっかいリーゼントとか!
喧嘩したら校舎吹き飛ばすような人達に
奈緒が入ったら何されるか分かんないよ!」
「だ、大丈夫だよ!いい人達だから!
それに……1年生も入部して…///
というか昨日女子と練習試合したのに
知夏ちゃんはどこ行ってたのっ(汗)」
「親父から店番頼まれちゃって(笑)」
「私ほら…勝つ為だけの戦略で
中学の時 先輩を嫌な思いさせちゃった事があって、
それ昨日もやっちゃって…
でもそれを受け入れてくれたんだよね。
かなり変わった人達だけど、悪い人達には思えないよ。」
にっこりと照れ臭そうに笑う七尾を見て
知夏は呆れたようにため息を吐く。
「奈緒ってすぐ騙されそうだよね」
Σ「そんな事ないよ!(汗)
あ、それに同じクラスにもバスケ部いるよ」
「え、誰?」
「夏目くん。ほら、廊下側の席に座ってる人。」
七尾が指差した先に気怠そうに椅子に浅く座り
難しそうな顔をして携帯をいじるフワフワな髪の毛が特徴的な男子
「やっぱ奈緒騙されてるわ」
Σ「!?(汗)」
「あいつって確か退学寸前だった奴でしょ?
この間女バレの先輩怪我させてたし。
他校の人にボコられてたらしいし。」
「でもバスケは凄い上手だよ!」
「スラム街にいそう。」
知夏と七尾が夏目を見て話していると
向こうはこちらに気付き、携帯を見ていた視線のまま
二人へ目を向けて席を立って向かってきた。
「おい。聞こえてんぞ。
何 人の悪口言っとんのじゃ。」
「(じゃ…) 友だち心配しているだけですけど。」
「あ?」
「夏目くん この子広末知夏ちゃん。
女子バスケ部だよ。」
「この間おらんかったじゃろ。」
「家の手伝い行ってた」
「ふん。あんさんも適当にやっとる奴か。
この間のも続けてればわし一人で十分じゃ。」
「なんだ女子勝ったんだ?」
「うん。でも知夏ちゃんがいたら
もっと圧勝だったかもね。」
七尾が口元に手を添えながらにっこりと笑うと
夏目の勘に触ったらしくピリッとした空気を感じ
知夏は夏目の事を見上げると案の定明らか不機嫌だ。
「どういう意味じゃ。」
「知夏ちゃんはたぶん女バスで一番上手だよ。
中学は強豪校行ってたし、県大出てたから。」
「良いよ 所詮県大までなんだから」
「そんな奴が何でこんなとこおんのじゃ。」
「(こんなとこ…)」
「んー…向上心がないって言ったら良いのかな。
中学もここも家から近いから選んだだけだし、
自由気ままに趣味程度にバスケ出来た方が
あたしにはちょうど良いんだ。」
「……ほーか。あんたとは気が合わんわ。」
そう言って夏目は自分の席へと戻っていった。
「やりー嫌われたわ。」
「嬉しいの?」
「絡まれるより良いでしょ。」
「でもあたし知夏ちゃんのバスケ好きだけどなぁ。」
「いくらでも見れるじゃん。
スタメンは先輩優先だろうけどベンチ入りはするっしょ」
「それはそうなんだけど…」
「手は抜かないよ 相手に悪いもん。
ハードな練習が嫌いってだけで
今のゆるい練習は楽しいし。」
「そっか…」
七尾は真剣に練習に打ち込む知夏が見たいのだろう。
今以上にどんどん上手くなる知夏を見ていたいが、
ゆるく楽しんで家の手伝いもする本人に対して
その願いを真っ直ぐ伝える事は出来なかった。
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>春の大事件
たまたま同じクラスになって
ちっちゃくてめちゃくちゃ可愛い奈緒が
悪い噂しか聞かない男子バスケ部のマネージャーとして
入部する事になった。
「ぜっっったい危ない!」
「知夏ちゃん声大きい…!(汗)」
「だって男子バスケ部だよ!?
でっかいアフロとかでっかいリーゼントとか!
喧嘩したら校舎吹き飛ばすような人達に
奈緒が入ったら何されるか分かんないよ!」
「だ、大丈夫だよ!いい人達だから!
それに……1年生も入部して…///
というか昨日女子と練習試合したのに
知夏ちゃんはどこ行ってたのっ(汗)」
「親父から店番頼まれちゃって(笑)」
「私ほら…勝つ為だけの戦略で
中学の時 先輩を嫌な思いさせちゃった事があって、
それ昨日もやっちゃって…
でもそれを受け入れてくれたんだよね。
かなり変わった人達だけど、悪い人達には思えないよ。」
にっこりと照れ臭そうに笑う七尾を見て
知夏は呆れたようにため息を吐く。
「奈緒ってすぐ騙されそうだよね」
Σ「そんな事ないよ!(汗)
あ、それに同じクラスにもバスケ部いるよ」
「え、誰?」
「夏目くん。ほら、廊下側の席に座ってる人。」
七尾が指差した先に気怠そうに椅子に浅く座り
難しそうな顔をして携帯をいじるフワフワな髪の毛が特徴的な男子
「やっぱ奈緒騙されてるわ」
Σ「!?(汗)」
「あいつって確か退学寸前だった奴でしょ?
この間女バレの先輩怪我させてたし。
他校の人にボコられてたらしいし。」
「でもバスケは凄い上手だよ!」
「スラム街にいそう。」
知夏と七尾が夏目を見て話していると
向こうはこちらに気付き、携帯を見ていた視線のまま
二人へ目を向けて席を立って向かってきた。
「おい。聞こえてんぞ。
何 人の悪口言っとんのじゃ。」
「(じゃ…) 友だち心配しているだけですけど。」
「あ?」
「夏目くん この子広末知夏ちゃん。
女子バスケ部だよ。」
「この間おらんかったじゃろ。」
「家の手伝い行ってた」
「ふん。あんさんも適当にやっとる奴か。
この間のも続けてればわし一人で十分じゃ。」
「なんだ女子勝ったんだ?」
「うん。でも知夏ちゃんがいたら
もっと圧勝だったかもね。」
七尾が口元に手を添えながらにっこりと笑うと
夏目の勘に触ったらしくピリッとした空気を感じ
知夏は夏目の事を見上げると案の定明らか不機嫌だ。
「どういう意味じゃ。」
「知夏ちゃんはたぶん女バスで一番上手だよ。
中学は強豪校行ってたし、県大出てたから。」
「良いよ 所詮県大までなんだから」
「そんな奴が何でこんなとこおんのじゃ。」
「(こんなとこ…)」
「んー…向上心がないって言ったら良いのかな。
中学もここも家から近いから選んだだけだし、
自由気ままに趣味程度にバスケ出来た方が
あたしにはちょうど良いんだ。」
「……ほーか。あんたとは気が合わんわ。」
そう言って夏目は自分の席へと戻っていった。
「やりー嫌われたわ。」
「嬉しいの?」
「絡まれるより良いでしょ。」
「でもあたし知夏ちゃんのバスケ好きだけどなぁ。」
「いくらでも見れるじゃん。
スタメンは先輩優先だろうけどベンチ入りはするっしょ」
「それはそうなんだけど…」
「手は抜かないよ 相手に悪いもん。
ハードな練習が嫌いってだけで
今のゆるい練習は楽しいし。」
「そっか…」
七尾は真剣に練習に打ち込む知夏が見たいのだろう。
今以上にどんどん上手くなる知夏を見ていたいが、
ゆるく楽しんで家の手伝いもする本人に対して
その願いを真っ直ぐ伝える事は出来なかった。
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