D機関の訓練にはジゴロの訓練がある。
それは単に女性を落とす、そして後腐れなく別れることも重要だ。
やり方は様々だが、手っ取り早いのは肉体関係を結んで女を悦ばせること。そのために生態学の講義も受け、どこが生物的に女性が悦ぶのかも知識を叩き込んだ。
実践すると、これが見事に役に立った。人体の構造が男のそれと違うため最初は半信半疑で臨んだが、面白いくらい女達は体をくねらせ喘ぎ快感に体を震わせていた。

そんな女を悦ばせる技術が自分たちに求められた一方、男を悦ばせる講義も存在した。
男性の前での仕草、効果的な香水、服装から、それこそ男性器の扱い方や女性器に入れたときの動き方まで、何のためにこの講義を男である自分たちが受けているのかと感じたが、要はそういう罠を仕掛けてくる女スパイ対策なのだ。

そして、その講義を受け実践することを要求されたのが現在、田崎の目の前で彼の男性器を加えている千歳だった。

「ん、っ」

舌を動かし裏筋を舐め、軽く甘噛みをしたりと普段淡白な彼女からは考えられないような光景に、それだけでも田崎は興奮した。



『手伝ってもらえませんか』

夕食のあとに彼女は田崎にそう耳打ちしてきた。何のことだと首を傾げた田崎に、体を貸せという。
どうせ中佐からのお達しだろうと思えばそうだと。なぜ自分なのかといえば、

『女遊びが堪能な方々から選べと言われたので、何となくです』

何という不名誉だろうと苦笑した田崎だが、これは役得だ。
何せこの訓練ならば、彼女が主導権を握る必要がある。つまり、自分に性的に尽くす姿が見られるのだ。

二つ返事で田崎は了承した。



根元まで咥え込んだり、カリ首を口に含んで舌で先をつついたりと、講義で学んなことを卒なくこなす千歳の頭を田崎は撫でる。絵も言えぬ高揚感に包まれていた。肉体的に煽られていることもあるが、それ以上にこの光景は興奮する。

「っ、」

根元から先までを吸われ、思わず身体を震わせるとパッと口を離した彼女が裏筋をペロリと舐めた。

「気持ちいいですか?」

上目遣いで小首を傾げる。狙ってやっているのか素なのか判断がつかないが、その髪を優しく梳き笑みを投げかける。

「あぁ、すごく」
「それは何よりです」

ニコリともせず、千歳はふたたびパクリと田崎の一物を加えた。今度は手を添えて根元を扱きながら、舌でも愛撫する。

(これは、結構くるな)

この愛撫が始まって然程時間は経ってない。短時間でこれだけ責め立てられるのだから、技術的には申し分ないだろう。

そんなことを考えていたら、舌先で先をイジられ、カウパー液でドロドロの手で根元から先までを強く上下され、田崎は身体を震わせた。

「っ、あ」

田崎の反応を見た千歳はもう一度一物を口に含み、根元まで加えて一気に吸うと田崎は彼女の咥内に白濁を吐き出した。

「っ、ん」
「わるいっ、大丈夫か?」

思ったよりも早く、そして量も多く出てしまったと自省する。射精が止まったと口を離した彼女の顔に、残っていたわずかな精液が飛び出し勢いよくかかってしまった。

「いっぱい出ましたね」

相変わらず表情を変えない千歳だったが、胸や顔についたそれを拭うとペロリとそれを舐める。

(煽ってるのか)

思わず手を出したくなるような状況だったが、勿論それは堪えた。これは彼女の訓練だ、無粋な真似をすればそこで終わってしまう。

「田崎さん」

ぎゅっと彼女が田崎の達したばかりの竿を握り、軽く扱いた。思わず腰が浮き、再びそれが熱を取り戻す。
千歳はそのまま、ベッドの真ん中に座っていた田崎にキスを落とし、流れるような動作で上向いた逸物にゴムを装着した。花街の遊女顔負けのスピードだ。

「入れますね」

薄っすらと笑みを浮かべ乱れた髪を耳にかけると、彼女はゆっくりと田崎の竿に自身を挿入していった。

「あっ、おっき、ぃ」
「それ、反則だろ…っ」

入ってくる質量に、千歳は目を瞑り苦しそうに眉をひそめながらも、根元までしっかりと入れ込んだ。
騎乗位のこの体制はより深く女性の内部を刺激する。行為に慣れていない膣内は狭く、田崎の竿も刺激した。

根元まで入ったことを確認し、千歳はゆるゆると腰を動かし始めた。
中程まで抜いて奥まで腰を落としたり、左右に動かしたり、時折膣内を締め付けて田崎の様子を探る。

「っ、ぁ、ん」

勿論これは田崎だけではなく彼女自身も感じる行為だ。
頬を染め、必死に腰を動かす彼女も段々と息を荒くし瞳が潤んでくる。
それでも、男性を悦ばすための訓練だという自覚は消えないのか、どこかその行為は機械じみている。

(少しくらいならいいよな)

そんな行為を見ていた田崎に欲が生まれた。

「ちょっと失礼」
「え、…っひあ!」

きょとんとした彼女の腰を掴むと亀頭の先まで浮かせていた腰を一気に落とした。必然的に膣内の奥まで竿が届き、千歳から媚声が漏れる。
思わず出た声に思考が追いつかないのか、咄嗟に両手で口を押さえた千歳に田崎は気を良くしそのまま行為を続けた。

「あっ、ふ、田崎さんっ、まっ、ひぁ!」

口を押さえて声が出ないように耐える千歳のあられもない姿を引き出そうと、田崎は彼女の腰を動かす。
逃げようとするその腰をしっかりと腕で固定し更に自らも上下運動に合わせて腰を打ち付ければ、彼女の体が強張る。
快感を逃さないようにその隙を与えないようにするのが、女を悦ばすコツだ。

「ひっ、ぁん!田崎、さんっ」

口を押さえることもままならないほど気持ちいいのか、千歳は田崎に寄りかかり、自らも腰を動かしながら快感を探る。

「はっ、凄くいいよ、千歳」
「そ、んなっ、!あ、だめ」
「ん、一回いきな」

根元まで一気に入れた瞬間、千歳の体がビクビクと跳ねて、達したことを示した。ぐったりと田崎の肩に顔を埋める彼女を他所に、田崎は己の熱をその奥へと揺り動かした。

「あっ、まっ、いまはっ」
「今だからだよ」

ニヤリと笑みを浮かべて奥を探るように上下左右へと竿を動かせば膣内の奥の硬い部分に亀頭の先が当たる。

「?!っやっ!」

その瞬間、千歳は目を見開きびくりと身体を強張らせた。
田崎は舌舐めずりをして再度その部分をこじ開けるように何度も何度も弄って行く。

「たざきさっ、これだめっ、やっ」

田崎に抱きつき腰を逃がそうとする彼女に、そうはさせるかと、田崎はぐっと彼女の腰を捕まえる。そのまま再度、奥を探った。

「やっ、なにっ、こ、れ」
「習ったろ?ここ」
「でもっ、こんなっ、あ、また」
「いきそう?」

田崎の問いかけに視線を逸らした千歳に、彼は口角を上げ、ひょいと彼女の身体を持ち上げた。
いきなりのことに、訳がわからないまま反応できない彼女を、自分に腰と尻を突き出すような格好にさせる。
体位を変えたことを理解した千歳が反論する前に竿を挿入すれば、その体が再び快感に包まれた。

「やっ、こんな、格好っ」
「俺好きだけどなっ、これ」

まるで女性を支配しているような、そんな感覚。動物の大半がこの状態で性行為に及ぶ感覚が理解できると田崎は苦笑した。

「それに、深く入るだろ?」

ぐりっと、先ほどと同じ場所を細かく強めに刺激していけば彼女のこと体が跳ねた。

「やっ、やめっ、ひぁ!」
「こっちの方が、良く届くんだ、よっ」
「〜〜っ!」

子宮口に亀頭の先が届く感覚。女性が最もオーガズムを感じる場所を田崎は刺激していた。男性のそれとは格段違うらしく、一度で何度も達してしまうらしい。
半信半疑で田崎も試したことがあるが、女性の反応は驚くほど皆同じだった。

組み敷いている彼女も例外ではないところが、やはりここに身を置く者であっても女性なのだと田崎は再認識した。

首筋を舐め、耳を噛めば甘い吐息が耳に届く。時折激しくスライドさせたり、子宮口をグリグリとつつけば抵抗することもままならないのか、されるがままに快感に震えていた。

「もっ、たざき、さんっ」
「っ!」

ぎゅっと、膣内が急に収縮し田崎から思わず吐息が漏れる。
田崎が目を丸くしてを彼女を見れば、彼女も身体を捻らせて彼を見やった。

「いい加減に…」
「…すると思う?」
「っ、やっ、だぁ」

窮鼠猫を噛む、とはいかない。
ニッコリと最上級の爽やかな笑みを向けた田崎は、激しく彼女を攻め立てた。

「だめっ、やだっ、もっ」

収縮していく膣内は達しそうなことを示している。田崎は舌舐めずりをすると、再び子宮口を攻めた。
途端に千歳が目を見開く。

「だ、めっいまはっ、だめ」
「なんで?」
「もう、やだっ、やめっ」
「見せてよ。千歳がもっと乱れるところ」
「あっ、もぅ」
「っ、」

ぐりっと、奥を抉るように竿で刺激したと同時に、千歳は身体を震わせて果てた。
ちらりと千歳を見れば、声を出さまいとシーツを口に含む姿。
その姿に田崎は嗜虐心をそそられた。

「んっ、う」
「頼むから噛むなよ」

田崎は自分の指を彼女の咥内にねじ込んだ。当然怪我をさせてはならないと、千歳は歯を立てるどころか口を閉じることも出来なくなる。

「ふっあ、っ、や」
「あ、ごめん、なんか興奮してきた」
「?!、あっ、ひぁ」
「もう何回か、な?」
(これ、私の訓練っ!)

視線で訴えかける千歳を他所に、田崎は本日何度目かの快感を彼女に与える。

(あとで釘を刺されそうだな)

そんなことを思いつつ、しかし目の前の獲物を逃す気もない。

田崎は自分の下で女になった千歳に1つキスを落とすと、2人で快感の渦へと溺れていった。


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