
やぁ、君は初めましてかな?
私の名前はロネ。しがない放浪の詩人ですよ。
よろしければ私とお話ししていきませんか?
いえいえ!時間がなければ結構です。
余裕はおありで?それは良かった。
それでは何の話をしましょうか?
世界の?空の?海の?山の?木々の?川の?水の?動物の?草花の?鳥の?虫の?
それとも人間の?
世界は不特定多数の生き物に構成されています。
輝けるモノも醜いモノも……分け隔てなく世界に必要とされ産まれ、育ち、死んでいく。
人間はこれを輪廻と呼び。
繰り返し続ける生と死をある者は喜び、ある者は憎みます。
それは喜劇か……あるいは悲劇か……。
どちらにせよ人間は難しく進化してしまったものです。
最近では眼前の未完成ばかりに気を捕られ周囲の完全なる感動を知らない若者が増えました。
あ、私も若者の一人ですけどね?ふふ、自分ばかり棚に上げる気はありませんよ。
私とて見落としている美しさは幾らでも在るのですから。
まぁ、それを見つけるために私は旅をしているのですがね?
君はどうなんでしょう?
何を探して、何を求めて。
君はこの無情なまでに広い世界を流れているんですか?
……理由はない
それも一つの選択ですね。
零などない。
「選ばない」と零はイコールではありません。
「選ばない」もまた結論の壱つなのですから。
楽しみにしてますよ。
君の「理由はない」が他の何かに変化した時の結論を。
おや?アチラで何やら騒がしく……厄介事でも起きているようですね。
え?立ち上がったりなんかしてアレを見に行くのかって?
勿論見に行くに決まっています。
人間が自ら騒ぎに耳を立てること、よくある野次馬と呼ばれる行動は本能に従った行いなんですよ。
当然ながら私も動物である人間の端くれ。
騒動を見物したいという本能を素直に受け入れることにいたしましょう。
それでは、同じ刻を過ごした君よ。
また会える日まで暫しの別れ。
今度は是非とも私の詩を聴いていただきたいものです。
さようなら。
ご機嫌よう。
