デートらしい
とある日曜に、かっちゃんは林間学校とのことで買い出しをするぞと急に朝から叩き起こされた。何で私も?と言うと荷物持ちとのことだ。ボーッとした頭で着替えて身支度をした。その間にかっちゃんが作ったであろう朝飯がテーブルに乗ってきたので二人で食べた。本当にいい嫁になりそうだなぁなんて想像しながらかっちゃんが作った半熟の目玉焼きとトーストを食べた。かっちゃんは私よりも早く食べ終わり晩飯にとカレーを作っいた。なんという女子力だ!しかも私のために中辛で止めているだと?私がかっちゃんをみているとそれにイラついたのか歯を磨いて洗濯物を干せと命令していた。どうやら私を起こす前に洗濯機を回していたらしい。洗濯機を開けたらフローラルの香りがした。本当にかっちゃん嫁に欲しいわ。
ん?
「ということはかっちゃんとまた当分会えないということ?!」
かっちゃんに言われた通り洗濯物を干して髪の毛をセットし歯を磨がき終わると同時にかっちゃんも準備が終わっていた。家の戸締まりをして向かった先が大型ショッピングモール。そこにたどり着いた瞬間にふと気づいたのだ。林間学校だと?
「うるせぇ」
「かっちゃんロスが最近すごいわよ!職場体験のときだって会えなかったし!」
「うぜぇ」
私の追求に対して冷たくあしらうかっちゃん。そしてレジで買った品物を私に預け次の店に向かおうとした。待て待てこれ以上は持てないよキャパオーバー!とかっちゃんを追いかけようとしたら見覚えのあるボサボサ頭が目に入った。
「あれ?デク君?」
「あぁ?!!」
私よりもだいぶ先にいたのにデクという言葉に反応したかっちゃん。あっちは私たちに気づいていなかったようだ。
「おーい!」
「バカ呼ぶなや!」
「あたりちゃんに、か、かっちゃん…デート?」
あからさまにかっちゃんに怯えてるデク君。相変わらずだね。…ん?
「はっ!これはデートだったの?!!」
「林間学校での買い出しだボケ!」
どうやら違うらしい。
「デク君は?」
「クラスの人達と買い出し、だよ」
「そっかー!」
「結局皆買うもの違うからバラバラになっちゃったけど」
「それなら一緒に」
「ホラ!行くぞ!!」
「えー、かっちゃん。私はデク君と話せてないんだよー?もっと話したいんだけど。前デク君とかっちゃん組んでオールマイトと戦ったんでしょ?その事とかかっちゃんがどんな感じだったのかとか」
「…テメェ爆破されてぇのかよ」
「あたりちゃん、僕あっちの方に行こうと思ってるから行くね」
「あら!私達も行こうと思ってたから一緒だね!!」
「(ああああ!!!)…でででもかっちゃんが」
「かっちゃん?大丈夫よ。デク君と一緒にいてキレ回すなんて子供みたいなことはしないから!」
「好きにしろや!」
「(扱い慣れてるなー)」
「デク君。林間学校でかっちゃんがどんな感じだったかまた、教えてね!あと、かっちゃんか弱い所あるから宜しくね」
「糞アマぁ!…ちょっと来いや」
「やれやれ、かっちゃんったらイタタタタ!!」
「帰るぞ!」
「え、デク君は?」
「放っておけ!言うこと聞かねぇと爆破するぞ!」
「イタタタタ!!デク君ごめんねー!またねー!」
「う、うん!」
「喋んなや糞どもが!!」
かっちゃんに引っ張られながら私は家路についた。気づけば荷物はかっちゃんが持っており手も繋がれていた。
「この体制はデートっぽいね」
「そうだよブス!」
おや、やっぱり今日はデートだったらしい。
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