女とストーカーとゴリラと実験台


「ということなんです。」

「なるほど、」
ある日のことだ、銀時の紹介で新八君の姉に会った。というのも彼女はどうやらストーカーに付きまとわれており大層困っているとのことだ。そのため私の持つ技、マラクラッシャーを伝授したいということだった。隣にいる助手と万事屋の男の顔が青かった。

「ならば伝授して差し上げましょう。零」

「イマセン」

「嘘つけよ。なら銀時。そこに立て」

「なんでだよ!これ明らかに実験させるつもりだろ?!それなら弟にやらせろよ!!」

「馬鹿言え。彼は眼鏡だぞ。股間なんてない」

「ハイ僕眼鏡デスク」

「こんな時にだけ眼鏡ずりぃぞ!!」

「師匠!ゴリラがいたから連れてきたネ」

「近藤さん、また来たの」

「ハハハ!先生先日はお世話になりました。」

「まさかの知り合い?」

「何か知らないけどよく人生相談されてるんだ。恋の」

「このゴリラがストーカーです」
なんだと

「いい実験台を見つけたな。よし男共殺れ。」

「「「イエッサー!!!」」」

「え、何万事屋?!てか何止めてー!!!」
マラクラッシャーの餌食となりたくない男達がまるでハイエナのように近藤さんをロープで拘束していく。てかそんなときにさえお妙さんの顔見て赤らむなよ気持ち悪いな。

「よし、実験台完成」
でかした。目の前には顔を赤くし何故か亀甲縛りされた近藤さん。誰だそんな趣味持ってんの。

「く、話は実は聞いていました!ストーカーに付きまとわれてるんですよね?その対処法として先生に技を伝授するためなんですよね!?この近藤勲、愛する人のためこの身を実験台として捧げます」

「ストーカーはお前な」
銀時君ごもっともである。

「さぁ、実際にストーカーさんがいるとのことで勉強もしましょうか」

「ストーカー?!何処だ?!!」

「お前の耳おかしいの?自分がストーカーだということ気づいてない?!」

「ストーカーの対処法として。無視したり暴力での解決では相手にもしかしたら、あれ?やっぱり俺まだ愛されてるかも?なんて思われても仕方ないと思う」

「あれ、以外にまともですね」

「そして今回私が推奨しようとするのはマラクラッシャーではなく、相手の好意を他者に移すもいうもの。この度私が開発した薬を近藤さんに飲んで貰う」

「くっ例え薬だろうと俺の想いが消えないことを証明してやる!」
近藤さんはそんな事を豪語し私が差し出したカプセルを飲み込んだ。数分後体の変化に辺りは騒然とした。何故なら近藤さんの眼差しがお妙さんではなく銀時に向いているからである。

「先生、これは」
零が青ざめながら聞いてきた。

「先日銀時の髪を一つ採取してね、そのDNAから薬を作ったのさ。銀時に惚れ薬」

「えええええええ!!!!」

「これは凄い」

「ゴリラが本当に野生のゴリラになってるネ」

「ちなみについでに媚薬いれたから発情期だよ」

「なんてことしてくれんの?!!」

「これなら安心して生活できます。先生ありがとうございます」

「いやいやいや!この幸せは人の不幸の上に立ってる幸せでまやかしだから!」

「坂田さん、乙です」

「ピナコの癖に笑うな!」

「零、お前の薬もあるんだけど?飲ます?」

「え?」
近藤さんに銀時の体液入ってるよと餌付けして零のカプセルを飲ました。彼の体に雷のような電撃が走り体の筋肉量が増幅し細い紐では彼を拘束できないようでめきめきと紐が悲鳴を上げてきた。イメージするならサイヤ人が満月見た時のような感じだ。

「ぐぁあ!!」

「先生!!どうすんのこれ?!薬の効果はいつまで続くの?!!」

「実験段階だからわからん。予測は1日だ」

「コイツ殴っていい?ねぇ」

「そんな余裕はないぞ両者。もうそろそろ鬼ごっこ始まるから。逃げて掘られてこい。」

「「ひぃいい!!!」」

さぁ、頑張れ二人とも私の実験としてね。逃げた二人を見てからゴリラを放った。偉いスピードで走っていったゴリラ。遠くの方であー!!!と悲鳴が聞こえた。とりあえず残った面子で茶でも楽しもう。…あ、私は酒だがな。



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