女とヅラと万事屋
銀時と再会を果たした時からブラックジャックとしての仕事もない際は昼間から万事屋に入り浸ることが多くなった。理由?零から逃げるためとここにいる栄養が偏ってるであろう神楽ちゃんに食事を与えるため。しかしこの娘はよく食べる、夜兎とかいう最強民族らしい。可愛いのでいつも神楽ちゃんにだけ大量にお土産を上げる。今回はケンダッジー五人前と酒持って私は万事屋の前に付いたときに、超髪の男が既にインターフォンのボタンを押す男がいた。
「銀時くーんあそびましょー!」
「あら、桂じゃないか。」
コイツもまた攘夷戦争での仲間だ。今は攘夷活動をして政府に楯突くテロリスト。そして
「おお!お主久しいな、三日ぶりか?世話になったな」
「えぇ、犯罪者」
「犯罪者じゃない桂だ。」
「さっどうぞ。大した持て成しできないけど」
「あのね、ここ俺んちね?何勝手に犯罪者上げてんの?というかヅラ桃子の奴が帰って来てたの知ってたのかよ」
「そりゃあ攘夷獅子の隠れ家みたいになってるし私の家」
「は?」
金づるだ。
「攘夷の基地としてね、金は貰ってる」
「おいおいただでさえお前よやぶ医者として眼付けられてんのにそんな事して大丈夫なのかよ」
「ふふ、大丈夫、大丈夫」
私の家は最早要塞と化している。地下もある。まぁ普通なら気づくこともできないだろう。
「何が?怖いんですけど?!」
「遊ぶんでしょ?縄跳び?やらしい」
「縄跳びでなんで遊ぶんだよ!てかなに想像してんの?!」
「桃子、何故ここに。まさか銀時に連れられたのか?そしてあられもない姿にされ、そして乱暴され、それで俺のところに助けを求めてきたのか?」
「一瞬でその想像をするお前がすげぇわ!てかそんなことできるわけねぇだろ。こいつ鬼だぞ?」
鬼って何だ鬼って
「あ?」
「すみませんでしたぁあ!!」
「まだ人妻好きなのか」
「違うぞ!攘夷活動の一貫として今は縄化粧の勉強をしているのだ」
「それが何に役立つんだよ!せめて筆にして!!」
「どっちもアブノーマル過ぎるわ!!」
「とりあえず、だ。銀時くん、一緒にテロリストごっこしようよ」
「お前な、そんな子供みたいなこといって乗ると思ってんのか?」
「えー。というか桃子は何でここにいるのだ?」
「あぁ、酒を飲もうと思ってね。…桂くん私と遊ぼうか」
「え」
「先程からなにやら久々にマラクラッシャーの味でも食べたいかと思ってね。ほれ、銀時」
「はいいい!!」
がしっと銀時が小太郎を押さえつける。暴れる小太郎に笑いかけると顔が真っ青になった。
「まっ待て桃子!話し合おう!!ちょっ銀時くん君僕と友達だよね!?仲間だよね?!!」
「すまねぇな、ヅラ。」
「ヅラじゃない桂だ!ぎゃあああああ!!!!!!!」
「下ネタ大過ぎだ。死ね」
私が小太郎の胯間を蹴り上げ苦しみのたうち回っている、それを涙を流して笑っている銀時。コイツらは本当に昔と変わらず馬鹿ばっかりしてやがる。立っている土俵が違うのにこうしてまたあのときと同じように。
「というか高杉と一緒じゃねぇの?」
銀時が私に思い出したかのように問う。
「あぁ、彼とは一緒じゃないよ。」
「え、嘘だろ」
「あの桃子が…」
うるせぇな、
「え、本当にお前ら破局したの?お前らが?!」
「破局も何も離婚してないよ」
「「え、?」」
「言ってなかった?」
「「おまえ、え?ええええええ!!!」」
あ、いいリアクションだ。
「何驚くのさ、私だっていい年だよ?結婚くらいするさ。」
「何時してたんだよ!」
「戦争終わってすぐ」
「大分昔じゃねぇか!!」
奇声を上げた二人をマラクラッシャーで黙らせた。きっとここにいたら質問攻めに合うだろうしウザいから私は神楽ちゃんにお土産を渡して酒を飲むためその場を離れた。
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