「ジウヒョン!」
ああ、何時からだっただろうか。
俺を呼ぶその声に、見つめるその瞳に、虚しい期待をしてしまうようになったのは。
『ちょ、重い重い。』
「これ見てください!」
当たり前のように俺の膝に乗ってきたジョングクが見せてきたスマホの画面には、無防備な寝顔をしたジンヒョン。
「グループに送ろっと。」
『起きて見たらまた怒られるぞ。』
「ジンヒョンが怒っても怖くないですもん。」
起きてカトクを見たヒョンが、ヤー!と大声を上げるのが容易に想像できる。
確かに怖くはないし、むしろ俺を含めた弟達は、そんなヒョンを面白がっているのが事実な訳で。
「ヒョン、」
『ん?』
さっきまでの悪戯っ子全開の笑顔から一転、どこか他所行きの畏まった表情になったジョングクが内向きにカメラを構えていて。膝の上に乗るジョングクの肩に顎を乗せるようにしてカメラを見ると、角度を変えて何度もシャッターを切る。
「やっぱりヒョンはかっこいいです。」
『何だよいきなり』
「思った事言っただけです。」
そう言って、今度は不意打ちに俺だけの写真を撮るジョングク。
何気ない一言すらいちいち俺を惑わせるだけなんて、こいつは夢にも思っていないだろう。