06

ガイスター。
駒を奪い合い、奪わせ合う駒取り合戦。
互いに真正面からでは白にしか見えない駒を上下左右に動かして、相手を惑わし翻弄するゲーム。
その概要をもっと詳しく話すなら、このゲームでの勝利条件である三つのルールの説明から。

一つ目は、相手の"良いオバケ"である青い駒を相手よりも早く4つ取ること。
二つ目は、自分の"悪いオバケ"である赤い駒を、自分よりも早く相手に4つ取らせること。
そして三つ目は、相手の陣地の両隅から自分の"良いオバケ"である青い駒を相手よりも早く逃がすこと。

このゲームの中で、特に重要なのが三つ目の青い駒を逃がすこと、、、、、だ。
6×6のマスの中、その四隅にある脱出マスから脱出できるのは青い駒だけ。
マスに駒を乗せて、次の自分のターンでその青い駒を盤上外に脱出させることに成功した時点で、勝敗がつくのである。
だからその脱出マスを目指して突き進んでくる駒は、強い警戒を抱かなければいけないのだけれど。

例えばこれが、悪いオバケだった赤い駒の場合は、また少し話が違ってくるのだ。
なんたって赤い駒は青い駒とは違い、脱出マスに乗ったところで盤上外へ脱出することはできない。
そしてそのマスに乗って脱出しなかった時点で、相手には取ったら不利になる、、、、、、、、、赤い駒だとバレてしまうのである。

駒はチェスと同じで、自分のターンで相手の駒が居る場所に自分の駒を被せた場合だけ取ることが出来る。
その取った駒が青だった場合は勝ちへの一手となり、その駒が赤だった場合は負けへの一手になってしまうのだ。
だから脱出マスを目指して進んでくる駒の色を、互いの相手の出方や顔色で推理して、青だと確信したら奪い、赤だと確信したら泳がせて自分の青い駒を逃がす。

青だと思って奪ってみたら、赤だったなんてよくあることで。
奪った赤い駒がまだ一個の時はいいけれど、それが二個目三個目と増えていけばいくほど、どんどん自分の首を絞めてしまうことになる。

──さて、いま私が居るのは山田君の私室。
私が来るからと物置から引っ張りだしたのだという小さな折り畳み机で向かい合って、私たちは今ガイスターでの真剣勝負を行っているのである。
お尻には、これまた用意しといてくれたのだという座布団を敷いて。
ほんとに、何から何まで至れり尽くせりだ。

「それ、赤でしょ」
「んー? どっちだと思う?」

互いに奪い合った駒は、赤と青を二個ずつ。
そして山田君が指さした駒の色は──赤。
つまり私の勝負は、いかにこの赤を青と思わせるか、だ。

盤上に散らばった私の四つの駒は、それぞれに散らばっている。
その中でもじりじりと山田君の陣地内にある脱出マスに近づけている青い駒は、なんとしてでも赤と思わせて守らなければならない。
つまり、ここからはハッタリが全て。

「山田君のその子は──赤、かな?」

お返し代わりに、脱出マスまであの2マスと近づいている駒を指さしてにっこり微笑んであげる。
すると山田君も負けじと笑い返してくるけど──まあ、図星かな。
だって途中から一気に進行速度が遅くなったのだ。
つまりこれが脱出マスに乗ったところで、私は負けない。

煽る様に一番近い駒をひとつ離してやれば。
山田君の瞳が少しだけ、ぴくりと動いた。
だから、バレバレだってば。

その駒は捨てたらしい山田君が、2番目に私の領域に入り込んでいる駒を更に奥に動かした。
それは反対側の脱出マスを狙っていて、この子はきっと青。
だからそれを赤で追いかけて、付かず離れずの位置で牽制を繰り返す。
少なくとも、脱出マスの近くに来るまでに捕らえられる位置につかなきゃいけない。

顔色は変えないで、そしてひとつの駒を見すぎたりもしないで。
全部平等に眺めながら、視線は山田君の駒へと括りつけておく。
心理戦に置いて、視線は何よりもブラフであり、ヒントだ。
私の視線から色を探ろうとしてくる山田君の視線を感じながらも、それを笑って遮って。
にっこり瞳を細めたまま、私はこう囁くのだ。

「さあ、次は山田君だよ」

多分、勝ったな。




床には散らばったゲームの箱たち。
なくなったら困るから、使ったものは直ぐ箱の中にしまうけど。
私も今日の為に沢山持ってきたし、山田君も沢山ゲームを用意しててくれてたみたいで、もう、限りがない。

さっきのガイスターは勿論私の勝利で終わって。
負け越しが悔しかった山田君の再戦を五回受けて、結局3勝2敗で次のゲームへと流れたのである。
つまり通算これで私の8勝5敗になったということである。
数ある心理戦の中でも、ガイスターはかなり得意な方なので暫く勝ち越しをキープしときたいなと、思ったり。

「ん゛ーーっ今なんじ?」
「あ゛〜〜、ろくじ半くらい……」

そんな私たちは、今現在床に置いたクッションに座ったまま、溶けるようにベッドに凭れ掛かっていた。
なんでそんな態勢になっているのかと言えば、普通に頭を使いすぎて疲れたからである。
六時半ってことは、山田君家についてから大体二時間以上ぶっ通しで推理戦と心理戦を繰り返し行っていたことになる。

ゲーム自体は15分とか短いものが殆どだとしても。
それを休憩なしのノンストップのまま、呑まず食わずでやり続けていたら流石に疲れもするわけで。
ついさっきまでやっていたゲームの勝敗が付いた段階で、どちらからでもなくほぼ同じタイミングでベッドへと癒しを求めたというわけなのだ。
いやもう、頭疲れた。

すっごく楽しいけど、そろそろ頭をフル回転させないで遊べる遊びがしたいかもしれない。
ウンババとか……いやだめだ絶対山田君やりたがらない。
一応もしもの可能性の為に持って来たけど絶対にやってくんない。
なんたってあれ、やりこむと日本語忘れる魔のゲームだから……。

なんて思いながら、ぐりぐりと頭をベッドマッドに押し付けていたら。
ぽすりと、私の頭の上に、恐らく山田君の手のひらが落ちてきた。

「ん、」

撫でるわけでも叩くわけでもない。
頭の上に手を乗っけて、時折指がもしゃもしゃ動いてる。
もうちょっと力が込められたらマッサージっぽくなるのに、そこまでもいかない。
また中途半端なスキンシップだなあと思いつつ、山田君のやりたいように好きにさせてあげる。
ゆっくり息を吸い込めば、自分のベッドとは違う香りが鼻先に触れた。

「なんか……こう、髪が僕とちがう……」
「ん〜? どうちがうー?」
「なんだろ。やわらかい」

そういった山田君は、指を少しだけ髪の中に差し込んで、控えめに持ち上げてくる。
そうして髪の感触を確かめるように指で軽く擦っては、撫でたりしてて。
どうせ触るんだったらもっとこうガッと触ればいいのになあ、とか思いつつ。
もぞりとうつ伏せだった顔を山田君の方にちょこっと向けて、じゃあと私も手を伸ばしてみた。

そうして指先に触れる髪は、確かに。
私のより、ほんのちょっと固め、かもしれない。
というか、いや、それよりも。

「つっやつやじゃん……ええ……なにこれ……」
「別にふつうじゃない?」
「いやいや、つやつやだよ、山田君。ええなにこれ……嫉ましい……世界が嫉妬する艶……」
「っ僕、髪の毛で嫉まれるのかよ」

私の髪の毛を弄っていた手が、ベッドの上にぽすりと落ちた。
そして私のことを見ていた山田君が、ぶるぶると震えながら顔をベッドに俯せるから、その頭を好き放題にわしゃわしゃしてみる。
いやもうほんと、なんだこの艶。

「女子の嫉妬する髪の毛だ〜〜羨ましい〜〜嫉んでしまう〜〜」
「ぶっくっふふッ、ふふっ、ぶふっ」
「もう山田君あれだよシャンプーとかのCM出ちゃいなよ。謎の上半身裸で頭振ってる感じで」
「っくっ、いやっ、せめてトリートメントとかだろ……っ!」

言いながら、ぴくぴくぶるぶる震えてる山田君。
顔をベッドに押し付けて笑うなんて息苦しくないのかな。
Sっ気強いと思ってたけどもしかしたらマゾなのかもしれないとか思いつつ。
わしゃわしゃ髪の毛をかき混ぜて遊んでた指を、人差し指と中指で歩くようにとんとんと頭の天辺の方まで動かしていく。

「……」
「……」

山田君はまだぴくぴく震えてるけど、まあ特に何を言うでもなく。
私も私で、無言で天辺まで指を到達させた後。
つむじはここか〜〜?という感じで、人差し指で頭の天辺をぐりぐり連打してみた。

「ん゛ふっ」
「痔になぁれぇ」
「っく゛っふっ、もっ、やめろっ」

──山田君て、意外と笑い上戸だなあ。
これは将来大人になったらお酒で笑い転げるタイプの子かな、なんて遥か未来のことをなんとなく予想しつつ。
ぐにぐにとしつこくつむじに無体を強いていたら、流石にやめろと言う感じで下から伸びてきた手に捕まってしまった。
そして、そのまま私よりも大きな手に閉じ込められる。

いやしかし。
いやしかしだな山田君。

「指がおどろくほど長い」
「ん゛っふっ、いやだから、ふつうッだって、ぶふっ」

その普通が私の普通ではないんだなこれが。
なんてことを思いつつ、元気にまた震え始めた山田君そっちのけで綺麗な爪の形をぼんやりと見詰める。
今気づいたけど、山田君はすらっと細くて長くて、黒子が一個もない綺麗な手をしている。
なんというか、指輪がよく似合いそう。

「久遠さんのは、やっぱり小さい」
「え〜? 山田君のが大きんだよ」

呼吸がやっと落ち着いたのか、ふうと息をはいてそう言う山田君に。
私はなんとなく、もぞりと指を動かしてみた。
すると山田君の指も同じように動いて、私の指の裏側に、山田君の指の裏側がくっついたけど。
だけどほら、やっぱり指の長さがどうしても違うから、私の指の先っぽは、山田君の第一関節の線のとこにある。

手を合わせてみればもっと実感する。
私のより、山田君の指は関節ひとつ分くらい大きい。
そして山田君の手のひらは、私のより少し硬いみたいだ。

「全然違うね」
「うん」

ぽそりと呟けば、同じような声音が返ってくる。
ふいに、くっと山田君の指先に力が込められて、私の爪先が山田君の指のはらに少しだけ食い込んだ。
ああ、爪も、私よりも少し分厚いのかも。

「男の子だねえ、山田君」
「久遠さんは、思ってたより貧弱」
「いやいや、そこは女の子だねえって返すとこだよ山田君」

貧弱て。
たまに言葉のチョイスが謎いんだよなと思いつつも、私の指先で遊び続ける山田君をぼんやりと眺める。

少し水気を孕んだ、色のちがう瞳。
ゆっくり瞬きをする度に睫毛の影が瞳の色を濃くして、山田君たら睫毛さえもボリューミーとよくわかんない感想を抱いてしまった。

いやでも、山田君はこう、作り物みたいに顔が綺麗なのだ。
なんだろう、パーツにひとつも無駄がない感じといえばいいのか。
だからこそ、左右均等に配置された中、違うところにちょこんとついてる黒子に目がいっちゃうのかもしれない。
山田君の黒子は、なんだか少し、かわいいと思う。
そして今気づいたんだけど。


なんか──距離近くね?


いや、薄々気づいてんだけど、距離近くね??
いやうん、いや、ほんと今さらだしなんか頭とかも触り合いっこしたしなんなら今手のひらも合わさりあってるんだけど、いや〜〜近い。

これは完璧に距離感間違った奴。
そう思う。いやうん、思いはするんけど。
完全に、山田君はそんなこと知ったことないって感じだし。
なんかもの凄く、ほのぼのとした、穏やかな雰囲気なわけだし。

──私の、気にしすぎという奴なのかもしれない。
うん。そうだ。
そうなんだろう、きっと。

思えば、ここに来るまでに色々考えこんじゃったけど。
だけど蓋を開けてみれば、山田君は山田君だし、やることはいつもと同じだし。
私は女で山田君は男の子だけど、多分、今この場に置いて山田君はそんなこと微塵も気にしてないんだろう。
男とか、女とか以前に、私たちは同じ友達なのだから。
ああほんと、なんでそんな簡単なことに気が付かなかったんだろう。

「あ、そうだ」

なんてことをぐるぐる考えていたら、山田君がふと呟いた。
その視線はいつの間にやら指と指が絡み合ってる私たちの手に向いている。

「久遠さん、今日なに食べたい?」

左右で色の違う瞳が、私の視線とぱちりと交わった。
それに対して、お、目が合ったなあなんて思いつつ。
私は今言われた言葉を頭の中で考えて──なにたべたい?
え、なにたべたいってえっ、えっ?

「ん……? えっと?」
「? だから、夕飯」

思わず聞き返せば、何言ってんだこいつといった顔で山田君が私のことを見てくる。
いやしかし、いやしかしだな山田君。

「えっ……夕飯の選択権、山田君が持ってるの……?」
「そりゃ、今日作るのは僕だし」
「えっ」

えっなにそれ凄い。
いやでもそっか、そうだった山田君家って山田ブラザーズしかいないんだった。
そうか。私の家みたくお母さんがご飯作ってくれるのが当然じゃないんだ。
でもすごい。すごくね?
私、口が裂けてもなに食べたい?なんて聞けない。
言われたものを、んじゃ作るねって簡単に作ることなんでできないし。

「ち、ちなみに、えっと、今日だったら何食べれるの?」
「え、うーん。そうだな、昨日が肉だったから……魚……いや個数が微妙か。なら豆腐が余ってたから麻婆とか、ああでもジャガイモも邪魔なんだよな……肉じゃが……シチュー」

山田君しゅごい。
なんかもう、謎の感動で言葉が出ない。
え、本当に山田君凄い。
冷蔵庫の中を把握し過ぎてる。
あれジャガイモって冷蔵庫に入れるんだっけ。

なんてことを思っている内に。
山田君の脳内では、料理の選択肢が出来上がったみたいで。

「1、麻婆豆腐。2、肉じゃがとなんか煮物。3、シチュー。4、グラタン。5、カレー。さあどれ」
「うお、うおおお……!」
「いやそれどういう反応?」

また鼻でふっと笑われてしまったけど、いやしかしそれどころではないのである。
なんとなく込み上げる熱量と共に、ぎゅっぎゅと山田君の手を握りしめる。
私は山田君の手の甲のゴツゴツした骨のとこまでしか指が届かないのに、私の指の間から伸びる山田君の指はもっと下まで軽々届いてて、凄いなあとも思って。
第一関節ひとつ分の長さの違いって、やっぱり凄く大きい。

いやでも、ほんとに。
自分でご飯作れるんだ、山田君てば凄い。
私なんて卵焼くくらいしかできないのに、ほんと凄い。
というか、今言ったの全部作れちゃうんだ。
ええ、凄い!
そして全部おいしそう!
あ、カレーは昨日食べてしまった!

「ん、んん〜〜っ昨日のお夕飯がカレーだったから、んん、あ〜〜迷う〜〜っ」
「そんな考えないでパッと決めちゃいなよ」
「いやムリムリ! 決めらんないよ。山田君はどれ食べたいの?」
「久遠さんが食べたいやつ」
「ん゛ーーーっ」

それ一番困る奴。
でもこれはあれか、私が決めないと山田君も困るやつなのか。
なら、ええ、どうしよう、ううん。
食べたい奴……いやというか、一緒に手伝えそうなやつ……。
…………。

「し、シチューとグラタンだったら、どっちが簡単?」
「そんな凝った作り方はしないから、どっちも似たようなもん。あーでも、そうだな。グラタンは豆腐ぶっこむだけから、グラタンのが簡単かも。うん。グラタンのが簡単」
「豆腐! グラタンって豆腐入れられるんだ! えっグラタン食べたい」
「豆腐目当てかよ」

くふっと口から笑い声を漏らしながら、山田君がゆっくりと身体を起こしていく。
まだ手はくっついたまんまで、私がなんとなくぼんやりと見守っていたら、私のことをちらりと見て「ここで待ってて」と山田君は言った。

──いやいや、なんで?
離れそうになる手に、ぎゅっと力を込めた。

「えっ私も行く」
「いや、久遠さんお客さんじゃん」
「いやいや、今もの凄くお手伝いする気持ちがあふれてる。それにほら、私お客さんの前に友達だし」

──いや友達だからなんだよ。
そう自分で自分に突っ込みをいれた時。

離れかけていた山田君の手が、ぴくりと動いて。
その反応を肌で感じながら、私は、おっと思った。

しかし、これはあれだ。
悟られちゃいけないやつ。

だから私はそれを悟られないように、でも尚もこう言葉を言いつづるのだ。
だってここで一人で待ってるなんて、そんなの寂しすぎるし。
やることなさ過ぎて部屋探索はじめちゃいそうだし。
いやそれはそれで楽しそうなんだけど。

「言われないとできないけど、これ切ってとか、これやってとか言われれば出来るし!」
「……」
「それに、友達の家で一緒にご飯作るの初めて」
「……!」

再度また、指がぴくりと動いた。
やっぱり友達というワードに反応している模様。
これはいけてしまう、いけるやつだ。

というか山田君て、ほんと友達に弱いよね。
ちょっとチョロいぞ山田君。

なんてことを思いつつ、じっと山田君を見ていたら。
山田君は、私を見たり、違うところを見たりと、ちらちら視線を動かしながらも迷い迷いで口を開き始めた。

「……だ、誰かに手伝ってもらうのって、はじめてで」
「うん」
「上手く、指示できないかも、しれない」
「じゃあ、私洗い物してるよ。それならあれ切って、とかと違って勝手にやっても平気でしょ?」

にぎにぎと、手を握る。
段々ぽかぽかと熱くなっていくその手のひらに、なんだかちょっと微笑ましくなる。
手汗だって、全然気にならない。

「……じゃあ」

ふるりと、薄い唇が震えた。
それと同時に、ほんの少しだけ、本当に控えめに、手が引かれて。
なのに迷うように触れていた指先が軽く浮いたから、私は半ば励ますような気持ちで人差し指の指先で、山田君の手の甲の骨を撫でてみる。

がんばれ、がんばれ──なんて。
私が我儘を言って手伝いたいって言ってるはずなのに。
なんかもう、山田君を見ていると小さな従妹のことを思い出してしまうのだ。

だから、意を決したように私を見て体を強張らせる山田君に。
私はにっこり笑って、うんと優しい声で、こう囁いてしまうのである。

「──い、一緒に、夕飯、作る?」
「うん。お手伝いするね、山田君」

くん、と引っ張られた手のひら。
それに笑いながら、私は身体を起こしてく。

山田君は、結構押しに弱いのだ。
これは今んとこ、多分私だけの秘密である。

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