せっけんと泡と湯気

名前はかなり恥ずかしがり屋だ。

付き合って数年の俺でさえ、はっきりと名前の裸をみたことがない。

いやもちろんやることはやっている。
だが名前は絶対に真っ暗なところでしかさせてくれないし、別に俺も不満はなかった。

「にしてもそこまで慣れないもんかねぇ」

眠気覚ましのために入った風呂で、他の誰に聞かせるわけでもなくそう呟く。
不満はないが、見てみたいという好奇心くらい俺にだってあるのだ。

付き合って数年、しかも同棲してるんだぞ?

「一緒に風呂入るかって誘ってみっか」

いや、間違いなく断られるな。

顔を真っ赤にして首を振る名前を想像して、思わず笑ってしまった。

ガラッ

突然開いた風呂の扉。
入ってきたのは、もちろん名前だ。

「え、な、シ、シカマル!?入ってたの!?」
「あ?……お、おー」

今しがた名前の裸を…なんて考えてたのに、それが今目の前にある。

俺に気付いた瞬間咄嗟にしゃがんで隠してしまったが、俺はがっつり見てしまった。

「ごめん!私でるね!てっきり任務に出たものだと思ってて…!」
「今日休み。このまま入ればいいだろ」
「いや、そんな恥ずかしいこと…」
「大丈夫、目瞑る。俺先に髪とか洗うから湯船入ってろよ」

俺がザバッと湯船から出ると、名前はギュッと目を閉じて俺を見ないようにした。
裸見るのも恥ずかしいのかよ。

とりあえず約束通り俺も目を瞑り、名前が湯船に入るまで我慢した。

「…入った」
「そっち見ねぇから目は開けてもいいか?」
「う、うん」

隣に裸の名前がいるってだけでだいぶやばい状態だったが、タオルをかけることで誤魔化せていたとおもう。たぶん。

「……シカマル、筋肉すごいね」

髪を洗う俺を見ているであろう名前がそう言う。
上半身ならオッケーというラインがあるのだろうか。

「あ?何見てんだよ」
「み、見てないよ!」
「見てたから筋肉がどうこう言えるんだろ?俺に嘘つくなよ」
「……見てた」

申し訳なさそうに白状する名前。
少しからかってみるか。

「自分のは見せねえくせに人のは見るって、だいぶ不公平だな」
「で、でも男の人は上半身見られても恥ずかしくは…」
「じゃあ下も見るか?」
「い、いいよそれは!」

必死な名前を見て笑いが止まらない。
そして何故だろう、もっと意地悪をしたい気持ちになるのは。

「名前、あがってこいよ。髪洗ってやる」
「む、ムリムリ!シカマルが上がったあと自分でやる!」
「髪洗うんだからお前の後ろ姿しか見えねえよ。それとも背中でさえ俺に裸は見せたくないか?」
「……ずるいよ」

少し悲しそうに言ってみたのが効いたのか、名前は「いいよって言うまで目瞑って!」と言いながら湯船からでてきた。

今まで俺が座っていたバスチェアに名前の気配がする。

「…いいよ、シカマル」
「おう」

目を開けると、名前の後ろ姿。
真っ白で、忍だっていうのに傷1つなくて、柔らかそうな背中。…なんて、だいぶ俺変態くせぇな。

だが、初めて明るいところで見る名前の肌に俺は興奮してしまっていた。

「名前」
「え、な、なに、きゃあ!」

後ろから抱きしめると名前は硬直してしまった。
何度も抱いてはいるが、視覚情報があるのとないのとではずいぶん違う。

「わりぃ、お前の裸見て興奮するなってのは無理があったわ」
「や、やめてシカマル、恥ずかしいから…!」

抱きしめていた腕を滑らせ、そのまま胸に持っていくと名前は大人しくなった。
ビクビクと時折体を震わせているから、感じてはいるんだろう。

「俺に気付かず入ってきたお前も悪りぃよ。そうでなきゃこんな事にはならなかったのによ」
「やぁっ…!」
「嫌じゃねぇだろ、嫌ならもっと拒否してみろよ」
「んっ…い、いじわ、るっ…」

胸の先端を指で弄んでいると、名前の口から可愛い声が聞こえ始めた。
残念ながら、その声は俺をさらに興奮させる。

「なあこのまま風呂でするか?新鮮だし」
「なに言って…!や、あ、シカマル…!」

水に濡れた名前の体を指でなぞり、少しずつ少しずつ名前の1番気持ちいいところに向かう。

後ろから名前の首元に顔を寄せると、段々荒くなっていく名前の呼吸を感じた。

「…名前お前見られて興奮してる?」
「な、なんでそんなこと…!」
「いつも以上に濡れてんだけど」
「…っ!」

俺の言葉に面白いほど反応する名前。
そのまま名前は俺の指を2本咥え込み、簡単に絶頂してしまった。

「はっ、…や、も、もう」
「いや、勝手にイくなって。まだ俺こんなだけど」

俺のを触らせると、名前は少し考え込み、そしてこう呟いた。

「い、いれてください…」
「……やば」

恥ずかしそうに、しかし物欲しそうに言う名前を見て俺ももう限界だった。

壁に手をつかせ、後ろから名前の中にいれる。

「…っ、名前、」
「やぁ…!あ、し、シカマ、ル…!」

名前と風呂場で立ったままヤるなんて思ってもみなかった。
しかも明かりがついた状態で。

いつもと違う状況にすっかり興奮した俺は後ろから名前を抱きしめ腰を振る。

…ていうか、わりとすぐイキそうなのが悔しい。

「ん、シカマル、きもち、い」
「っ、ああ、俺もだ」

風呂の湯気にあてられて頭もだいぶクラクラする。
汗なのか水なのか、俺たち二人はびしょ濡れのなか快楽を求めあった。

「名前、おれ、」
「う、ん…私もっ…!」

二人して同時に果てた。
名前を俺のほうにむかせ、深い深いキスをした。

そのあとは二人でシャワーを浴び、湯船に浸かった。
ヤッたあとだというのに裸を見られるのはやはり嫌らしく、必死に隠そうとする名前が愛おしい。

「たまには明るいところでしようぜ」
「…やだ」
「許可なんていらねぇよ。ヤッてる途中で勝手に明るくする」
「……シカマルの意地悪」
「お前だって興奮してただろ」
「うるさい…」

顔を赤くする名前。
ほんっと可愛いなこいつ。


せっけんと泡と湯気


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風呂場さんへ捧げます。
そしてシチュエーションはお名前をお借りしました!笑
甘裏、ドS気味なシカマルはいかがでしたでしょうか…!
私はめちゃくちゃ楽しみながら書きました。笑
シカマルは普段優しいけどスイッチが入ったとたんSチックになると思うんです…。好き。
彼の魅力を語り出すととんでもない長文になってしまうのでこれくらいにしておきます!
風呂場さんが少しでも楽しんでくださったなら幸いです。
これからもUp to you! をよろしくお願いいたします。
リクエスト企画への参加ありがとうございました!