崩れる




※性描写有

優しい佐助さんはおりません。
自己責任でスクロールしてください。
なお、ここから先を読まなくても話の筋がわかるようになっているので苦手な方は

→独りよがりへ



#



#


「……!、んんッ、…やっ…んぅ…っ」


突然のことに戸惑う。いままでの戯れじゃない、強引で、一方的な本気のキス。苦しさに喘いで開いた唇を割って、佐助さんの舌が絡みつく。息もすべて奪うように角度をかえて。吸われ、舐められるうちに意識に靄がかかる。
痛い、苦しい。どうして。振り払えない力の強さに、恐怖を感じる。佐助さんが、怖い。


「……やぁ、っ、…さすけさ、……っ…」


ようやく離れた唇で、名前を呼ぶも息を調えるのに必死で言葉が続かない。心底戸惑って怯えた顔をしているだろう私に、佐助さんは冷たい視線を投げた。


「そういう顔して、あの男も煽ったの?」


「何のことで…っ、ひっ……、」


佐助さんの言ってる意味がわからない。あの男?煽った?何を言ってるの?話を聞いて欲しいのに、首筋に顔を埋めて耳の裏に吸い付かれると、身体が強ばって勝手に声が漏れる。

いつの間にかシャツのボタンが外され、ブラもたくし上げられて。押さえつけられていた両手は、佐助さんが腰にしていたはずのベルトで無造作に拘束されていた。剥き出しになった鎖骨から胸へと舌を這わせながら、佐助さんの手はゆるゆると私の腰に回って、弱い所を探すように動く。少し体温の低い指先が直に肌を撫でる感覚に身体が震えた。視界が涙で滲んでいく。


「そんなに俺様にされるのは嫌?」


不満気にそう言われて、目尻に浮かんだ涙を舐め取られ、こめかみにキスが落ちてくる。


「っ、待って、話を聞いてください、佐助さんっ!」


首を振って抵抗して、顔を見つめ返す。佐助さんの瞳に映る私の表情は必死だ。何がどうなってるのかわからないけど、とにかく誤解があるなら解かないと。これ以上は、本当にまずい。


「嫌だよ」


しかしそんな抵抗も虚しく、無情な言葉とともに強引に膝を割られ、下着の間から佐助さんの指が入ってくる。


「や、あぁッ、痛...!」


唐突な侵入に微かに痛みを訴えたそこは、それでも遠慮なく掻き回されるうちにだんだんと蜜が溢れて。グチュグチュと卑猥な音が耳に響く。あまりの恥ずかしさに固く目を瞑ると、クスリと佐助さんが耳元で笑った。


「敏感だねぇ…ココ、凄いことになってるよ?」


淫乱。と低い声で吐き捨てられて、ズキリと胸が痛んだ。
耳を食まれ、わざと音を立てて嬲るように舌で犯されると、抗いようのない何かがズルズルと這い上がってくる感覚に襲われた。嫌なのに、やめて欲しいのに。どうして。


「やだぁ、あぁッ、ぁ……もうっ、やめてぇ…ッ…」


悲鳴なのか喘いでいるのか、自分で自分が分からない。心は混乱しながらも、身体は勝手に快楽を追っていく。


頭の中はもうぐちゃぐちゃ。


「……アキちゃん、感じてるんでしょ?」


促すように、ナカを犯す指が弱い所を攻め立てて、親指が下着の布ごしに1番敏感な部分を擦りあげる。
熱に浮かされた身体にその刺激はあまりにも強烈で。


「はッ、ぁ、…あぁ、や、も…だめぇ …ッ…ァ、ああぁッ…!…」


強引に突き落とされた快楽に一瞬何もかも分からなくなる。身体がガクガクと震え、混乱した感情がこみ上げて、ぼろぼろと涙が零れた。


「ッ、は、はっ、あ……っ…ッ…」


余韻に震え、くらくらする頭に必死で酸素を取り入れる。荒い息を吐いていると、無理やり足を開かれた。抵抗しようにも体に力が入らない。


「次は俺様の番」


甘く囁かれた声に似合わない、容赦のない言葉。その意味を教えるように、アソコに熱いモノが押し付けられた。
待って、お願い。これ以上は……!


「やだ、も、やめて…ッ、…いやああッ!」


懇願も意味をなさず、イったばかりの身体に容赦無く突き入れられて、凶暴な熱に悲鳴じみた声が漏れた。しかも今度は指の比じゃない。息が詰まるような圧迫感と痛みに襲われ、拒絶するかのようにアソコが佐助さんのをぎゅうぎゅうと締め付ける。


「……はッ…キツ…っ」


うっすらと額に汗を滲ませた佐助さんは、私のナカでさらに主張を増した。奥まで一気に突きあげられて、無遠慮な動きに身体が悲鳴をあげる。


「や、アアッ、嫌、ぁ……さすけさ……ッ!、いやっ…あっ…」


怖い、怖い、怖い。佐助さんが男の人だってことくらい、分かってた。分かってたはずなのに、こんなに顕著に力の差を見せ付けられて、一方的に組み敷かれることになるなんて。
やめてくれない、止まってくれない。身体は恐怖で強ばったまま、無理矢理の絶頂に押し上げられて、身体だけ昂らされて、心が壊れそうだった。

うわ言のように嫌とやめてを繰り返し、涙でボヤけた視界で無機質な天井を見つめる。どうして、どうして。

やっと、決心したのに。こんなかたちで佐助さんの熱を知りたくなかったのに。私が黙っていたから?こんな気持ちを抱いた罰?
次から次へと溢れる涙を拭うことも出来ないまま、無理矢理絶頂した身体と心が限界を迎え、意識が闇に飲まれた。


- 37 -


prev | next