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※アナタの声の続き


 息を切らしながら全力でアルヴィスの廊下を走る。
 すれ違う人が私を見ているがそんなことを気にしている暇はない。



「はっ、・・・か、ずきくんっ」



 一騎くんが目を覚ました。
 待ち望んでいたことに私は仕事とか全部投げ出して走った。目指すはメディカルルーム。



「・・・・・」



 肩で息をしながらメディカルルームの扉を見つめる。今、会ってもいいのか。私に一騎くんと顔を合わせる資格があるのか。
 今更考えても遅い。思い切ってメディカルルームに入る。



「・・・・名前」



 中には遠見先生はおらず、簡易的な椅子に一騎くんが座っていた。
 一騎くんは顔色がいいとは言えないが、元気そうに微笑んでいた。



「か・・・ず、きくん」



 目の前が霞んできた。
 泣かないって思っていたのに、目からは次々と涙が零れ落ちていく。



「泣くなよ」



 ゆっくりと立ち上がった一騎くんは私の頬に伝う涙を掬い取る。
 困ったように微笑む一騎くんが目に入ってきた。こんな顔が見たくて私はここに来たんじゃない。こんな顔にさせるためにここに居るんじゃない。

 その声が聴きたくて。
 ただ、その顔が見たくて。



「かずきくん・・・」
「ん?」



 一騎くんの手に自分の手を添える。軽く握ると、一騎くんはさらに指を絡ませる。



「おかえり」



 私は多分ひどい顔をしていたと思う。
 涙を流しながら、目を腫らして、でも笑って見えたら嬉しい。



「ただいま」



 その笑顔が見れただけで私は嬉しかった。



 
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