log

 ニューオプティン発の列車がイーストシティに到着すると、私は人々に紛れ目立たぬように降りた。駅には軍人が構えており、青い色が視界に入る。
 犯人が連行されていく途中に激しい爆音が響いた。それを鬱陶しく思った私は、それを一瞥し何もなかったかのように再び歩き始めた。




 エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックは東方司令部に属するロイ・マスタングと顔を合わせていた。途中でトレインジャックの犯人が逃げ出すというアクシデントがあったがそれ以上の問題は無かったので、大人しくエドワードはロイについていく。
 その途中、エドワードが辺りをキョロキョロと誰かを探しているような態度をとった。 しかし、ロイはエドワードらよりも先を歩いているためエドワードの様子に気が付かない。
 ロイは数十歩歩いたと思ったら何かを思い出したように立ち止まった。


「そういえば将軍は耳を打ち抜かれていたが、適切な処置がされていたようだ。君がしたのかい?」
「あ、いや。俺じゃなくて・・・・」
「僕らに協力してくれた人がいるんです」


 エドワードの言葉を遮りアルフォンスがロイに答えた。ロイは考えるような仕草をすると、中尉に声をかけ乗客名簿を受け取り上から目を通していった。


「その協力者とやらの名は?」
「聞いたが教えてくんなかったさ。青白い顔で、特にって言ってた」
「何か特徴とかなかったのかい?」
「若い女の人だったけど白髪で右目に包帯を巻いていたな」


 ロイはエドワードの話を聞きながら、名簿の名前を追っていく。そして、ある名前を見つけ目を見開いた。
 エドワードの言っている『若くて白髪の右目に包帯を巻いた女』を確信したロイ。その顔は驚いているようであったがどこか懐かしそうにしていた。


「あの人、今日から東部勤務か?」
「大佐知り合いだったのか?」
「まあな」


 ロイはそういうとまた歩き始めた。エドワードとアルフォンスも後についていく。エドワードはロイの笑みに疑問を抱くが特に気にすることはなく黙ったまま東方司令部に向かった。

 
novel-top
top