年下のオトコ01


なっちゃんとランチをした帰り、エレベーターでヨシユキ先輩と会った。

取引先と人とご飯だったらしくて、財布だけを持った私達とは違って身なりが整っていた。


「パスタ食べたの?いいなぁ〜…俺相手がおじさん達だから定食だったよ」

「いいじゃないですか!定食」

「まぁね、旨かったけど」

「あ!きっと私がいなくて物足りなかったんだ!」

「あははっ!」

「ということで、今度私とパスタ食べに行きましょう!」


そう言ったら、「そうだね」と笑って私の頭をポンと叩いた。

こうされると嬉しくなって顔が緩む。

だけど本当は――「いつですか?」って聞きたかった。

約束まで取り付けたかったけど、何となく…聞けなかった。

ヨシユキ先輩が先にエレベーターを降りる。

隣にいたなっちゃんが、「ゆき乃さん」とタイミングを見計らってたかのように声をかけてきた。

今まで何度か、なっちゃんと一緒にいる時にヨシユキ先輩と会ったことがある。

それに…部署の行き来もあるし。

だからたぶん、なっちゃんは私の気持ちに気付いてるだろうなって思った。

隠してるつもりはないけど、ヨシユキ先輩本人が冗談として受け止めてる以上…態度以外でこの気持ちを伝える事が出来ない。

周りをよく見てるなっちゃんだから、私が本気だって分かってると思う。


「ん?なぁに?」

「またランチ行こうね」

「なっちゃんの奢りで?」

「あは、もちろん!誘ってんの俺なんだから」

「ま、今日も奢ってもらっちゃったけど!」


イシシって笑いながらなっちゃんの腕に絡みついた。

その時、目的の階より手前で止まったエレベーター。

誰かが入ってくる…そう思って絡めていた腕を緩めると、


「あ!ゆき乃さん!」


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