16


新学期。クラス表の前。

「名前、同じクラスで嬉しい!」
「私も凄く嬉しい!」

仲のいい友達とは離れずにすみ、抱き合って喜ぶふたり。
そして抱き合ったまま友達は言った。

「荒北もだね。」
「うん、それも嬉しい。」
「そっちの方が嬉しいんじゃなくて?」
「どっちも嬉しい!」
「そして、私彼氏出来た。」

友達のまさかの告白にがばっと体を離して顔を見る。

「え、本当?」
「うん、春休み中に。」
「なにそれー裏切り者ーおめでとー!」
「ありがとう、私は初恋だったけど実ったよ。だから、名前も大丈夫!たぶん。」
「たぶんって…。」



教室に入ると、教卓にボックスが置かれ黒板には座席図と番号が書かれていた。クジを引き、座席図の番号の下に名前を書いて席に着いてるようにと黒板には書かれている。
もう既に席は半分以上が埋まっていた。
先に友達が引き、続いて名前も引く。どこだろうと、座席図で番号を探していると、友達に何番かと聞かれた。

「15番、どこかな。」

すると手に持っていた紙を友達に奪われ、友達の紙を握らされた。

「えっ、どうしたの?」
「私の席、後ろなの。目が悪いから交換してほしい。」

名前の持っていた15番は廊下側2列目前から3番目に見つけた。

「目悪かったっけ?15もそんな前じゃないよ?」
「うん、でもここよりはいいから。悪いね。」

そういってペンを取り名前を書き始める友達。まぁそこでいいならと、友達に渡された番号を探す。

「…!ちょっ!ここって…。」

隣に立つ友達の顔を見ると、悪そうな顔でニヤリと笑い、名前の名前をその番号のところに書いた。
窓側後ろから2番目、後ろには荒北、隣は新開。それを見た名前は、せめて荒北の後ろが良かったと思った。




2019.12.27


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