鉄の森
仕事でいなかった。でも久しぶりに帰ってきたらエルザが仮逮捕されてるわ、ナツが評議院に殴り込みに行ったりしたって話に思わず頭抱えた。また…またフェアリーテイルの悪評が…………ジト目でマカロフを見るが目が合うことは無い。というか逸らされる。おいおいこっち見ろや〜。その後ナツとエルザの勝負()が始まり一瞬で決まったエルザの勝利にやっぱりな…………いや待って待ってまたギルド壊れた……やべぇよ……私は知らんぞ〜と呆れながら見ていれば突然巨大な魔力がギルド全体を包む。その魔力で周りがバタバタと倒れていく中、フウカはグランドオーダーでクラススキルのひとつ「対魔力」を持っているため特に聞くことはなく(お、久しぶりに帰ってきたなミストガン)ミラに出された飲み物を飲みながらお気楽な事を考えてた。フウカの予想通り帰ってきたミストガンはそのまま依頼書を1枚取るとマカロフの前に置くフウカはその1連の動作を何となく見ていればミストガンと目が合う(いや、目元すらほとんど見えないから気の所為かもしれんが)「…やはり君には効かないんだな」「対魔力があるからね。大体の身体異常は簡単には効かないよ(キェェェシャァベッタァァァ!!!)」「そうだったな」突然話しかけてきたことにめちゃくちゃ驚きながらも「ドヤ!私の鯖と鯖たちのおかげで使える魔法は強いやろ!」という意味も込めて言葉を返した。
ミストガンが去ると同時に魔法が解け同時にナツ以外の全員が目を覚ました。いやあのカウントダウンのやり方かっけ〜!私もこっそりそういうかっこいいことしてみよ〜!なんて思いつつ立ち上がるミラの心配をした。
↓
皆がミストガンの話をしてるのを口も挟まず聞く。グレイが「マスター以外誰もミストガンの顔を知らねぇんだ」の言葉に否定する声が上から聞こえた。(おぉう今日はなんでこんなに珍しい人達が帰ってきてるの)皆の視線の先、フウカの視線の先にいたのはあの時からほとんど会うことが無くなったラクサスの姿。葉巻を吸う彼の姿にフウカはラクサスのグレ度がどんどん上がってる…葉巻はあかんよ…でも推しの葉巻吸ってる姿も良き〜〜………!!なんて限界オタクのような思考のまま心の中で拝む。昔とは違い人の怒りを買うような言葉ばかり話すラクサス。ナツがラクサスの挑発に乗って2階に上がろうとしていたが登る前にマカロフに止められた(物理)「妖精の尻尾最強の座は誰にも渡さねえよ。エルザにもミストガンにもあのオヤジにも、勿論フウカにもな。」(標的〜!私標的のひとりになってる〜!興味無いよ最強の座とか〜!!……王様とかは興味ありそうだけど!バリバリありそうだけど!)フハハハハ!!と笑う2人の王様を思い出しながらフウカは挑発的な目をしたラクサスに視線を返した。その後自分たちの関係を心配してくれるミラに笑顔で返して次の仕事へと向かった。
↓
ガルナ島
仕事でいない。
↓
幽鬼の支配者
仕事で廃墟に巣食った魔獣を鯖たちと、っていうかほとんど9割以上鯖がボコボコに倒している時持っていた通信用魔水晶に連絡が入った。そばにいたマシュに一言交し手から少し離れたところで連絡に出るとそこに映されたのは暗い顔をしたミラ。ミラの話を聞きギルドに戻りたい気持ちは山々だったがどう頑張っても自分がいる所からギルドまで今すぐ戻ることは難しい。しかし可愛い女の子の!推しの!悲しい顔は!見たくない!ミラにすぐ戻ることは無理だと伝えつつできる限り早くそっちに戻るからと伝えれば最初の時よりも明るくなった表情に推しが今日もかわいいと胸に刻みつつ通信を切った。そして鯖たちの元へ戻る「緊急事態が起きた…今すぐギルドに戻るよ」「ギルドに何かあったんですか?」「幽霊の支配者ってところに襲撃されたみたい。マカロフさんは重症、レビィちゃん達も同じく。軽傷者、中傷者多数。…多分また奇襲される」「酷い…」「だよね、私もそう思う。だから出来るだけ早く帰ろう。皆!悪いんだけど宝具解放してもいいから早く倒しちゃって!」周りに人がいない事を事前に確認していたためフウカが宝具解放を許可すれば了承の言葉と共にあちこちで強い光と衝撃が放たれる。そして一瞬にして周りはただの焼け野原同然に。魔獣は地理となり消えた。(ん〜〜〜〜…さすがにやりすぎたなこりゃ…まぁいっか!依頼人からはこの辺りの建物が壊れても大丈夫だって言ってたし!)ナツ達のこととやかく言えないな〜と自分が許可を出したにせよ少しやりすぎた光景に苦笑しフウカは依頼人へ報告をしちゃっちゃと報酬を貰ったあと早足で駅へと向かいながら通信用魔水晶を手に取り評議院へと連絡を入れた。これで少しでもフェアリーテイルが有利になればな〜。
↓
フィオーレについて直ぐに自分の足よりも断然早いからという理由でへシアン・ロボを召喚しその背中に乗りながらギルドへと向かう。あと少し、そんな時にギルドのあるあたりから天にまで届く強い光と強い魔力。感じたことのあるそれはマカロフのものだった。フウカはロボ、と一言呟くとロボはそれに答えるようにどんどんと速さをましていく。目が…目がぁ!!あと飛ばされる!!!自分でカッコつけて言っといて空気抵抗のあれそれで飛ばされそうなフウカを後ろにいたへシアンは抑えるように腕を回す。へシアンあ"ん"がど人様には聞かせられないような声で言えばへシアンはフウカを抑えていない方の手でグッドをつくる。はぁ〜〜〜〜〜!!!狂スロットと言いそういうとこ大好きーーー!!!!なんてふざけている間に見えた見る影のないギルドと幽霊の支配者のものであろう崩れかけのロボット。自分の第3の帰り場を壊されて黙ってる人間がどこにいようか。ロボはフウカの意思を組むようにそのロボットへと向かっていき空高く飛び上がるとその頂上へと勢いよく向かっていく。そしてフウカはその瓦礫の隙間から見えたマカロフとマカロフを狙おうとする敵を捉えると再降臨でアーサーオルタの力を取り込み剣を構える。ロボが天井を壊し間髪入れずにフウカその剣で敵を斬った。倒れた敵を横目にフウカはマカロフの隣に並びながら歩く「遅くなってごめんね」「いんや、来てくれるだけでも嬉しいわい」「てかマカロフさんボロボロ過ぎない?大丈夫?今ならもれなく大きい狼が途中まで乗せてくれるよ?ちょっと先客いるけど」多分…きっと…Maybe………だってロボが私と鯖達以外を乗せてた記憶がないしロボは人間嫌いだし……ん?あれ?ダメな要素しかないやんけ!!本人の了承もなく勝手に言ってしまったことに気づきどうしようかと思っていたがマカロフはありがとうと言った後にその誘いをやんわりと断る。大丈夫じゃ自分の足で歩ける、なんてボロボロで魔力も少ないおじいちゃんが何言ってんねん。とツッコミを入れたかったがあまりしつこく言うのはなと思いとどまった。
↓
それから直ぐに全員が一息つく暇もなく評議院の強行検束部隊登場。もう嗅ぎ付けたのかって言ってるカナごめんねそれ私が呼んだんだ………なんてことも言えず逃げようとしたナツの腕をつかみその場に留め、今後のことを思って泣き出したマカロフの方へと向かい「一応フォローというか色々言っておいたからそんな思い詰めないでマカロフさん」なんて言いながらもし悪い方に転がったらどうしよ…という不安から後で幸運EXの鯖たちを集めてお祈りしたのだった。その甲斐あってかフェアリーテイルは特にお咎めもなく無罪という結果で今回の事件の幕は閉じた。しかし仮設カウンターでミラとルーシィの話を聞いていた時、エルザの怒号が響きその方向からテーブルが飛んできてナツにヒット。ふぁっ!?何事ぞ!?と辿ればその先にいたのは怒りを抑えきれていたいエルザとその現況のラクサス。レビィ達を馬鹿にし自分は関係ないと言い放ったラクサスにたとえ推しでも限度があり腹が立った。フウカはラクサスを殴りに行きそうなエルザや実際行動に移そうとしたナツの前に静かに出るとラクサスを見る「ナツ、手を出しちゃダメだよ」その言葉にナツは思いとどまり納得の行かない顔ではあるものの拳を収める。ラクサスはそんなフウカを見てまた愉快そうに顔を歪めた「今更何の用だ?S級魔導士さん?」「あなたこそ今更ここに顔を出してなんの御用でしょうか?S級魔導士さん?」ニッコリ♡とまでは行かないものの薄ら笑を浮かべるフウカとフウカが放った言葉にラクサスは今度は睨みつけるような顔をする。そんな彼に内心くそほどビビっているフウカであるがもう後戻りなんてできない、というよりそうしようという思考が止まりフウカはまた口を開く「レビィちゃん達を責めるのはお門違いじゃない?もちろんルーシィちゃんも。あなたはそれができるほど偉くはないはずでしょ?っていうか何様のつもり?それにもし責めるのならその的は今回の事に間に合わなかった私と参加すらしなかったあんた。……勘違いすんなバーカ!」最後子供のような罵りになってしまったがそれはもう気にしない。フウカの煽りとも取れるそれにラクサスはフウカの胸ぐらをつかみ引き寄せる「一丁前な口聞くようになったじゃねぇか。てめぇじゃなかったら今ここでぶん殴ってた所だぜ」「別にいいよ殴ったって。だって私とあなたの間には友情も何も無いらしいし。ただ手を出したからにはそれなりの覚悟をしてね私も彼らも今のあなたに手加減なんて優しいことできないもの」内心死ぬほど怖いし痛いのは嫌だし、実際死にそうだがもう口から出たものはしょうがない。第三者から見れば一触即発な雰囲気で止めるに止められない状況へと陥ってしまった、けれどフウカはラクサスから目を逸らす事はない。睨むようにけれどその目は光が消える事無く真っ直ぐとしたものでラクサスはフウカの胸ぐらを掴む手に力を込めたその時。フウカ以外が聞いたことの無い声が張り詰めた空間に広がる「その一線は超えないことをおすすめするよ。マスターの為にも、僕らのためにも、そして君のためにも…ね」緑の長い髪が風に揺れ金色の瞳はその優しげな声とは違い厳しいもので誰もが認識できない一瞬でラクサスの後ろに立っていた。男とも女とも取れない人物、エルキドゥ。そしてフウカの推し。そう推し。推しがめちゃくちゃかっこいい言葉を吐いてかっこいい登場をしたのだフウカの中ではまさに大フィーバー先程までの恐怖なんてどこかへと吹き飛んだ。(……やっぱり嘘。あんま吹き飛んでない)けれどエルキドゥのその言葉にラクサスの手が少し緩んだのは確かな事だった。しかしそれを感じたのは当の本人達だけでラクサスは直ぐ愉快そうに笑うと投げ飛ばすとまでは行かないものの荒々しくフウカをエルキドゥの方へと渡した。「ハッ!本気にしてんじゃねぇよ!」「………」よろけたフウカの肩をエルキドゥは優しく支え、フウカはただ何も言わずにラクサスを見る。けれど向こうはフウカから視界を外した「オレがギルドを継いだら弱ェモンは全て削除する!!!そして歯向かうやつも全てだ!!!」その言葉にフウカは1人反抗期ってこじらせるとこんなにやばいんか………と場違いな事を感じたがそれに気がついたのは長く彼女を見てきたエルキドゥぐらいだろう。去っていくラクサスの背中にフウカは推しがどんどん弄れた方向へと向かっていくことにひとつため息を吐いた。
↓
ラクサスが去ったあと少しずつ元の空気へと変わっていきフウカはどうせ出てきたんだからとエルキドゥと共にまたカウンター席へと座ったルーシィがここで初めてラクサスがマカロフの孫だと言うことに驚きフウカは横で静かに同意する。分かる、分かるよ……全然面影ないもんね、似ても似つかないもんね、でも昔は可愛かったんだよ………そんなフウカにエルキドゥはマスター元気を出してと薄く笑顔をうかべる。はぁ〜〜〜〜〜その笑顔でご飯30杯行けます。そんなやり取りもしていた時ルーシィは思い出したかのようにフウカとエルキドゥについて聞いてきた。その質問はそばにいたナツ達も興味があり目を向けた。フウカもフウカで(そういえばあまり見せてこなかった〜特に入ったばかりルーシィには)って事で軽く自分の魔法とエルキドゥはその魔法で召喚されたサーヴァントだと話した、もちろんぼかして。ルーシィは自分と同じ召喚魔法を使う人がS級魔導師にいた事を初めて知りどこか親近感をわかせ。これは仲良くなっておかなきゃ!と少し汚い思想にあった。けれどそれはフウカも似たようなもので(ほあ〜〜笑顔可愛〜〜〜〜体型良〜〜〜〜〜推し〜〜〜〜〜!!)なんて考えがあった。そしてその後エルザ、ナツ、グレイ、ルーシィの4人がチームを組み新しい仕事へと向かっていく後ろ姿を見送った。その後昔ラクサスとフウカが仲良かったことを知っているミラが大丈夫なのかと聞いてくるがフウカは思いっきり反抗期だと認識してるため「大丈夫、心配要らないよ」と笑って答え、ミラもやはり少しの心配は残っているもののフウカが大丈夫というのなら…と話題を止めた
↓
楽園の塔
仕事だし、仕事がなくてもチームで行ったものだからいない
↓
バトル・オブ・フェアリーテイル
コンテストは出ないし寧ろお客と同じ目線にたって目の保養しまくる側の人間だからその楽しみのためせっせとファンタジアの準備をするため街へ。あれも買ってこれも買ってって両手に荷物を抱えながら歩いていれば色んな人から久しぶり!とか元気にしてたか?とか頑張ってね!とか声をかけられちゃう。フェアリーテイルでも(表面的には)常識人な為か街の人に好かれているフウカ。それに一つ一つ返しながら今日はいい事がありそうなんて根拠もない気持ちでいれば突然首元に静電気が走ってびっくりする。これが普通の静電気ならこれで終わったけれど残念ながらそんなことはなく微かに感じる魔力、無視しようにもそれは1回だけではなく2回目、3回目とピリピリ、バチバチと来る。嫌な予感しかしないため無視したいのにできないそれにヤケになるように行ってやんよ!!!!と一応警戒しながらその元凶の元へと向かった。まぁフウカの予想どうりそこに居たのはラクサスで、ラクサスはあの時のような笑顔を浮かべながら「よぉ偶然だな」ってどの面下げて言ってんだよコノヤ……はい!かっこいいそのお顔でですねごめんなさい!!顔がいい!!!て感じで偶然を装って話しかけてきたラクサスにフウカは平常心をなんとか保ちつつ「偶然って……あなたがわざわざこんな事して呼び出したりするからでしょ…」と口から出る言葉はフウカが思っているよりも低い「ハハッやっぱ分かりやすすぎたか」「今更なんの用?」「冷てぇな、昔はよく一緒に遊んだ仲じゃねぇか」「でも友達じゃないんでしょ?ならこうなって当然だよ」私は当然にしたくなかったけど!でも言い出しっぺは君だからな!とまでは付けられない「……あぁ、そうだな…そうだったな」「?」さっきまでの元気は何処へ?と頭の処理が追いつかないでいたら突然フウカを囲む紫の文字でできた壁。あ、これは、知ってる。頭に浮かんだのはギルドの中では仲のいい部類に入っていたエルキドゥとは違う緑の髪をした彼。フウカはまんまとフリードの術式にハマったのだ。「…どういう事か説明してくれる?」「お前は俺の作戦の駒にすら値しない存在だった。それだけだ」「はぁ?…」言ってる意味がわからないし一体彼が何を起こそうとしてるのかわからない。でも絶対悪いことだってだけは分かってしまった。「ま、精々そこで大人しくしてるこったな」「ちょ、」と待って。そう言葉を出す前にラクサスはその場から消えた。はぁ〜〜〜何がいい一日になりそうだよ〜〜誰が言った……私か!なんて1人芝居を心の中でやり終えたあと、どうにかしてここから出ないと、と自分を取り囲む術式の壁に触れる。すると何も無い空間からルールが浮かび上がった、内容は「バトル・オブ・フェアリーテイル中は術式の中にいる者が魔法を使うことを禁ずる」というそれこそ言ったもん勝ちのようなものだ。しかも冒頭に書いてあるバトル・オブ・フェアリーテイルの文字に嫌な感じしかない。もう文字道理そういうことをするんだろうと予想が着く。どうにかして知らせるなり止めるなりしなきゃ、と思うがフリードの決めたルールは絶対だと知っているし、この壁が第三者の手で壊れないことも知ってる。じゃあどうすれば…と思わず頭を抱えれば術式の外で光の粒が集まり形をなす。それをフウカはなんなのか知ってる。だってそれはフウカの使える魔法のひとつだったから。その光から出てきたのは影のような男エドモン・ダンテス。え、え、なんで出てきたの!?っていうかどうやって出てきたの!?と困惑するフウカにエドモンは呆れながら自分の魔力で出てこれることを説明。なるほどめちゃくちゃ納得するフウカ。そんな中突然街の方から争う声や何かが壊れる音が聞こえる。バトル・オブ・フェアリーテイルが始まってしまったのだ。「エドモン!悪いんだけど皆の様子を見てきて!」「それはいいがお前はどうする」「私は大丈夫!っていうかエドモンなら私がもしヤバくなっても駆けつけてくれるでしょ?」「当たり前だ」じゃあ大丈夫!と親指を立てればエドモンはクハハと笑うと直ぐにその場から消えた
↓
エドモンが帰ってきたのはそれから少したった時。内容は現在のフェアリーテイルの状況だったりバトル・オブ・フェアリーテイルのルールだったり。そして雷神衆のエバをエルザが倒した事だったり。さすがエルザ!!!強い!!!なんて1人ではしゃいでいたとき自分の上に不自然な影、見上げればそれは大きな魔水晶。街を囲むように浮かぶ魔水晶、しかもよくよく見ればそれは一つ一つ強力な魔力の雷が帯電しているようだった。まさかラクサスはこれを街に落とす気なのでは…そんな予感がよぎる。関係ない人を巻き込むだなんて、ここまで来たら反抗期どころの騒ぎではない。フウカはエドモンにもう1回街の様子を見に行かせる、今度はもし雷神衆と対面したら倒すように命じて。またひとりとなったフウカがどうやってラクサスを止めようかと頭を悩ませていた時、長年感じることのなかったミラの巨大な魔力を感じた。(もしかしてサタンソウルした…?)リサーナが消えてから1度も使ったことの無いそれを使ったということは…もしかしてエルフマンに何かあった…?不安が尽きないフウカがそっと術式の壁に背を預ける。瞬間解ける術式、あまりにもタイミングが悪すぎる。盛大にしりもちを着いたフウカ。けれど術式が解けたということはフリードが倒されたということそれを理解すると同時にエドモンが雷神衆は全員倒され、ラクサスのいる教会にナツとガジルが向かったという情報を持って戻ってきた。あの二人ならナツなら大丈夫だろうという謎の自信からフウカの標的は上に浮かぶ魔水晶へと変わった。「エドモンありがとう」「気にするな。…あまり無茶はするなよお前は俺の大事な同盟者なのだからな」「うん」エドモンはフウカの返事に笑みを浮かべると光とともに消えた。
街へと戻り空を見上げる。壊そうと思えば壊れる感じではあるが思ったよりも数が多い、鯖たちに手伝ってもらおうかとも考えたけれども何が起こるかも分からない。どうしようかと悩んでいた時頭に声が響いた。ウォーレンの念話で話を聞いたフウカは周りに人がいないことを確認すると再降臨でキャスターのギルガメッシュの格好へと変わる「エルザ!北は私も半分やる!」「フウカ!…分かった!北の200個は私とフウカがやる!!!皆は南を中心に全部撃破!!!」「1個も残すなよォ!!!」その合図と共にフウカはゲートを開き魔杖を何本も出すとその先端から魔術を放つその勢いのまま魔水晶へと当たり全て同時に粉々になったもちろんその代償は高くほっとしたのもつかの間激しい電撃がフウカを襲った。そのくそみたいな痛さに地面へと倒れる。そりゃそうだだってフウカの攻撃をそのまま返したようなものなんだから。あまりの痛さに聞いたことの無い唸り声のような声が漏れる。ほんと人がいなくてよかった。未だ痺れが取れない体と取れない痛みにクソが!と悪態を着きそうになるが念話から聞こえるエルザ達の声にほっとする。やっぱりフェアリーテイルはこうでなくちゃなんて。
↓
想像以上の痛みにあともう少し横になってよ…ラクサスは任せた。と地面に倒れ込んだままだったフウカを強い光が襲う。それは1度感じたことのある魔法、マカロフが幽霊の支配者との戦いで使った魔法「妖精の法律(フェアリーロウ)」。けれどこれはマカロフではなくラクサスから放たれたもの。次から次に!痺れが残る体ではまともに動くことはなくフウカは光に飲み込まれる。けれど体に感じる異常は何も無く砂ぼこりが宙を舞うだけだった。妖精の法律の能力を知っていたフウカやっぱりラクサスは心の奥底で自分達を仲間だと思ってくれているのだと分かり、だったら寝たきりになる訳には行かないとよろよろと立ち上がるとラクサス達のいる所へと向かった。
↓
フウカが着いた頃にはもう全て終わっていて教会にいたのは倒れ込んだラクサスと壁に寄りかかるフリードだけだった。フリードはフウカに気づくと申し訳なさそうに顔を俯かせる。しかしフウカには特に怒ることも無いし、本人はわかってるみたいだし、なんなら推しだしでフリードに笑顔を浮かべ「久しぶり」なんて話しかける。フリードはここまでやっておきながら変わらず接し話しかけてくれるフウカに驚きけれどそんな所が彼女らしいと思いつついくつか言葉を交わす。「……あのさ悪いんだけど、少し私とラクサスだけにしてくれる…?ちょ〜っと友達として言いたいことがあるから」フウカの言葉にフリードは頷くとビッグスロー達の元へと向かった。
さてさてとフウカはラクサスの元へと向かい地面へと座る。全くなんてヤバすぎる反抗期だ、文句は沢山あったが結局それはどれも彼の顔の良さに弾かれ消えていく。ここにカメラがあれば構わず激写するであろう衝動を押えつつ持ってた包帯で傷の手当をしていく。なんだったらここにナイチンゲールでも召喚してやろうという気ではあったが流石にやめた。下手したら飛び火するかもしれないから。そのまま腕とかの処置をしてたらかすかに聞こえた声に手を止め顔を見る、まだぼんやりとしているラクサスにフウカはひとまず怒ってます感を出すために表情とこじらせている部分を抑えながらラクサスの視界に自分が入るように顔を覗き込む「起きた?」「…フウカ…」「そうだよ」「んでここに…」「フリードの術式から解放されたから」「そんなこと聞いてるんじゃねぇよ」それは分かってはいるけれど正直にペラペラ喋るのはどうかと、というよりやはり今までの事を一応そこそこ根に持っていたためその仕返しをじわじわとしてやろうという算段だった「…どっかのS級魔導師さんが怪我してるみたいだったから手当しに来た」「そうか…」「……」「俺は、ナツ達に負けた…」「負けたね、だからこうしてぼろぼろになって倒れてる。……ねぇもう少し違うやり方があったんじゃない?ラクサスがこのギルドを誰よりも大事にしてるのは知ってたしその気持ちは正しい、でもやり方が間違ってたら皆着いていけないよ」「あぁ…。だからお前も、いや、お前を先に捨てたのは俺だな…」ラクサスの言葉にフウカはそれな!と心の中で頷く。「…悪かった。許せなんて言わねぇが、酷ぇことを言って傷つけた」1番思い当たるのは今よりも前、フウカが辛さが何故か一周して反抗期へと着地したあの時だ「流石にあれは傷ついたよ」「だろうな…あの時、何も悪くは無いフウカに当たり散らして気づいた時には何もかもが手遅れだった。言った言葉は全部戻す事は出来ない……初めてお前の顔を見るのが怖くなった」「怖くなった?」「傷つけたくなかったんだ、誰よりも。なのに結果はあのザマ、感情に任せて心に傷をつけて溝を作った。治し方なんて知らねぇくせに」フウカ気づいた、彼は自分が思っているよりも自分の事を大切にしてくれていたことに。(あぁ、だから私を閉じ込めたのか)バトル・オブ・フェアリーテイルが開始される前、わざわざ町外れまでめんどくさい手を使って呼び出し術式で閉じこめる。なんでこんなことをと未だに疑問に思っていたことが解決した。「本当に悪かった。もしかしたらお前はもう俺とは関わりたくねぇと思っているかもしれないが、それでも謝らせてくれ」「許さない……なんて言うと思った?」自分が想像していた返しとは違う言葉にラクサスは少し驚く。そんな彼を見ながら正直結構怒ってたけどなんだかんだ推しがこんな私を大切に思ってくれていた事実に言いたいことがいくつか吹き飛んでいく。だってしょうがない、推しは正義。「あの時の事を言えば正直辛かったよ。まさか友達じゃないだなんて言われる日が来るとは思わなかったから。でもそれはラクサスが本当に思っていた事を言葉にしてくれたから大体は水に流すよ」「なんで…」「だって私はあなたを仲間だと、友達だと思ってるから」真っ直ぐラクサスの目を見ながらフウカは笑った。それはラクサスにとってもう二度と自分には向けられないものだとあの時分かってしまったものだ「喧嘩した友達を許すのなんて当たり前でしょ?それに私は1回もラクサスに友達じゃないなんて言ったことないしね」ラクサスと違って、そういたずらっ子のように話すフウカに「勘弁してくれ」と請えばころころとまた笑った。(そうだ…俺はフウカのそんな顔が、)その先は今は言えない言葉で、だから代わりに包帯が巻かれた腕をあげフウカの頬をサラリと撫でる。突然の行動にフウカはもちろん驚き推しが自分の顔に触れたという事実だけで卒倒しそうになった「フウカ」「…なに?」「ありがとうな」あまり見た事の無いただひたすら優しい表情に心臓が高鳴る。自分の顔の偏差値を知らないのか彼は!下手したら惚れてるぞ!!これだから!これだから推しは!!イケメンは!!と混乱しつつ頑張って笑顔で返した。
その後ラクサスの手当が終わり別れると別の怪我した人たちを治しに駆け回りギルドに帰ってきたらミラからラクサスが破門になったと聞かされることになった。けれどフウカには薄々感じていたこともあり驚くことはなく、あぁやっぱりかという気持ちが湧く。「そっか。ねぇミラ、そんな悲しそうな顔しないで?」「でも…」「大丈夫、ラクサスとはもうちゃんと仲直りできたから」「フウカは強いわね…」「そんな事ないよ」正直せっかく仲直りしたのに、とか下手したらもう二度と推しの顔が見れない、とか色々と考えはあったがけれど生きている限りきっとまたどこかで会えるはずだとフウカは信じた。
ファンタジア本番フウカは煌びやかな台の上でネロ・クラウディウス(ブライド)の格好をしながらくるくると周り地面を舞いながら観客を盛り上げる。そしてマスターの合図で空に向かって指を指し腕を上げた。再会を信じて。