話の流れ5

鯖達の地獄な合宿()を終わらせてギルドへと戻った時には既にマカロフが参加するチームを決め、ナツ達が代表として出ることが決まっていた。まぁフウカにとっては参加する気は特になかったため、お!!!ナツ達か!!!頑張ってね!!!という感じだったのでそのままマカロフたちと一緒にフィオーレ王国首都花咲く都・クロッカスへと到着する。(そういえばラクサス達まだ帰ってきてなかったけど、…忘れて、はないよな〜流石に…)なんて未だ帰ってこないラクサス達を心配しながら観光のように夜まで街を見て歩き途中で合宿から帰ってきたリサーナとエルフマンと会い、一緒に参加するナツ達の元へジュースやお菓子などの差し入れを持っていく「よう、差し入れにきたぜー」「みんなお疲れ〜」「いよいよ明日だね」「エルフマン、リサーナ、フウカ」よいしょ、と持ってた袋を起きながらナツとエルフマンの話を聞く。エルフマン達は山篭りしてたんだ…。リアルで山篭りする人初めて見たなんて感心していればナツがこっちに話を振る。「フウカは3ヶ月どこいってたんだ?」その言葉に脳裏に浮かぶのはあのスパルタで命がいくつあっても足りない修行で…フウカは聞かないで…と震える声で言えばほんとに何があったんだよ!?とグレイからツッコミが入った。それにハハハ…と曖昧な笑みで返しながら部屋を見渡す。あれ、愛しのウェンディちゃんが居ない…?フウカの疑問に察したようにエルザがウェンディがまだ宿に帰ってきていないと話し、自分達は12時に指定された宿にいろと大魔闘演武のルールで決められているため動けないという。あの妖精の尻尾の中でダントツと言っていいほどいい子なウェンディが時間を守らないというのもおかしな話で、フウカがルーシィと同じ様にまさかラクサスみたいにグレて…とか誘拐…!?とか色々と心配しているとその思考を止めるかのように時計がなる。あ、まずい12時だ。その鐘の音と共に外から声が聞こえ全員が窓からその声の元へと目を向ける。そこに居たのは立体映像で映し出されたかぼちゃのキャラクターのようなもの。フウカは1人うわ、あんま可愛くないなんて場違いな事を思う。かぼちゃはこれから参加チーム113を8つに絞るための予選を開始すると言うとそのままルール説明へと移る。すると突然フウカ達がいる宿が地震のように揺れたかと思うとどんどんと変形し形を変えていく。それは窓から見えた他のチームの宿にも同じような事が起こっていた。そしてその窓からどこから飛んできたのか木の板がどんどんと連なり道をなす。その先にあったものは宙に浮かぶ丸い形をした迷宮。全員がその突然のことに唖然とする中、開始!という合図が流れた。「競走っつーなら急がねぇとな!」「待て、ゴールの規定が「5人そろって」だぞ!!ウェンディがまだ居ない」「ウェンディ〜〜〜!!」今からフウカ達がウェンディを探しに行っても間に合いそうな感じではない。うーんどうしようどうしようと頭を悩ませているとリサーナが声をかける「ならフウカが代わりに行くとかはどう!」「私…?」「…そうだな、ウェンディを待ってる時間もなさそうだし」「頼めるかフウカ」本当は推しを全力で応援したかったんだけどな…と思いつつそんな推し達が困っているのなら、とフウカはひとつ頷く。「わかった」「よし!じゃあいくぞ!」フウカを入れたチーム全員が窓から外に出て道を渡っていく。宿に残ったエルフマン、リサーナ、ハッピーにウェンディ達のことを任せ迷宮の入口へと向かう「迷宮の入口だ!!」「いーや!フィオーレ一への入口だ!!妖精の尻尾!!!行くぞ!!!」ナツの言葉に全員気合いを入れその入口の中へと入っていった。

中はさすが迷宮…と言ったもので立体的な迷路になっていた。こういうものは苦手だと言い目を回すナツの横でフウカも何かめんどくさいし迷いそうだし鯖達に宝具撃ってもらって全部破壊して進みたい。なんて物騒なことを考える。けれどその中で冷静さを忘れないエルザは会場が東にあるのだから基本的に自分達は東へと向かえばいいという言葉にルーシィがそれなら、と羅針盤座の精霊ピクシスを呼び出しし2人揃って東へと自信満々に指さす。しかし残念ながらエルザが普通のコンパスを持っていたためその役目は終わりを迎えた。迷わないようにメモをしながらふよふよと浮かぶ地面を渡り階段のようなところをのぼりどんどんとマッピングしていく。するとその途中遠目に別のギルドチームを見つけた。「そっか…他のギルドも同じ迷宮の中にいるんだった」なんてフウカは呟き、そのチームが一体どこのギルドなのか目をこらす。そこに居たのは黄昏の鬼(トワイライトオウガ)フウカ達天狼島組がいなかった7年間妖精の尻尾を借金と不正な利子で苦しめていたギルド。向こうもこっちに気づいたらしくいつかの恨みというフウカにとっては全く記憶にないものを返そうと襲ってくる。しかしその前にナツとグレイが簡単に魔法で全員吹き飛ばす。すると突然また地面が揺れる、いやそれは地面ではなくこの迷宮自体が開店しているものだった「Z軸回転だ!!」「みんな側面に移動するんだ!!」何とかギリギリで移動できたフウカだがナツとウェンディが間に合わずに落ちていくフウカは慌てて再降臨でイシュタルの姿へと変わり2人へと「天舟マアンナ」を飛ばし何とか2人をキャッチし引き上げる。「あっっぶない…」「くっそー…なんて迷宮だ…」「ありがとうフウカ〜!」「どういたしまして〜」えへえへ推しにありがとうって言われちゃった。満足〜なんて思っていればエルザの隣に黄昏の鬼の1人が落ちてきた。気絶している彼の隣に1枚の紙。それを拾い上げてみれば彼等が作っていた地図、フウカ達が作った地図を合わせればより精度の高い地図になりそうだ。それがわかったとたんエルザ達の目が怖くなりルーシィと共にちょっと距離を取る。けれどその考えは正しい。この予選の趣旨を理解したエルザ達はその地図を頼りに進み遭遇したチームを片っ端から倒し、追い剥ぎのように地図を奪っていく。勿論フウカも天舟マアンナを弓として扱い人が死なない程度に手加減をしながら倒していく。そしてそのまま無事ゴール地点へとたどり着いた。どうだ!とでも言うかのようにドヤ顔をしている推し達を横目に無事たどり着いてよかったと胸を撫で下ろす。そこには立体映像で見たかぼちゃのキャラクター。「おめでとうございます。予選通過決定です」「おしっ!」「そりゃそうだろ!すげー順調だったりし」「もしかしてあたし達1位?」そう盛り上がるナツ達だったがかぼちゃのキャラクターから伝えられた順位は1位どころかギリギリ通過の8位。これには流石にフウカもちょっと驚いた。

それでも予選は通過。夜が終わり朝が始まる。客の歓声がフウカ達のいる控え室まで聞こえてくる。自分達が想像していたよりも多い客に驚く、フィオーレ中の魔道士は勿論ただの一般の客も多いみたいだ。「つーかなんだよこの服…」「マスターがお揃いのチームカラーで出ろって」「私は可愛くて気に入っているが」「そうだな俺も…」「服きてから言って!!」そんなグレイ達のやり取りにいつものフウカなら推しと推しの絡みだ〜と心穏やかになるのだが、フウカは今別の問題で頭を抱えそうだった。目の前にある自分よりも一回りくらい小さい服「うぅ〜ん、そうだよな〜元々はウェンディちゃんが着るはずだったんだよな〜」「これは…無理よね色んなところが」「流石にウェンディの服はな…フウカに合う大きさがないか探してみよう」「ありがと〜」エルザが衣装箱を探している中フウカはこの服の持ち主のことを思う。自分が代わりに出場する事になってしまったが、「ウェンディちゃん、大丈夫かな…」思い出すのはあの後ウェンディが見つかったと連絡を貰い、向かったのは会場の医務室。ベッドの上で横になるウェンディはポーリュシカの診断により魔力欠乏症だと診断される。その症状は1度に大量の魔力を失った為全身の筋力が低下するといったもの、しかしあの街でそんな危険な事が偶然怒るとは思えない。一体何が、と聞けばウェンディはよく思え出せないものの黒い動物のようなものを見たと話す。「みんな…ごめ…せっかく……修行…したのに…私……出られなくて…」悔しさで涙をうかべるウェンディにフウカは拳を握る「フウカさん…」「ん?」「私の代わりにお願いします」「…うん、まかせておいて」ウェンディのためにも負けられない。そう決意をしウェンディに笑顔を見せる。大丈夫だから。と安心させるように…。そしてその後無理矢理医務室から全員追い出されたのだが。
頑張ろう。ともう一度自分自身に言う。同時にエルザがフウカに合ったサイズの服を見つけ出した。それに着替えて外へと繋がる通路へと出る。「この大会の中にウェンディをキズつけた犯人がいるのか?」「まだなんとも言えない…けど…その可能性はあると思う」「俺たちの戦力低下を狙ったのか?それとも」「かもしれない。でも今はただやるしかないよ、ウェンディちゃんの分まで私達が頑張らなきゃ」「行くぞ」エルザの合図でフウカ達は光の中へと入っていった。「さぁ…いよいよ選手入場です。まずは予選8位過去の栄光を取り戻せるのか、名前に反した荒くれ集団妖精の尻尾!」その実況の共に先頭にいたナツが拳をあげる。しかし帰ってくる観客の声はブーイングのみ。そりゃそうだいつもいつも毎年最下位だった妖精の尻尾がギリギリだったとはいえ予選を突破し8位以内が確定したのだから。けれどなんとも居づらい空間に苦笑する。「うぅ…」「気にするなルーシィ」「そうそうこっから巻き返せばいい話だし、」それに仲間の声援があればそれだけでいい。チラリと客席の方を見ればマカロフを始めとしたギルドの全員が妖精の尻尾を応援している。やっぱいいギルドだな〜と応援に来てくれている一人一人の顔を見ればその中に1人ありえない人物が混ざっていることに気づき驚く。ふぁっ、あっ!初代マスター!?!?な、なんで!?他の人に見られても大丈夫なのか心配になるがなんと、ギルドの紋章をつけた人しかメイビスの姿は見えないらしい。初代が見守ってくれるなら心強いとお気楽なナツにそれでいいのかと思ってしまったフウカだった。そんな妖精の尻尾を紹介したあと実況は続く7位四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)、6位人魚の踵(マーメイドヒール)、5位青い天馬(ブルーペガサス)、4位蛇姫の鱗(ラミアスケイル)と5位4位はフウカ達のしるギルドが紹介された。けれどそのチームの中に1人ずつ見覚えのない姿。蛇姫の鱗の方はフウカは知らないけれどシェリアという子はシェリーという人の従妹らしい。ほあ〜〜ウェンディちゃんより少し上かな〜可愛い〜!!なんて癒されながら話を聞いてればどうやら向こうのチームに所属してるリオンとグレイはジュビアを巡って争うらしい。イケメンと美女の三角関係…いいね〜!とみているとその流れに乗っかって女性陣はブルーペガサスのチームに絡まれる「そういう事なら私はエルザさんを戴こう!」「い…戴くなっ」「オレはお前にするよ、別にすきで選んでるわけじゃねー」「アンタ…そのキャラ7年もやってたの?」ブルーペガサスもキャラ濃いな…ホスト…?ホストみたいな…?(1人を除いて)みんな顔いいの怖っっと顔面の良さに若干引く「じゃあ僕はウェンディちゃん♡」とウェンディの元へと向かおうとするイヴだがそこにいるのはフウカ。ごめんね〜ウェンディちゃんじゃなくてごめんね〜と自分よりも年下と思われるイケメンに内心土下座する勢いで謝る。けれどそれは杞憂でイヴは変わらず綺麗な笑顔を浮かべる「ウェンディちゃん見ない間に成長したね!」「んんん?」私、ウェンディちゃん、ちゃう…フウカ…とここまではいかないものの説明すればまたまた綺麗な笑顔で「じゃあフウカさんだね」とそのあとは歯の浮くようなセリフ。う、う、顔が、言葉が…一オタクとしてこの威力は辛い…辛い…。そんなやり取りのをしていれば紹介が続く。3位大鴉の尻尾(レイブンテイル)、マカロフの息子であるイワンのギルド。なんで闇ギルドが大魔闘演武に参加しているのか…その疑問は解説者が代わりに説明した。最近正規ギルドとして認定されたと。するとその中の一人がフウカ立ちに声をかける「妖精の尻尾、小娘はあいさつ代わりだ」その男の隣にいる顔の見えない人物の肩には黒い生物。それは顔をウェンディへと変えるとそのまま気絶するかのように倒れる。「おまえらが…ウェンディを…ゆるさねぇぞ…」一触即発になる雰囲気を割くように残り二チームの紹介が続く。けれど主力ギルドはもう全部でできるはずだ、まだ強いギルドが、それともレイブンテイルのように元闇ギルドかと警戒しながらそのチームの入場口を見る。けれどその警戒は直ぐにとけ逆に驚きのあまりフウカは目を見開く。2位妖精の尻尾Bチーム。「ラクサス!?」「ミラさん!!」「ガジル!!」「ジュビア!!」な、え、なんで、姿が見えないと思ったら何Bチームってもう1チームあるだなんて知らなかったんだけど!!そしてそれと同じくらい驚くものがある。だってBチームの中にもう会えるはずのないミストガンがたっていたから。まぁ実際その中身はジェラールなのだと後で伝えられるのだが。どんどん底なし沼のように混乱に陥るフウカだが、解説者の今回からルール改正により各ギルド1チームではなく2チームまで参加できるようになったと説明がつく。なんほどだから今回こんな人数多かったのか…でそれはそれとしてマカロフさんどういう事ですかね〜?と応援席を見るが当の本人はどうだどうだと騒ぐのみ。これはフェアリーテイルだけペアで戦えるので有利になったと実況の言葉だったがそれはナツによってかき消される「冗談じゃねぇっ!!!たとえ同じギルドだろーが勝負は全力!!!手加減なしだ!!!別チームとして出陣したからには敵!!!!負けねぇぞコノヤロウ!!!!」そんな宣言にまぁそうなるよなぁ…なんて思いながらニコニコと笑っているミラへと目を向ける「ミラ〜…」「ふふ、お互い頑張ろうねフウカ」うぅ顔が好き…可愛い…言おうとした言葉が全部消える。推し〜なんて思ってるフウカの元へミストガン達のところにいたラクサスは近づく「よォ無事にたどり着いたみてぇだな」「ラクサス〜…私何も、聞いてないんだけど〜」「言ってねぇしな」面白そうに笑うラクサスにお前〜〜そんな顔して〜〜好き〜!!ミラと言いラクサスと言い私を仲間外れにするなんてどういうことなんだ〜!といじけそうになるがそんな自分はちょっと気持ち悪いだけなので抑える。でも教えるくらいはいいんじゃないかな〜??とラクサスに愚痴れば少し悪い笑。ひぇっ、なんか、嫌な事、考えてません…?ミラに助けを求めようと見てもにこにこと変わらない笑顔。あ、味方がいないやつだ。これ以上探ったら自分の身にはなさそうだと感じ口を閉じた。そして1位剣咬の虎(セイバートゥース)、全員が揃うと会場の真ん中からプログラムが書かれた石版が地面を突き上げて出てくる。一日に競技とバトルがあり、それが4日分。そして内容が全く分からない最終日、という感じだった。説明では競技はチーム内で好きに選出することが出来、バトルパートはファン投票の結果などを元に運営が決めるとの事だった。つまり運が悪いと競技で魔力を使い切った後にバトルパートに突入する可能性があるらしい。そして競技パートとバトルパートの採点説明がし終わったあと一日目の競技「隠密(ヒドウン)」が開始された。誰が出るのか、決めていた時ラミアスケイルからリオンが出ると知りフェアリーテイルAチームはグレイがでることになった。

隠密に参加するもの以外は控え席へと移動しその行方を見る。競技の説明をかぼちゃがした後魔法でステージが生成される。それはとても大きな町。一体どれほどの魔力を使っているんだろうと疑問を持ちながらその競技を観戦した。結果はフェアリーテイルAB共に惨敗。ただそれはグレイやジュビアが弱かった訳ではなくレイブンテイルのナルプディングが必要以上に執着し続けたためでもある。ところで途中で勝ったチームが負けたチームを好きにできるというフェアリーテイルのローカルルールにとても嫌な予感がしたのは内緒だ。(でももし勝ったら……)と想像するが好きなようにしていいと言われても思いつかない。ラクサス?でも何やらせれば………うん。顔がいいしか思いつかないし置いとこう!って感じ。試合が終わりフフェアリーテイルが最下位だった事に客席から笑いが溢れる。あぁ嫌な笑いすぎる。そんな客に対してナツは怒るがそれで収まることも無い。気にすることないとグレイに声をかけるが帰ってくる言葉はない。悔しいな。
そして続いてのバトルパートはルーシィVSレイブンテイルのフレア。ルーシィちゃん頑張って!と声をかけまた控え席で見守る。最初は優勢だったルーシィだが途中急にルーシィは魔法を使わずフレアに一方的に攻撃されていく「ルーシィちゃん…一体、」「!?ナツはどこだ?」「えっ、さっきまでここにいたのに…」ナツを慌てて探せば客席を猛ダッシュし応援席へと向かう姿。そしてナツは応援席にいるアスカを狙うように蠢いていた赤い髪を引きちぎる。だからルーシィちゃんは…。原因は消え、ルーシィはジェミニを召喚すると星々の超魔法、「ウラノ・メトリア」を発動させる。しかしそれは突然かき消される。「何が起きた!!?」「魔法が…消えた?」まさかまさか、ウェンディのように…。フウカはレイブンテイルを強く睨む。ルーシィは自分の魔法をかき消され倒れ込む。勝者は外野の手を借りてフレアが勝利したのだ。また観客席は嘲笑う。ルーシィちゃん…会場の中で倒れ悔し涙を流す彼女の姿に固く拳を握った。その後2試合目「青い天馬 レンVS人魚の踵 アラーニャ」勝者 レン。第3試合「四つ首の猟犬 ウォークライVS剣咬の虎 オルガ」一撃でウォークライを倒し勝者 オルガ。そして第4試合「妖精の尻尾B ミストガンVS蛇姫の鱗 ジュラ」途中まで接戦だったはずなのに何故か1人でもがき笑い倒れるという謎な感じで勝者 ジュラ。「いや〜今回のはやばい」「やれやれ」「何が起きたんだ一体!!?」「メルディの仕業だろ」もしかしてエルザの前でカッコつけたかったのかな…と思うととても尊いものを見た気持ちになるのだがそれはそれこれはこれ。フェアリーテイルにとっては最悪な出だしとなり大魔闘演武一日目終了。

一日目が終わりフェアリーテイルは全員飲み屋にいた。マカロフは今日の飲み会を惨敗パーティといい酒を煽る。フウカもラクサスや雷神衆のそばでちびちびとお酒を飲み、医務室にいるウェンディ達やまだ顔を出さないグレイとルーシィの心配をする。そのベクトルは違うもののジュビアも2人があんな事やこんな事になっているんじゃないかと心配するがそれは全て杞憂に終わり2人はどちらも前向きに考え笑顔を見せる。うんうんよかったよかった。やっぱり推し達には笑顔が1番似合う。グレイ達が戻り全員が揃ったことを確認するとマカロフはテーブルの上へと上り持っていたグラスを掲げる「気けェガキどもォ!今日の敗戦は蓮の勝利の糧!!!のぼってやろうじゃねぇか!!!ワシらにあきらめるという言葉はない!!!目指せフィオーレ一!!!」マカロフの掛け声にみんな先程よりもテンションが上がる。出されたパンを食べながらフウカもやってやるぞ!と気合いを入れる。そのままフリードにあんま飲みすぎないようにね〜なんて言っていればいつの間にかギルド内の勝負が始まりナツはマックスを倒すと景気づけにかかってこいと吠える。そんなナツにおれが相手してやるよとガジルが乗ろうとするが、フウカの隣にいたラクサスがお遊びじゃなくなるからやめとけと止める。ラクサス…ラクサス大人になって……うっ推しが成長してるのしんどい…なんて言葉はパンと一緒に飲み込みこんでいればガジルも随分丸くなったなぁとラクサスの頭をペちペち叩く。レビィちゃん大丈夫!多分そこまで一生懸命止めなくても大丈夫だよ!!反抗期は終わったし!!もしブチギレ案件になったら私が、というより鯖たちに止めてもらうから!!まぁでもちょっと怖いな!と危機感が出てくるがラクサスよりも先に何故かフリードがその行為に怒る「き…貴様っ!!!ラクサスになんてことを!!今我らの誇りが踏みにじられている!!!ラクサス親衛隊雷神衆ーー!!!集合ォーーーー!!!」完全に酔っぱらいのそれとなっているフリードが集合!と叫ぶが残念な事にその後ろでビッグスローとエバはカナとの酒の飲み比べで負けて伸びているため集まることは無い。もうお酒はやめときなね〜と言いながらフウカはフリードからお酒の入ったコップを奪っておく。あのフリードがここまで酔うとは…しかもラクサスが絡むとすごいめんどくなる……。でも同担どうし気持ちは分かるよ。勝手にフリードを同類と認識しつつ楽しいな〜なんて思いながらんふふと笑う。「楽しそうだな」「ん?ん〜そうだね…やっぱ皆が盛り上がってるのを見て面白いなぁって思うし、ラクサス達ともこうやって飲めるのは久しぶりだから嬉しいなぁっていうのもある」「……そうだな」優しい声で返ってくる返事に私笑いそうになる。少し酔いが回ったせいか口が軽くなってる気がする、もうお酒はやめとこ。そう自重していればギルドの人では無い笑い声が1つそこを見れば大量の酒瓶と倒れているカナ。え、もしかしてカナとの飲み比べにあの人勝ったの?!なんて驚いていればその男は戦利品としてカナの着ていた服を奪い去っていく。あ、…これはギルダーツさんが怒るやつや…。それを返せとワカバとマカオがその男に挑むが一瞬で倒される。その後エルザと少し話をしそして途中色々なものを壊しながら帰っていく。ルーシィがあの男の正体を聞けばエルザは仕事先でぶつかる事が多く、何度か戦ったことがあるが1度も決着がつかなかったらしい。名を酔いの鷹 酔・劈掛掌のバッカス。エルザと互角という事実にうわぁ酔っぱらいこわ……。自分と当たったら厄介そうだな、なんて思っていた。

大魔闘演武2日目、競技は「戦車(チャリオット)」これは連結された戦車の上を走りクロッカスの観光名所を巡りつつ落ちないようにゴールするというもの。そんな簡単な説明なんだが、なんだが、フウカも一緒に見ていたギルドメンバーを目を白くする。「なんでナツを出したァ!?」「戦車って競技名で予想できるよね」「どうしても出ると聞かないモンでな」「こっちが折れるしか無かったんだよね…」目の前の魔水晶映像に映し出されるのは1位を巡るせめぎあいと、その遥か後方で最下位争いをするナツ、ガジル、そして剣咬の虎のスティング。もれなく全員グロッキー状態である。あぁぁぁ…見てるこっちまでしんどくなる映像は置いておき優勝争うの方へと雷神衆は映る。全員が全員魔法を使いスピードを上げていく。その中で一人、昨日飲み屋にいたバッカスは大きく足をあげ振り下ろすと戦車を大きく凹ませ全員を吹き飛ばしスピードを無理やり止めそのまま一人圧倒的1着でゴールした。やっぱ酔っぱらいこわ………隣でエルザが7年前よりも強いと呟いていたのは聞かなかったことにしよう。そしてその後を追うように2着、3着、4着、5着とゴールしていき残るはあの最下位争いをする3人だけとなった。あ、もしかしてこの3人の共通点って滅竜魔導士ってこと……?なんて考えているとルーシィが独り言のように疑問をうかべる「じゃあもしかしてラクサスも乗り物に弱い…?」「そうだよ。まぁラクサスは強がりだから顔にはあんま出さないけど」ここにはいないラクサスの代わりにフウカが答えるとなんで知ってるんだ?という目で見られるが気にしない。昔馴染みはな、色んなことを知ってるんだよ…。そんなラクサスの話は置いておき魔水晶映像に意識を移す。乗り物酔いをしながら懸命に前へと進もうとするナツ達。そんな2人を見てスティングはなぜこの大会に参加したのかを聞いた、昔の妖精の尻尾からは想像できない。だって自分の知っている彼らはギルドの強さや世間体を気にしないようなところだったから。そんなスティングの問にナツは仲間のためだと、この7年間待ち続け、どんなに苦しくても悲しくてもバカにされても耐え続けギルドを守ってきた仲間のためにと答える。「仲間のためにオレたちは見せてやるんだ。妖精の尻尾の歩き続けた証を!!!だから前に進むんだ!!!」その言葉にあぁなんて彼らしいんだろうと笑みが浮かぶ。ナツの言葉に観客からの笑い声は消え、6位ナツ7位ガジルという低い順位でも彼らの執念や思いを感じ小さく拍手が会場内に響いた。そしてバトルパート第一試合「大鴉の尻尾 クロヘビVS蛇姫の鱗 トビー」クロヘビの擬態という珍しい技に翻弄されつつも何とか耐え抜くトビー。その戦いの途中トビーがクロヘビという名前は本名じゃないと知ると自分が勝ったら本名を教えてもらい、負けたら自分の取っておきの秘密を教えてやるという妙な賭けが成立した。そして試合はクロヘビの圧勝で終わる。やはり予選を通過しただけもあり卑怯なマネをしなくても強い。そしてトビーの秘密だがそれは3ヶ月探しても見つからない靴下でしかもそれはずっと首から下げていたのだ。クロヘビに教えてもらい泣きながら喜ぶトビーに、うーん…となんとも言えない気持ちになり、横で何故かもらい泣きを始めたエルザにどこに感動したのか説明して貰いたくなった。そんな感動()で終わるかと思ったが相手は大鴉の尻尾、トビーに手を差し伸べたのかと思ったらそれは首から下げてる靴下を奪い取り引き裂く。例えここまでの流れで感動も何もしなくても人が大切だと話したものを簡単に壊したその行為に眉を顰める。静まり返る場内に大鴉の尻尾の笑い声だけが響いていた。
そして2試合目、1人はあの四つ首の猟犬 バッカス。「対するのは妖精の尻尾A………」「私たちか」「ナツだったらどうしよう」「叩き起す」「エルザと互角なんだよな〜」今のナツじゃ絶対無理な気がする。と確信しながら一体あの酔っぱらいと誰が戦うのか、出来れば私じゃないように…と言葉の続きを聞く「フウカ!!!」「あぁ…………」なんでこんな時に……女神様…幸運EX………。いやまぁここまで来たらやるしかないんだけどね。大丈夫、あのスパルタを思い出せ、あの地獄を思い出せ。あれと比べたら屁じゃないしどう考えても鯖たちにの方が強いでしょ。…あ、なんか大丈夫な気がしてきた。「よし、じゃあ行ってくるね」「あぁ。行ってこい、そして勝利を掴むんだ」エルザの後押しを受けながら場内へと入る。客席はあのバッカスの相手が女の子じゃあ無理では無いのか…という空気をだし、実際そう話しているのがフウカの耳に入るがそれは気にしない。
応援席からフウカを見る初代メイビスは彼女のどこか普通のものでは無い異質さに気づく「彼女は…」「あぁフウカの事ですか?心配ご無用ですぞあやつの力はS級魔導師として恥ずかしくないものですから」「そうではありません。彼女は一体何者……いえ、ナニに愛されナニに護られているのですか」マカロフは目を見開く。メイビスが感じ取ったナニかというものは実はマカロフも感じていた。それは決して悪いものではなく、むしろ人間であれば無意識に崇高し祈りを掲げそうになるそれ。けれど同時にその絶対的な力を感じ恐怖を感じるそれ。なんと言ったらいいのか分からず言葉を詰まらせる。メイビスはその正体を判明させるがために瞬き1つ惜しむようにこの戦いを見た。
目の前で対戦相手であるバッカスは地面へと寝転び頬をつきながらフウカを上から下まで見る。「なぁ…さっきの奴等みてーにオレらも賭けをしねぇか?」「賭け?」「そ。確かギルドにエレェ美人の姉妹がいたよな俺が勝ったら1晩貸してくれやお前も含め両方一緒に」その言葉にフウカの眉はぴくりと動く。は?推しを、両方かせ?1晩?は?意味わかんね何言ってんのこいつ。賭け事で推し達出してくるとか、は?は?この戦い自分はともかくミラ達を巻き添えにされた賭け事に先程の戦いたくないなどという気持ちは消え去る。「お前が勝ったら…そうだなァ…」「私が勝ったらあなた達のギルド名は大会中「四つ首の仔犬(クワトロパピー)」ね」とりあえず推しに仇なす奴は痛い目見てもらって言った言葉を後悔させてやる。あと私は貴方の顔にオタクセンサーは発動されないので絶対1晩とか却下だわ。いつもより周りの空気を二、三度低くさせるようにフウカはバッカスを睨みつけた。